テニス肘など肘の痛みは一般的に治療が難しいとされている疾患の一つです。
そのため、なかなか肘の痛みが改善せずに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか?
実は私は肘の治療をそこそこ得意にしています。
(正直に言うと四十肩や五十肩の治療は苦手です)
そこでこのページでは私が行う肘の治療に関しての考え方を説明させていただきますので、治療を考えている人は是非参考にして下さいね。
(少し長文になりますがお付き合い下さい)
テニス肘や肘の痛みの原因
まずは簡単に肘の痛みの原因について説明させていただきます。
肘の痛みは大きく分けて次の2種類に分類されます。
肘の外側に痛みが発生し、一般的にテニス肘などと言われる事の多い上腕骨外側上顆炎。
肘の内側に痛みが発生し、一般的に野球肘などと言われる事の多い上腕骨内側上顆炎。
まれに肘の真ん中に痛みが発生する人もいますが、主な肘の痛みは上記の2種類です。
こういった説明をすると
「先生、肘のどちらが外側で内側なんでしょうか?」
という質問をよくいただきます。
解剖学的には直立不動の体勢(気をつけ)で、小指が自分の体に触れている状態での肘の外側が痛いのか、内側が痛いかで判断されます。
意外と混乱して間違えている人も多いので、是非参考にしてくださいね。
さて肘の痛みの原因についてですが、一般的には過度の運動や使い痛みと言われる事が多い印象がありますね。
しかし、肘の痛みにはもっと具体的な原因動作が存在していると私は考えています。
さらに言えば、肘の外側が痛いのか?内側が痛いのか?によってその原因動作も異なります。
テニス肘(肘の外側に痛みが発生している)の場合の原因
肘の外側に痛みを発生させる上腕骨外側上顆炎の場合は、痛みが発生しているのが肘だとしても、実は原因は手首の使い方にあります。
肘の外側には短橈側手根伸筋という筋肉が手首と繋がっており、その筋肉の炎症によって付着部の肘に痛みが発生します。
つまり手首の使い方が密接に関わる場所なんですね。
そのため上腕骨外側上顆炎でお悩みの人は肘の痛みだけではなく、肘から手首にかけての筋肉に痛みを抱えている人が多いのも特徴です。
(この痛みが発生している筋肉が短橈側手根伸筋です)
手首の使い方が痛みの原因である事から、肘の外側を痛める人はスポーツなどをしていない、一般の人に非常に多い印象があります。
当然、手首は日常の家事や仕事でも良く使いますからね。
お医者さんに
「テニス肘ですね」
と診断されて、テニスなんてしていないのに何でだろう?という患者さんも多いと思いますが、テニス肘は手首の使い方が原因で発生するため、日常動作でも発生する可能性はあります。
野球肘(肘の内側に痛みが発生している)の場合
肘の内側に痛みが発生する上腕骨内側上顆炎に関しては、単純に肘に過度の捻じれを発生している事が原因です。
日常生活で過度の捻じれが肘に加わる可能性は低く、ほとんどの場合はスポーツ中の動作が原因で発生する可能性が高いです。
(野球のピッチャーの投げ方やゴルフのスイングなどです)
当院が行う肘の治療の考え方
ここまでは肘の痛みの原因について説明させていただきました。
ここからは肘の治療に関して説明させて頂きたいと思います。
肘の痛みといっても疲労骨折などの組織損傷が発生していない限り、痛みの原因は強い炎症が大きく関わっています。
そのため炎症を改善させるような治療を行えば簡単に改善します。
実はその場の肘の痛みを改善させる事はさほど難しくありません。
よほどの重症例でない限り、1回の治療でその場の痛みのかなりの部分を取れる自信はあります。
具体的な私の治療の内容ですが、肘や手首を優しく動かすだけです。
「そんなので本当に効果あるの?」
という疑問の声が聞こえてきそうですが、炎症は血行を促進すると改善します。
血行を促進するのに最も効果的なのは「動かす事です」
しかし炎症が強い場合は近くの神経が興奮しており、感覚が過敏になっています。
そのため下手に動かすと余計悪化してしまうため、如何に負担をかけずに動かせるか!?が治療の最大の注意点になります。
こういった事が治療を行う時に優しく弱い刺激で行う理由になります。
弱い刺激であっても、しっかり動かす事ができれば症状は改善します。
決して痛みが伴わない優しい治療ですので、痛いのが怖い人も安心してご相談して下さいね。
治療の説明を簡単にさせていただきましたが、一番重要なのは実はここからです。
先ほども説明させて頂いたように、肘の痛みにはそれぞれ原因動作が存在します。
治療でその場の痛みを消す、改善させる事は決して難しくないのですが、この原因動作を直さない限りはすぐに再発してしまいます。
この事が肘の痛みで最も厄介な点の一つです。
原因動作というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えばクセの様なものです。
痛みを発生させている特定のクセを改善しない限りは、肘の痛みは完治しないという事ですね。
このクセの改善はもちろん私が具体的な方法をアドバイスさせていただきます。
しかし、実際にクセを治す努力に関しては患者さんにお願いする事しか出来ません。
クセというものはかなり意識をしない限りなかなか改善してくれません。
治療でその場の痛みを取る事は決して難しくないのですが、肘の痛みの完治を目指すのであれば患者さんの努力も必ず必要になってきます。
つまり少し卑怯な言い方ですが、完治するかどうかは患者さんの努力次第という事になります。
ちなみに肘の外側に痛みを発生させる場合は、日常生活の中での手首の使い方。
肘の内側に痛みが発生する場合は、高い確率でその人が行っているスポーツの動作の改善になります。
(例外ももちろんありますが)
こういった事をしっかり注意して実践していただければ、肘の痛みは間違いなく軽減しますのでご協力をお願いしますね。
テニス肘や肘の痛みでお悩みの人はよしだ柔整治療院にご相談下さい
上記でも説明させていただいたように、肘の痛みは治療と原因動作のクセを改善する事が出来れば治ります。
最初にも言いましたが、私は肘の治療にはそれなりの自信を持っています。
もしどこに行っていいか分からない、どこに相談したらいいか分からない人は一度遠慮なくご相談して下さいね。
よしだ柔整治療院は、国道176号線沿いに面している治療院です。
お車でお越しの場合は、大阪市内、豊中市、吹田市、池田市、箕面市、茨木市などから、比較的来やすく分かりやすい立地です。
実際に大阪市内、豊中市、箕面市、吹田市、池田市、茨木市から肘の痛みの治療で、多数の人が来院しています。
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