しつこい肩こりの症状でお悩みの人の中には、足裏にも痛みを発生させている人が稀におられます。
そういった事から「先生、肩こりと足裏の痛みって何か関係があるんでしょうか?」といった質問もたまにいただきます。
足裏の痛みもなかなか取れない事が多いので、肩こりとの関係を疑う人も多いんでしょうね。
実は足裏の痛みと同時に発生する肩こりの症状の正体は、ただの肩こりじゃない可能性もあるんです。
そこでこのページでは、しつこい肩こりと足裏の痛みとの関係について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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通常の肩こりの症状と足裏の痛みとの関係は薄い
見出しで既に私の考えを説明していますが、一般的には肩こりの症状と足裏の痛みとの関係は薄く、どちらの症状も同じ原因で発生している可能性は低いと思います。
足の裏の痛みの原因は大まかに分けて次の2つに分類する事ができます(あくまで私の個人的な考え方ですが)
① 立ち方や歩き方が原因で足の裏の筋肉や腱に強い炎症を発生させる足底筋膜炎(腱膜炎)
② 腰椎(腰の骨)での神経の圧迫によって発生する坐骨神経痛
大まかに分類すれば、足の裏の痛みや違和感はこの2つで大まかな説明がつくと考えています。
①の足底筋膜炎は足首周辺の炎症で発生する疾患ですし、②の坐骨神経痛の原因は腰の問題ですので、やはり足の裏の痛みが肩こりと関係する可能性は低いと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりなのであれば足裏にも痛みは発生しやすい?
上記では通常の肩こりと足裏の痛みとの関係は薄い事を説明させていただきました。
しかし、なかなか治らないしつこい肩こりの症状に関しては、足裏の痛みと無関係じゃない可能性もあると考えています。
通常の肩こりはどんなに強い症状を発生させていたとしても、その正体は単なる血行不良から疲労物質が溜まって発生する筋肉痛です。
筋肉痛は誰もが経験した事があると思いますが、通常であれば数日、長引いても1週間から2週間もすればほぼ改善するはずです。
肩や首は毎日のように酷使する人も多く、常に筋肉痛のような症状を発生させている人も中にはいるかも知れませんが、それでも症状がほとんど改善せずに何ヶ月も継続するなんて事は、ただの血行不良から発生している筋肉痛ではあり得ません。
そのため、何ヶ月も症状がずっと改善せずに継続して肩こりのような症状を発生させていた場合、その症状の正体は単なる肩こりではない可能性があります。
そういった症状の正体で一番可能性が高いのは頚椎症や頚椎ヘルニア、ストレートネックなど、首の骨や変形によって近くの神経を圧迫して発生している神経痛だと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。(必ずしも痺れが発生する訳ではありません)
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れないなどの強い症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので勘違いされやすいんですね。
実際に頚椎症や頚椎ヘルニアと診断された人の話を聞いていると、過去に長年に渡って肩こりの症状に悩まされていたという話をよく聞きます。
つまり、なかなか治らないしつこい肩こりの症状の正体は、頚椎症や頚椎ヘルニアなどの初期症状の可能性が非常に高いんです。
そして、この頚椎症や頚椎ヘルニアのように神経を圧迫して痛みを発生している場合は、足裏にも痛みを発生させる事もあるんです。
頚椎での神経圧迫によって下半身に痛みを発生する事も実際にあるようですし、頚椎に何らかの問題が発生している人の多くは腰椎(腰の骨)にも何らかの問題を抱えている人が多い事から、頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は腰からの坐骨神経痛を発生させている人も多いんですね。
通常の肩こりの症状なのであれば足裏の痛みと関係は薄いと思うんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりのような症状なのであれば、足裏の痛みも発生しやすい傾向があるんです。
そのため、逆に言えば足裏の痛みを抱えている人がなかなか治らないしつこい肩こりの症状でお悩みの場合、その肩こりは単なる肩こりではなくて、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している症状の可能性が高いという事になります。
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まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
足裏の痛みの原因は足底筋膜炎、もしくは坐骨神経痛で発生している可能性が高く、通常の肩こりとの関係は薄いと考えられます。
しかし、頚椎症や頚椎ヘルニアなどの問題を抱えている人の場合は、腰椎も問題を抱えている人が多く足裏に坐骨神経痛が発生しやすいと考えられています。
そのため、足裏の痛みと肩こりが同時に発生している場合、その肩こりの症状は単なる肩こりではなくて、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している初期症状の可能性もあります。
通常の肩こりであれば何ヶ月も改善しにくいという事も考えにくい現象ですので、なかなか治らないしつこい肩こりと同時に、足裏に痛みや違和感を感じた場合は頚椎症や頚椎ヘルニアを疑うようにしてくださいね。
こういった話をすると
「肩こりの症状で何ヶ月も悩んでいる人なんて大勢いるんじゃないですか?」
という質問をよくいただきます。
その通りです。
こういった人は本当に大勢いると思いますし、実際にこういった人で色々な治療院や病院に相談したけど改善しなかったという人も大勢おられるでしょう。
少し極論になってしまうかもしれませんが、その大勢の人の多くは、首の骨の変形などが肩こりの症状に大きく関わっていると大真面目に私は考えています。
先ほども説明したように、通常の肩こりは血行不良から発生する筋肉痛のようなものです。
はっきり言って通常の肩こりが、何ヶ月も安静にしていて改善しないなんてあり得ないんです。
症状がそれだけしつこく長引くという事は、何かしらの組織損傷や変形がなければ考えにくい現象でしょう。
骨の変形などが症状に大きく関わっており、尚且つ肩こりのような症状を発生させる疾患で最も可能性が高いのは、頚椎症や頚椎ヘルニアなどの疾患が関わっている可能性が高いと思います。
通常の肩こりでは足裏に症状が発生する事も珍しいと思いますので、このページの内容に心当たりがある人は是非参考にして下さいね。
以上で「しつこい肩こりと足裏の痛みとの関係」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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