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腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首などは温めるのと冷やすのとどちらが良いのか!?

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世の中にはお医者さんから近所のおばさんも含めて

「痛む場所は温めるべきだ!」 「痛む場所は冷やすべきだ!」

と正反対の意見にあふれていますね。

「結局、腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首の痛みなどは、温める方がいいの?冷やす方がいいの?」

とお困りの人も多いのではないでしょうか?

そういった私もこの業界に入って一番最初に疑問に思った事が

「痛みはは温めるのと冷やすのとどちらが良いのか!?」

という事でした。

そこでこのページでは痛い場所は温めるべきか、冷やすべきかについて説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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温めたり冷やしたりする目的

先ほども説明した様に、世の中には痛い場所を「温めるべきだ」という人もいれば「冷やすべきだ」と考える人もいます。

では温めたり冷やしたりする事の目的は何なんでしょうか?

こういった質問をすると

「血行を良くするため」「血流を良くするため」

といった答えが返ってくると思います。

血行や血流が良くなれば、患部(痛い場所)にたまった疲労物質や、痛みの原因になる炎症物質を洗い流してくれます。更に組織の修復に必要な栄養や新鮮な酸素を患部に送り届けてくれます。

こういった反応によって痛みを緩和したり、症状の改善を促進してくれるわけですね。

このように「患部の血行や血流を良くしよう」という試みは決して間違った方法ではありません。

では素朴な疑問ですが、何故温めたり冷やすと血行はよくなるんでしょうか?

意外とこういった質問に即答出来る人は少ないんじゃないかと思います。

もちろん理由は存在します。

人や哺乳類は恒温動物(こうおんどうぶつ)と呼ばれ、全身の体温をある一定の温度に調節できる能力を持っています。

(余談ですが爬虫類などは変温動物と呼ばれ、体温調節ができないため日光浴をして体温を調節しています)

患部(痛い場所)を温めた場合、患部の体温は体の他の体温と比べて上がってしまいます。

すると恒温動物である人間は自動的に体温を調節しようと試みます。

具体的には血をいっぱい患部に送る事によって、患部の熱を体全体に分散して体温を一定に保とうとするんですね。

その結果、温めた患部の血行は良くなります。

(足湯などで体全体がポカポカするのもこういった反応ですね)

では逆に腰を冷やした場合はどんな反応が起こるのでしょうか?

患部を冷やす行為を行った場合、患部の体温がその他の部分の体温に比べると下がってしまいますよね。

その結果温めた時と同じ様に、恒温動物である人は全身の体温をある一定の温度に自動で調節しようと試みます。

具体的には患部に全身から温かい血をいっぱい送って、下がっている患部の体温を上げる事によって全身の体温を一定に保ちます。

こういった反応により患部の血行や血流が良くなります。

この説明を聞いて「あれ?」って思われる人も多いかもしれませんね。

一般的に多くの人に誤解をされている事なのですが、「温めると血行や血流が良くなり、冷やすと血行や血流が悪くなる」という考え方は間違っています。

温めようが冷やそうが、ちらでも血行や血流は良くなるんです!!

つまり血行や血流を良くするという目的だけならば、温めようが冷やそうがどちらでも構いません。
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痛みは冷やした方が効果は高い

血行や血流をよくする事が目的なのであれば、温めても冷やしてもどちらでも同じ効果が出ると上記で説明させていただきました。

では、痛みが発生している場合は温めるのと冷やすのはどちらが効果的なんでしょうか?

