腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の治療をしていると
「立ち仕事をしていたり、ただ立っている時の方が特に辛いです」
といったお話をよく聞きます。
実際に歩いている時や座っている時よりも、ただ立っている時が一番辛いという人は腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人の中には結構おられます。
そこでこのページでは腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が、立ち仕事や立っている時に負担を少しでも軽減できる注意点について簡単に説明させていただきます
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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立ち仕事や立っている時に負担を少なくするための注意点
冒頭でも説明しましたが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は立っている時や立ち仕事が辛いという人が非常に多い疾患です。
場合によっては歩いている時はそんなに辛くなくても、立っている時の方が辛いという人も結構おられます。
歩くよりもただ立っているだけの方が痛いのは何故？と疑問に思っている人も非常に多いでしょう。
意外と皆さん知らないと思いますが、実は同じ姿勢をずっと続けている状態は疲労が溜まりやすく負担が結構大きいんです。
例えば腕を大きく上下に上げたり下げたりという動作を繰り返すよりも、一定の角度でずっと腕を上げたままで維持している方がしんどくないですか？
腕をだらーんと力を入れず下に垂らしているだけなら動かしているよりも楽なんですが、筋力を使って同じ姿勢を維持し続けている状態は、場合によっては動かしているよりも疲労は溜まりやすいんです。
立っている時は足で体重を支えているわけですから、この状態で動きが少ないと普通に歩いている時よりも負担は大きく疲れやすいので、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は悪化しやすくなってしまうんです。
逆に言えば立ち仕事などで長時間立ち続けている時であっても、頻繁に足の位置を変えたり体重が加わっている場所を一定にせず常に変化させることができれば負担は少なくなる訳ですね。
両足のつま先の方向が同じ方向を向かないようにして片足に体重を偏らせる
ここからは具体的に立ち仕事や立っている時に、負担を軽減するための注意点について簡単に説明させていただきます。
先ほども説明したように、立っている時は足で体重を支えている状態です。
足で体重を支えている状態で動きがほとんどなく同じ姿勢を続けてしまうと、歩いている時以上に負担が大きいので腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は悪化しやすくなります。
つまり足で体重を支えている状態であっても、体重が偏っている場所や足の位置を小刻みに変化させることができれば負担を軽減することができるわけです。
具体的な方法は両足のつま先の方向を揃えないようにして、どちらかの片足に体重を偏らせて立ちましょう。
そして頻繁に体重を偏らせている足を左右で変えるようにしてください。
例えば左足のつま先を前に向けて右足のつま先の方向を右側に向けて立った状態であれば、数秒おきに軽く体を揺らすように右足、左足、右足、左足というように交互に体重を偏らせて変化させると負担は少なくなります。
文章で書いているとなんだかすごく落ち着きのない動きのように見えるかもしれませんが、実際に試してみると周りの人が見ても違和感を感じるような動きにはなりません。
実際にこの立ち方で、長時間立っているのがだいぶ楽になったという人もたくさんいますので立っているのが辛い人は是非試して下さい。
この立ち方を行う時の最大の注意点は絶対に両足のつま先の方向を同じ方向に向けない事です。
両足のつま先の方向がどちらも真正面を向いた状態で、右足、左足と体重が加わる足を交互に偏らしても体重移動は実はあまり大きく発生しないんです。
つま先の方向が両足で違う方向を向いている方が、体重を片足に偏らせた時に体重が加わっている場所が大きく変化します。
先ほども説明しましたが立っている時に長時間同じ姿勢でいる事が大きな負担になっているので、出来るだけ大きく体重が加わる場所が変化した方が負担は少なくなります。
つま先の方向が同じだと体重が加わっている場所があまり変わらないので、立っている時は絶対につま先の方向を両足で揃えないようにして下さいね。
どちらかのつま先を前に向けるのであれば、もう片方のつま先は横に向けるようにしましょう。
このつま先の方向を揃えないように注意しないと、この立ち方の効果がほとんど出ない事も多いのでこの部分だけは注意して下さい。
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数分程度しかまともに立っていられない状態ならどんなに立ち方を工夫しても難しい
ここまでは立ち仕事など立っている時に、負担を軽減するための注意点や立ち方について簡単に説明させていただきました。
このページで説明した立ち方は実際に高い効果が出ている方法ですが、あくまで負担を軽減する方法であって負担を全くゼロにできるという方法ではありません。
そのためいつもよりは長時間立つ事が出来るようになったとしても、あまりにも長時間立ち続けてしまうと症状の発生を完全に防ぐ事は出来ません。
また、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状の重症度によっては、立ち方をどんなに工夫してもあまり意味がない人も実際にはおられます。
具体的には数分程度しかまともに立っていられないレベルで症状が強く出ている人の場合は、残念ながらんなに立ち方などを注意してもあまり意味がありません。
この場合は立ち方が大きな問題なのではなくて、単純に症状が重症化しすぎていることが大きな問題になっています。
数分程度しかまともに立っていられない人の場合は立ち方を工夫するよりも、とにかく早く適切な治療やリハビリを受ける事を優先して下さい。
このページで紹介させていただいた立ち方は、長時間立っていると辛くなる人にとっては非常に役立つ方法ですので是非試して欲しいんですが、数分程度しかまともに立ってられない人には残念ながらあまり効果は期待できません。
もちろん、何も意識せずに立つよりはこのページで紹介した立ち方の方がマシだとは思いますが、症状が重症化しすぎているので焼石に水程度の効果しか期待できないと思います。
何度も言いますが、症状が重症化している人の場合は何よりも優先して治療やリハビリを受けるようにしましょう。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は立ち仕事など立っている時に痛みが強くなるという人が非常に多い疾患です。
長時間立っていられないという人の場合は、立っている時に両足のつま先の方向を揃えないようにしましょう。
その状態で片方の足に体重を偏らせて、数秒おきに体重を偏らせている足を変えると立っている時の負担を軽減できます。
軽く体を揺らすように右足、左足、右足、左足というように交互に体重をかけている足を変えるイメージです。
この立ち方を行えば立っている時の負担を軽減できるんですが、症状が重症化しすぎている人の場合は残念ながらあまり大きな効果は期待できません。
まともに立っていられないという人の場合は、何よりも優先して治療やリハビリを早く受けるようにして下さいね。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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