肩こりでお悩みの人の話を聞いていると、右肩だけが痛い、もしくは左肩だけが痛いといった話をよく聞きます。
もちろん、肩こりの症状は両方に出る人も多いのですが、明らかに痛みの強さに左右差があるという人は意外と多いんですね。
このように、なかなか治らないしつこい肩こりでお悩みの人の中には、両肩ではなくて片方だけの肩こりの症状が非常に強いという現象はよく発生しています。
特に日常生活の中で片方だけに過度に負担をかけているような自覚がなくてもこういった事はよく起こります。
そのため、何故片方だけの肩こりの症状が強いんだろうと疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?
そこでこのページでは、肩こりの症状に強い左右差がある場合の理由について説明させていただきますね。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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片方に偏った強い肩こりの症状は頚椎症や頚椎ヘルニアの可能性がある
さて、まずは結論を早速言わせてもらいますね。
強い肩こりのような症状が、片方に偏った状態が長期間続いている場合は、その症状の正体は単なる肩こりではなく、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している神経痛の可能性があります。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れない、握力がなくなって手や腕や首を動かせないなどの症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので分かりにくいんですね。
そして、この頚椎症や頚椎ヘルニアというのは、右肩だけ、左肩だけというように、片方だけに偏った症状が発生しやすい疾患でもあるんです。
頚椎ヘルニアは首の骨の神経の出入り口を圧迫してしまい症状を発生させる疾患です。
この神経の出入り口は一つの首の骨に左右2箇所ずつあり、その両方を圧迫してしまい症状を発生させる事はまずあり得ません。
ほとんどの場合で左右2箇所ずつある神経の出入り口の内、片方だけを圧迫させて症状を発生させます。そのため、神経を圧迫された側の症状だけが強くなり、結果的に症状が片方の肩だけに偏った状態になる事が多いんですね。
少し極論になってしまうかも知れませんが、なかなか改善しない肩こりの症状が片方に偏って発生している場合は、単純な肩こりではなくて頚椎症や頚椎ヘルニアなどを疑ってみて下さいね。
頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、初期であれば異常なしと診断される事が多い
もし頚椎症や頚椎ヘルニアを疑った場合、病院へ行ってレントゲンやMRIなどの画像検査をされると思いますが、初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は「異常なし」と診断される事も決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
そのため、異常なしと言われたとしても本当に異常がないとは限らないんですね(決してお医者さんを否定するつもりはありませんが)
ただし、本当にただの肩こりなんであれば、症状が長期間に渡って続くという事は通常では考えにくく、また、もし症状が片方の肩に偏っている場合は頚椎症や頚椎ヘルニアの初期症状を疑った方が合理的だと思います。
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頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は必ずしも片側だけに発生するものではない
このページでは、長引く肩こりのような症状が片方の肩に偏って発生している場合は、頚椎症や頚椎ヘルニアを疑って下さいと説明しましたが、必ずしもこういった頚椎が関わる疾患が片側だけに発生すると言っている訳ではありません。
こんな事を言うとこのページの説明の全否定になってしまうかも知れませんが、両側の肩に頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が発生する事もあり得ます。
首の骨の神経の出入り口は、一つの首の骨に左右2箇所あるという事は先ほど説明させていただきました。そしてその左右の内のどちらか一方を圧迫するため、症状は片方に偏りやすいとも説明しました。
しかし、首の骨は通常では7つあるんですね。その7つある首の骨の内の一つは右の神経の出入り口を圧迫して、他の首の骨では左の神経の出入り口を圧迫していた場合、右肩にも左肩にも症状は発生させます。
つまり両側に症状が発生している場合は、最低でも2箇所以上の神経の圧迫があるという事です。
通常はこのように数箇所も神経の圧迫がある場合は、症状もただの肩こりのような症状だけでなく、腕の痛みや痺れ、夜や朝の疼きなど、肩こりでは考えにくい症状も発生しますので、ただの肩こりと勘違いする可能性は低くなると思いますが、両側に頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が発生する可能性もあり得ますので気をつけて下さいね。
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりの症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
もしあなたが現在感じている肩こりの症状が頚椎症や頚椎ヘルニアが原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院や病院などで行われているマッサージや治療では改善しにくい症状のはずです。
実は頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は非常に治療が難しく、お悩みの人が非常に多い疾患でもあります。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージやバキボキするような、比較的強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。(そちらの方が患者ウケは良いと思いますので)
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、骨や軟骨の変形や神経の圧迫が痛みに大きく関わっていたとしても、その症状には筋肉の緊張状態や炎症の有無も痛みにはかなりの部分で関わっています。
強い刺激で行う治療では、強い炎症による過敏性が邪魔をして改善する可能性は低いと思いますが、弱い刺激で行う治療であれば、しっかり首周辺の筋肉を動かし、血行を促進する事が出来れば炎症や筋緊張は軽減して症状が改善する事も珍しくありません。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい肩こりや、頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「右肩だけ、左肩だけ、肩こりの症状が片方に偏る理由」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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