あまり症状に関係のない話ではありますが、私が以前診た患者さんの中に英語がペラペラで外国人のお友達が非常に多い方がいました。
その人の紹介で、多数の外国人の患者さんを治療させていただいた経験がありますが、驚く事に英語には「肩こり」という名詞は存在しないんです。
そこでこのページでは、英語圏で肩こりの症状はどういった感覚で捉えられているのかについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
あまり症状に関係なく完全に雑学に近い話ではありますが、医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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英語では「肩こり」という名詞は存在しないが肩こりの症状は発生している
さて、冒頭でも触れたように英語には「肩こり」という単語が存在していません。
しかし、たまにテレビなどで「アメリカなどの外国では肩こりは存在しない」 「肩こりの症状は日本人特有の疾患だ」みたいな意見を聞く事がありますが、「肩こり」という単語がないだけで肩こりと同じような症状は英語圏で生活しているアメリカでも当然存在します。
「~がこっている」「~が張っている」という単語は英語にも存在していますので、英語では「肩こり」という名詞ではなくて「肩がこっている」「首がこっている」「背中がこっている」という感じで表現されています。
つまり、肩こりという病名というわけではなくて、筋肉痛がどこかに発生しているという考え方なんですね。
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日本語に比べると症状の説明が単調で分かりにくい
これは私が日本人だからという事もあると思いますが、英語で症状の説明をする場合は説明が非常に単調になってしまい分かりにくいです。
実際に外国人の患者さんを診た事がありましたが、問診など症状を把握するのに非常に苦労しました。
まず「痛み」を伝えるための単語が大まかに「鋭い痛み」なのか「鈍い痛み」なのかの2種類ぐらいしかないんですね。
(私は英語が全くしゃべれませんので、通訳をしていただいた方によるとですが)
日本語であれば、突っ張るように痛い、ズキズキ痛い、ピリピリ痛い、重だるい、刺すように痛いなどなど、様々な痛みの表現方法がありますし、そういった痛み方によってどういった症状なのかを予想する事ができるんです。
しかし、英語の場合は単語で「痛み」を表現する単語が少なく、細かい症状を把握するのに非常に苦労します。
実際に英語が話せる人でも、海外の病院で症状の説明には非常に苦労するという話も聞いた事がありますしね。
西洋医学は実際の細かい症状よりも、画像検査などの情報が優先される事が多いのもこういった英語の単語に起因しているのかもしれませんね。
そのため、もし海外の病院などで症状を説明する場合は、どういった痛み方なのかよりも、どの動きでどの場所が痛いかなどを優先して伝えた方が説明は通じやすくなると思います。
私も外人さんを治療する時は、特にどんな時にどこが痛いかを重要視して治療させていただきました。(日本語でも大事な部分ですが)
日本に住んでいればあまり役立つ知識ではないかもしれませんが、もし役立つ場面がありましたら参考にして下さいね。
以上で「アメリカなどの英語圏では「肩こり」という概念がない?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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