腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「夜寝ている時に寝返りをすると痛くて目が覚めてしまいます」
といった話をよく聞きます。
寝返りで痛みが発生する人は寝不足になりやすいので、お困りの人も非常に多いと思います。
そこでこのページでは、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が寝返りをする時の注意点について簡単に説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人にとって負担の少ない寝返りの方法
ご存知の人も多いと思いますが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は腰の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
大元の原因は腰周辺の神経圧迫にありますので、腰の関節に大きな負担が加わると症状が悪化したり痛みを強く感じてしまう傾向があります。
つまり腰の関節に負担をかけないように注意して寝返りをすることができれば、寝返りをした時の痛みは感じにくいという事になる訳です。
ではどういった動作が寝返りの時に腰への負担になっているのか？
全ての人に当てはまる話ではありませんが、仰向けなどで寝返りをしようとして腰やお尻を持ち上げる動作をした瞬間に痛みが発生する人は非常に多いと思います。
実はこの腰やお尻を地面から浮かす動作や持ち上げる動作というのは、腰の関節にとって大きな負担になりやすいんです。
腰はその関節の構造上「腰が反り返る動き」は苦手な関節です。
そのため腰を反らすような動作は負担になりやすく、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が行うと症状が悪化しやすくなってしまいます。
寝返りの時に腰やお尻を地面から浮かしたり持ち上げる動作は、腰を反るような動きが加わるので症状が悪化しやすいわけです。
逆に言えば、寝返りをする時に腰やお尻をその場で浮かさないように注意すれば痛みは発生しにくくなります。
その場で体を回転させるのではなく横に大きく移動しながら体を回転させて寝返りをするのがオススメ
寝返りをする時は「その場」で腰やお尻を浮かさない方が良いという説明をさせていただきましたが、ここからはもう少し具体的に負担の少ない寝返りの方法について説明させていただきます。
多くの人が「その場」で腰やお尻を浮かして体を回転させる寝返りをしている事が多いんですが、、、
寝返りをする時は、「その場」で体を回転させるのではなくて横に大きく移動しながら体を回転させた方が負担は少なくなります。
文章で書くと分かりにくいかも知れませんが、小さい子供が布団の上をゴロゴロ回転しながら遊んでいる風景を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。
横に大きく移動しながらの寝返りであれば、お尻や腰を浮かす必要が無いので痛みは発生しにくくなります。
ただどうしてもこの寝返りの方法は横に大きく移動してしまうので、広いスペースが必要になる事が一つのデメリットでもあります。
ベッドや布団の大きさも関わりますが、寝返りの位置によってはベッドから落ちそうになったり布団からはみ出してしまう事もあるんです。
そのため寝返りする方向がある程度決まっている場合は、横に大きく移動することを想定した場所で寝るようにして寝返りをする時のスペースを確保するようにして下さい。
余談ですが、小さい子供の寝相が悪い理由は寝返りをする時に「その場」で体を回転をさせるのではなく、ゴロゴロ回転して横に大きく移動しながら寝返りをするのであっちこっちに移動してしまうからなんですね。
みなさんも子供の頃は自然に行っていたはずの寝返りなんですが、成長する中で布団からはみ出さないように寝返りをする方法として、勝手に「その場」で体を回転する方法が身についちゃうんだと思います。
ただし体への負担を考えると腰やお尻を浮かして「その場」で回転するのではなく、横に大きく移動しながら行う子供の寝返りの方が負担は少ないんです。
実際に私が腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんの治療をする時に、寝返りをしてもらわなければいけない時はこういった方法でしてもらい負担を軽減しています。
この寝返りの方法は横に大きなスペースがないと出来ない場合もあるので、全ての人が使える方法ではありませんが寝る位置などを工夫すれば行える事も多いので興味のある人は是非参考にして下さい。
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寝不足になると症状は改善しにくくなるので注意
ここまでは腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が、寝返りをする時の注意点などについて簡単に説明させていただきました。
このページで紹介させていただいた寝返りの方法は、実際に私の患者さんに指導して大きな効果を発揮している方法なので是非試してほしいです。
ただしこのページで紹介させていただいた方法は、寝返りをする時の負担を軽減する方法であって負担を完全にゼロに出来る訳ではありません。
そのため、症状が重症化している場合はどんなに注意して寝返りをしても痛みを完全に消すことができない可能性もあり得ます。
また、腰やお尻を浮かす 瞬間が最も痛いという人にはすごく効果のある方法ですが、体を回転して足をねじる瞬間が最も痛いという人の場合は少し効果が落ちます。
このように痛みの条件や症状の重症度によっては残念ながら限界もありますので、寝返りが痛くて寝不足になってしまうという人はできるだけ早めに信頼できる医療機関で治療リハビリを受けるようにしましょう。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状の発生には体の疲れや疲労なども大きく関わっています。
体の疲れや疲労を回復させるのに最も良い方法はしっかりと睡眠時間を取る事です。
寝返りで痛みが発生して寝不足になってしまうと、症状が改善しにくくなりますし症状が悪化しやすくなってしまいます。
つまり寝返りのせいで夜に十分な睡眠時間が確保できていない状況はかなり危険な状態なんです。
このページで紹介した寝返りの方法で少しでも寝やすくなれば嬉しいですが、そもそも寝返りのせいで寝不足になっている事がすごく悪い状況なので、何度も言いますが早めに治療やリハビリを受けて夜まともに寝れる状況を作るようにして下さい。
しっかり睡眠時間が取れる生活環境なのか？痛みの影響で寝不足なのか？これらによって症状が改善するスピードや症状が悪化してしまう可能性は大きく変わってきますので、本当にこの部分は重要視して対処するようにしてくださいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が寝返りで痛いという場面は、腰やお尻を浮かす瞬間という人が最も多いです。
そのため、寝返りをする時は腰やお尻を浮かしてその場で体を回転させるのではなく、腰やお尻を浮かさないように注意して横に大きく移動しながら体を回転させて寝返りをした方が負担は少なくて済みます。
横に大きく移動してしまうので十分なスペースが無いとこの寝返りの方法は実行しにくいのですが、実際に効果が高い方法ではあるので試せる人はぜひ試してください。
ただし、症状の重症度によってはどんなに注意しても寝返りの痛みが解消できないということも十分ありえます。
寝返りの痛みで寝不足になっている状況は、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛にとって非常にまずい状況ですので、出来るだけ早く信頼できる医療機関で治療やリハビリを受けるようにしましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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