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腕や肘、手を伸ばす動作で腰痛の症状が悪化する理由

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腰痛でお悩みの人の話を聞いていると

「先生、私は腕や肘、手を伸ばす動作を行うと症状が悪化するんですが、腰と手って何か関係あるんでしょうか?」
といった質問をいただく事があります。

実は人間の関節の構造上、手や腕を伸ばす動作は腰痛の原因になる事もあり注意が必要な動作でもあるんですね。

そこでこのページでは、手や腕をの伸ばすと腰痛が悪化する理由や注意点について説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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人間の関節のほとんどは「てこの原理」を利用した構造になっている

さて、腕や肘、手を伸ばすと腰痛が発生しやすい理由を早速説明させていただきますね。

見出しでも触れていますが、人間の関節のほとんどは「てこの原理」を利用した構造になっています。

「てこの原理」とは、力点、支点、作業点という3点を利用して力を発揮する原理の事で、支点となる関節から作業をする場所との距離が遠ければ遠いほど多くの力を必要とし、距離が近ければ近いほど少ない力で作業を行えるという原理です。

もっと簡単に説明すれば、何か作業をしようとした時に、自分の位置よりも遠くで作業をすればするほど腰への負担は大きく、近い場所で作業を行えば腰への負担は少ないという事です。

つまり、腕や肘、手を伸ばして行う動作の場合は、どうしても作業を行う場所が自分の位置よりも遠い場所で作業をしてしまうため、腰への負担が大きくなりやすい動作でもあるんです。

ちなみに、関節が「てこの原理」で力を発生しているという原理は軽い物を片手で持つ時にも重要になります。

先ほども説明しましたが、物を持つ時に自分の体から遠ざかれば遠ざかる程負担は大きくなり、近づけば近づくほど負担が少なくなります。

つまり簡単に言えば、片手で何かを持とうとした時に、肘が伸びきった状態で物を持ったり掴んだりすると負担は大きく、肘がある程度曲がった状態であれば負担は少なくてすむという事になります。

日常生活で言えば、テレビのリモコンを腕だけを伸ばして取る動作などが当てはまるかもしれません。

こういった軽い物を持つ動作でも、遠くから腕だけを伸ばして取るよりもしっかり近づいて物を持った方が腰への負担は少なくてすみます。

面倒くさいかもしれませんが、こういった細かい事を気にしているかどうかで症状の改善や悪化に関わりますので気をつけて下さいね。
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作業をする場所に出来るだけ近づく方法

上記でも説明させていただいたように、何か手作業をした時に腕や肘、手を伸ばした状態で作業をすると、作業をする場所が自分の位置から遠くなってしまい、その結果腰への負担が大きくなってしまいます。

そのため、重たい物を持ったりなど何か手作業をする時は、作業をする場所に出来るだけ近づいて作業をしなければいけません。

こんなの簡単だ!と思う人も多いかも知れませんが、こういった動作を正しく行うためには意外と注意しなければいけない点がいくつかあります。

そこでここからは具体的な荷物の持ち方や作業の仕方について説明させていただきますね。

作業する場所に出来るだけ近づく方法

ほとんどの人は何か重たい物を持ち上げる時や、もしくは重たい物を運んでどこかに置こうとした時、もしくは何か手作業をしようとした時、両足に均等に体重を乗っけて地面を踏ん張っていると思います。

両足に均等に体重をかけてしまうと、一見力が入りやすく思えるかもしれません。

しかし、両足に均等に体重をかけた状態で物を持ち上げてしまったり、手を伸ばして作業をしてしまうとそのバランスをとるために必ずお尻が後ろに突き出す様な動作になってしまいます。

人間の体の中で最も重たい部位はお尻になりますので、お尻を後ろに突き出してしまうと、重心の位置も後ろに下がってしまうんですね。

その結果作業を行う場所と重心の位置が遠くなってしまい、腰への負担が大きくなってしまいます。

(へっぴり腰の様な状態ですね)

 重心を前に持ってきて作業をする場所に最も近づける簡単な方法は、実は片足に体重を偏らせる事なんです。

まずは右足でも左足でも結構ですので、どちらか片方の足を前に出して下さい。

この時出来るだけ物を持ち上げる場所、もしくは物を置く場所など手作業をする場所に近い部分に前足を置いて下さいね。

そしてその状態で物を持ち上げる、もしくは物を置く時など手作業をする時に後ろ足の踵を少し浮かして、体重の8割から9割ぐらいを前足に偏らせて下さい。

(場合によっては後ろ足を完全に浮かして、全体重を前足にかけてもかまいません)

こうする事によって、重心を最も前に近づき腰への負担は少なくなります。

また、片足に体重をかければ力が入らないから重たい荷物を持てないんじゃないか?という疑問をお持ちの人もおられると思います。

もちろん、じっと「動かさず」にその場で重たい物を持ち続ける場合は、両足に均等に体重をかけなければいけません。

しかし物を持ち上げる時や置く時というのは、物を「動かす」といった動作が関わります。

物を「動かす」のであれば、どちらかの足に体重を偏らせて、そのあとの体重の移動を利用して物を持ち上げる事が出来るため、私がこのページで説明している様な方法の方が間違いなく適しています。

百聞は一見にしかずです。

実際に試してみて下さい。

絶対にこの持ち方や運び方の方が楽に感じると思いますので。

まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきますね。

人間の関節はてこの原理で力を発生させますので、何か手作業をする時や、重たい物を手で持ち上げた時に自分から遠ければ遠いほど支点になる腰の負担は大きくなってしまいます。

つまり、物を持つ時は出来るだけその物体に近ければ近いほど、腰への負担は少なくてすむという事になります。

そのため、何か手作業を行う時は腕や肘、手をあまり伸ばさずに作業した方が腰への負担は少なくてすみますし、足の位置などを工夫して出来るだけ作業をする場所に近づかなければいけません。

こういった事を気をつけていただければ、腰痛の人が手作業をする、重たい物を持つ、運ぶ時の負担をかなり軽減できると思います。

しかし、あくまでも腰への負担を軽減する事が出来るだけで「負担をゼロにする事は出来ません」

症状が重症化していれば、どういった些細な動作でも痛みは発生してしまいますので、出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談する様に心がけて下さいね。

もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。

どこに行っても治らないしつこい腰痛の症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「腕や肘、手を伸ばす動作で腰痛の症状が悪化する理由」のページの説明を終了させていただきますが、下記に腰痛に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。

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