変形性股関節症とは、股関節の骨や軟骨が変形してしまい痛みを発生させる疾患です。
歩いた時や足に体重をかけた時に痛みを感じる人が多く、痛む場所は股関節だけでなくお尻や足に発生する事もあります。
重症化すると動いた時だけでなく安静時にも痛みを感じる事もあり、夜や朝方に疼いて睡眠障害を起こしている人も多いのではないでしょうか?
最悪の場合は手術をしなければいけない程の非常に厄介な疾患です。
この変形性股関節症は一般的に治療が難しく、どこへ行っても改善せずにお困りの人も多いと思います。
そこでこのページでは変形性股関節症の治療について私の考え方を説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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変形性股関節症の原因
「変形性股関節症」はその名の通り股関節が変形した事によって引き起こされる症状であり、その症状は変形が進めば進むほど症状が強くなる傾向があります。
股関節が変形していく原因ですが、特別強い負荷を体にかけていなくても、普段の日常生活程度の負担で除々に変形していくようです。
しかし全ての人が日常生活程度の負担で股関節が変形していく訳ではありません。
「変形性股関節症」になる方のほとんどは先天的(生まれつき)に股関節に何らかの障害を持っている場合が多く、その事に気づかずに大人になって「変形性股関節症」になる方が非常に多いようです。
ちなみにこの生まれつきの股関節の異常の事を「臼蓋形成不全」(キュウガイケイセイフゼン)と呼ばれています。
変形性股関節症も臼蓋形成不全もレントゲンで診断が可能なため、気になった人は出来るだけ早くレントゲン検査を受けるようnして下さいね。
また、もしレントゲン上で異常がないのに股関節に痛みが発生する場合、その症状は坐骨神経痛という症状の可能性があります。
その場合は「当院で行う腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症や坐骨神経痛の具体的な治療方法」のページで詳しく説明していますので、興味のある人は是非参考にして下さいね。
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変形性股関節症の治療は弱い刺激が効果的
変形性股関節症のように痛みの発生に組織損傷や変形が大きく関わっている疾患の場合、その周辺には強い炎症が常に発生しています。
これらの炎症物質は、痛みを脳に伝えると同時に近くの神経を興奮させる特徴を持っています。
神経は興奮すると感覚が過敏になり、ちょっとした動作や弱い負荷でも痛みを感じやすくなります。
少し歩いたり足を動かしただけでも痛みを感じるのは、こういった炎症の特徴が関わっているんですね。
そしてこの炎症の特徴は股関節の治療にも大きく関わります。
ちょっとした動作や弱い負担でも痛みを感じてしまうため、マッサージなどの強い刺激で行う治療との相性が最悪なんです。
実際に変形性股関節症の患者さんの場合、治療をうけて悪化したという経験をお持ちの人は多いのではないでしょうか?
そのため、変形性股関節症の治療は弱くて優しくて丁寧な治療が効果的です。
治療によって変形を元通りに戻す事は出来ませんが、弱い刺激で行う治療によって炎症反応を抑える事が出来れば症状は改善します。
弱い刺激で治療を行う治療院は決して多くはないと思いますが、もしよければこのページを参考に探してみて下さいね。
もしどこに行っていいか分からない、どこに相談していいか分からない人は遠慮なくご相談して下さい。
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