肩こりという疾患は日本人の中では最も馴染み深い疾患の一つであり、多くの方がなかなか治らずに悩んでいる事でしょう。
全ての肩こりの症状に当てはまる話ではありませんが、肩こりの症状がなかなか治らずに長引いていると、手に力が入らなくなったり、握力が低下する事があります。
こういった症状が発生した場合、その症状は実はただの肩こりじゃない可能性があります。
そこでこのページでは、肩こりの症状と同時に握力低下など手に力が入らないといった症状が発生する原因について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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握力低下は頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニアの症状の可能性あり
肩こりという症状は、肩周辺の血行不良が原因で筋肉痛のような張り感を発生させる疾患です。
首や肩が痛くなったり、血行不良から脳への酸素供給が減るため、頭痛などを発生させやすくなったりしますが、冒頭でも説明したように手に力が入らなくなったり、握力が低下するという事は通常の肩こりでは考えにくい症状でもあります。
こういった握力低下や手に力が入りにくいといった症状が発生する場合、その症状は頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している症状の可能性があります。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。(必ずしも痺れが発生する訳ではありません)
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れないなどの強い痛みを発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
そして、この首の神経には痛みなどを伝える感覚神経の他にも、運動に関わる運動神経も通っています。
そのため、頚椎症や頚椎ヘルニアのとうに首の骨の変形などによって神経を圧迫してしまうと、運動神経も圧迫されて手に力が入りにくくなったり動かしにくくなったりという症状が発生する事もあります。
頚椎症や頚椎ヘルニアというとなんだか大げさな表現に聞こえてしまうかもしれませんが、ただの肩こりでこういった運動機能に障害が発生する事はまず考えにくい現象ですので、こういった症状に心当たりがある人は頚椎症や頚椎ヘルニアを疑うようにして下さい。
その場合は、肩こりの症状自体も頚椎症や頚椎ヘルニアなどから発生している症状の可能性もありますので気をつけて下さいね。
不自然な握力低下を感じた時は出来るだけ早く精密検査を受けましょう
上記でも説明させていただいたように、手に力が入らなくなったりなどの握力低下は頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している症状の可能性があります。
この頚椎症や頚椎ヘルニアなどは、最悪の場合は手術をしなければ改善が難しい厄介な疾患でもあります。
また、こういった手に力が入らないなどの症状は、ある程度重症化すると手術をしても改善しにくい症状でもあるんです。
コップを持つ事も字も書けないなど、重症化すると本当に日常生活に大きな支障を発生させる症状でもありますので、こういった症状に心当たりがある人は出来るだけ早く精密検査を受けるようにしましょう。
また、脳梗塞の症状などでもこういった症状を発生させる事があります。
はっきりしている事は、ただの肩こりでこういった症状が発生する事はまず考えにくい現象ですので、心当たりがある人はまずは検査を受けるようにしてくださいね。
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頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、初期であれば異常なしと診断される事が多い
握力低下などを感じた場合、出来るだけ早く検査をうけるようにここまでは説明させていただきました。
もし頚椎症や頚椎ヘルニアを疑った場合、病院へ行ってレントゲンやMRIなどの画像検査をされると思いますが、初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は「異常なし」と診断される事も決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
また、実際に異常があったとしてもMRIの検査で発見できない事も決して珍しい事ではないようです(これも実際にお医者さんに聞いた事があります)
そのため、もし画像の検査で異常がないと診断されたとしても、肩こりと同時に握力低下などの症状を感じる時は治療を諦めないようにして下さい。
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
もしあなたが現在感じている症状が頚椎症や頚椎ヘルニアが原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院などで行われているマッサージや電気治療、ロキソニンなどの痛み止めの薬では改善しにくい症状のはずです。
実は頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は非常に治療が難しく、お悩みの人が非常に多い疾患でもあります。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
特に握力低下などの症状の改善は難しく、こういった治療方法でも限界がある事は多いんですが、症状に変化があるのであれば改善する可能性も決して低くないと思います。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい肩こりや、頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「肩こりでお悩みの人で握力低下、手に力が入らない人は要注意」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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