結論を言わせてもらいますね。

私は腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首の痛みなど全て冷やすべきだと考えています。

まず「痛み」の主な原因には、「炎症」といった反応が必ず深く関わっています。

炎症というのは組織が損傷した細胞から発生する物質で、この物質を神経が感知すると痛みが発生すると言われています。

この炎症が多ければ多いほど痛みが強く、少なければ少ないほど痛みは弱くなるという事ですね。

そして炎症が発生する化学反応にはが必要になるといわれています。

つまり熱が高ければ高いほど、組織損傷した細胞から炎症が活発に出現してしまい、熱が下がれば下がるほど、炎症が新たに生まれる反応を止めてくれるという事になります。

温めた場合

血行や血流が良くなり、疲労物質や炎症物質を洗い流してくれるので一時的には痛みを改善してくれます。

しかし、痛みの主な原因である炎症反応そのものは止めるどころか悪化させてしまうリスクがある方法になります。

冷やした場合

血行や血流が良くなり、疲労物質や炎症物質を洗い流してくれるので痛みを改善してくれます。

さらに、痛みの主な原因である炎症反応そのものを減少させる効果があります。

この説明を読んだ方ならどちらが腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首の痛みにとって有効かはもう分かりますよね?

以上が腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首の痛みなどは、冷やすべきだと私が考える理由です。

急性期でも慢性期でも冷やすべき

ちなみによく世間では急性痛の痛みは冷やして、慢性痛は温めろといった声を聞きます。

おそらく急性痛は先ほど説明した炎症反応が強く、慢性痛は炎症反応が弱いからこういった話が聞こえてくるのだと思うのですが、慢性痛でも急性痛と比べて弱いというだけで「炎症」は深く関わっています。

また急性痛と慢性痛の線引きも非常にあいまいです。

(どの時点で慢性期に入るかなんて誰が分かるんですかね?)

慢性痛であっても「血行促進、炎症反応の減少」を同時に行える冷やす方が、私はより確実性の高い方法だと私は考えています。

冷やす時間について

実際に痛い場所を冷やす場合、どれぐらいの時間が正解なのかを疑問に思う人は多いでしょう。

教科書的には10分~15分程と記載されていますが、あなたが冷やすのがつらくないのであれば、私はいくらでも冷やして構わないと思っています。

炎症が強い時は患部に熱がこもっているため、いくら冷やしても冷えた感じはあまりしないためです。

逆に炎症が治まり熱が少なくなると、数分程度で冷えすぎて嫌な感覚になると思います。

つまり冷やす事によって不快感が出なければいくらでも冷やしていただき、不快感が出たらやめる。

これが正解だと思っています。

(人間の体は正直ですので)

冷やす時の注意点

「患部は冷やすべき」

こういった説明を患者さんにすると、次のような答えがよく返ってきます

「先生、私は冷えた日や体が冷えると余計に痛みが強くなるんですが」

注意してほしいのは、体を「冷やす」事と体が「冷える」事は別物だということです。

あくまでも全身の体温が一定に保たれている状態で、痛む場所だけを冷やす行為なら非常に効果が高い方法です。

しかし全身の体温が冷えた場合は代謝が下がり、全身の血行や血流が悪くなるので当然体には良くありません。

だから当然薄着になったり、体が「冷える」服装などには気をつけてくださいね。

もっと具体的に言えば、体を自分の体温以上のモノで温める行為はあまりおすすめできませんが、体が冷えないように「保温」する事は非常に大切だという事です。

靴下を2重にする。ひざ掛けをかける。腹巻きをする。などなど。自分の体温が冷えすぎない様に「保温」する行為は非常に重要です。

このように、「冷やす」事と「冷える」事は別物だという事は覚えておいてくださいね。

もし体が冷えた時に限っては、温める行為も有効だと思います。

ですがあくまでも元々の体温に戻す事を前提に行ってくださいね。ホッカイロなどを使う場合は温めすぎないように何枚か服の上からがオススメです。

そしてある程度温まったらすぐにはずしてください。

冷えた体を元の体温にまで戻す事が目的で、自分の体温以上にまで温めてしまうと、その後に炎症が強くなり痛みが悪化してしまうリスクが伴います。

気持ち良いからといって温め過ぎない様にしてくださいね。

 以上で「腰痛、膝の痛み、肩や首、肘や手首の痛みなどは温めるのと冷やすのとどちらが良いのか!?」の疑問に対する説明を終了させていただきますね。

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