腰痛椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんの治療をしていると
「坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアって何が違うんでしょうか？」
といった質問をよくいただきます。
そこでこのページでは坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアに違いはほとんどない
見出しで既にもう答えを書いていますが、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いはほとんどありません。
ほぼ同じようなものと捉えても決して大げさな表現ではないと思います。
意外と勘違いされている人が多いのですが、坐骨神経痛というのは症状の名前であって病名や疾患の名前ではありません。
腰の骨や軟骨の変形によって神経が圧迫され、その圧迫された神経が支配している場所に痛みやしびれなどの異常を発生させる症状のことを坐骨神経痛と呼んでいるんです。
そして、その神経の圧迫の仕方などによって腰椎椎間板ヘルニアなどの病名がつけられます。
つまり腰椎椎間板ヘルニアによって出る症状のことを坐骨神経痛と呼んでいるんです。
ちなみに腰椎椎間板ヘルニアというのは、椎間板と呼ばれている軟骨が変形したことによって近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
他にも坐骨神経痛を発生させる病名や疾患で有名なものに、脊柱管狭窄症や腰椎分離すべり症というものがあります。
脊柱管狭窄症というのは脊柱管という背骨の中を通っている神経のトンネル自体が変形して、その影響で神経を圧迫してしまい発生する疾患です。
腰椎分離すべり症というのは、腰の骨が変形して前方に滑ってしまいその影響で近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症や腰椎分離すべり症はそれぞれ変形や神経の圧迫の仕方は違いますが、これらの疾患によって発生する症状は全て坐骨神経痛なんです。
このように腰周辺での神経圧迫によって発生する症状のことを坐骨神経痛と呼んでいるので、椎間板の変形によって神経を圧迫している腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛はもうほとんど同じ意味と捉えても何の問題もありません。
腰椎椎間板ヘルニアだけではなく、脊柱管狭窄症も腰椎分離すべり症も発生している症状は坐骨神経痛なので、これらの疾患も大きな違いはあまりないんです。
「坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアとの違い」というタイトルをつけているのに何だか怒られそうですが、まあ違いはほとんどなくほぼ同じものというのが正解なんですね。
腰椎椎間板ヘルニアなどの病名は手術する程の神経圧迫がないと診断されにくい
腰椎椎間板ヘルニアによって発生する症状のことを坐骨神経痛と呼んでいるので、両者による違いはほとんどないという説明をここまではさせていただきました。
先ほども説明しましたが、坐骨神経痛というのは症状の名前であって病名や疾患の名前ではないんです。
ですが実際には、坐骨神経痛が病名として扱われたり疾患の名前として扱われるケースというのは非常に多いと思います。
私も患者さんに対して坐骨神経痛を病名や疾患として説明する事も珍しくありません。
何故ただの症状の名前である坐骨神経痛が病名や疾患と捉えられることが多いのか？
これは腰椎椎間板ヘルニアなどを診断するお医者さんの診断基準が大きく関わっていると思います。
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坐骨神経痛が出ているという時点で、何かしらの神経の圧迫がどこかに発生していることは間違いありません。
そのため、通常であれば坐骨神経痛が出ているなら何らかの病名や疾患名が診断されるべきなんですが、、、
お医者さんの診断の基準というのは手術するべきかどうかを基準にしている人が非常に多く、神経圧迫があっても手術するほどの大きな問題じゃなければ異常なしと言われるケースが多いんです。
つまり手術するほどじゃなければ診断名がつかないので、症状だけをみて坐骨神経痛と言われてしまう訳です。
逆に言えば、腰椎椎間板ヘルニアなどの病名がはっきりと診断されていないのであれば、あなたの坐骨神経痛はまだ改善する可能性の高い軽症例である事が多いとも言えます。
坐骨神経痛は軽症から重症例までかなり幅広い症状を発生させますので、出来るだけ重症化しないように早めに医療機関に相談してください。
また、一般的には腰椎椎間板ヘルニアなどの病名がはっきりしている場合は、症状が重症化している可能性が高いのですが、、、
厄介な事に診断の基準というのはお医者さんによって実はバラバラなんです。
手術を診断の基準にしている人が多いのは間違いないんですが、お医者さんによっては手術する程の問題じゃなくても坐骨神経痛が出ているので腰椎椎間板ヘルニアなどの病名をつける事もあります。
この辺が更に話をややこしくしている理由でしょうね。
なので、腰椎椎間板ヘルニアなどの病名がはっきりしているかどうかはそれほど重要な事ではありません。
大事なのは坐骨神経痛が出ているかどうか？この一点だけですし、その症状をどうやって改善するかを考えましょう。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアに違いはほとんどありません。
坐骨神経痛は症状の名前であって病名や疾患の名前ではなく、腰周辺で神経を圧迫して発生する症状は全て坐骨神経痛と呼ばれます。
腰椎椎間板ヘルニアも腰周辺で神経圧迫を起こす疾患であり、それによって発生する症状は坐骨神経痛と呼ばれるんです。
つまり腰椎椎間板ヘルニアによって発生する症状のことを坐骨神経痛と呼んでいるんですね。
そのため、坐骨神経痛も腰椎椎間板ヘルニアもほとんど同じ意味で違いはあまりないんです。
ただし腰椎椎間板ヘルニアといった病名が診断される場合というのは、お医者さんが手術をするほどの大きな問題と判断した時であるケースが多いです。
逆に言えば、神経の圧迫があったとしても手術する程じゃなければ異常なしと言われてしまい、坐骨神経痛の症状だけが目立つケースがあります。
そのため腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は別物と一般の人は思うかもしれませんけど、基本的には同じものなので混乱しないようにして下さい。
坐骨神経痛が出ているという時点で大なり小なりの神経の圧迫は確実に発生していますので、重症化しないようにちゃんと軽症のうちに症状を改善させるように心がけましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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