「スポーツ障害」といっても痛む場所は個人によっても、またスポーツによっても人それぞれです。
肩、肘、腰、股関節、膝、この5つの場所が最も多いでしょうか。
各々の治療に関してはそれぞれ個別に細かく説明させていただいているので省かせてもらい、ここではスポーツによって痛めた症状を改善させるための注意点を説明していきたいと思います。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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スポーツで発生する痛みの原因
スポーツによって痛めている症状で長期間に及び症状が続いている場合、その原因はかなり高い確率でスポーツ時の患者さんの動作の中にあります。
例えば野球のピッチャーで肩や肘を痛めている場合、その原因はかなり高い確率で投げ方やピッチングフォームにあります。
極端な言い方を言えば「悪いクセ」のようなものです。
ボールを投げる時にその「悪いクセ」が過度に肩や肘といった関節に負荷をかけすぎる投げ方になってしまい痛めてしまっています。
どんなに安静にして痛みを軽減させても、治療によって痛みを改善させたとしても、その「悪いクセ」を治さない限りはスポーツをするとすぐに再発してしまいます。
つまりその「悪いクセ」を治さないと症状は絶対に治る事はありません。
この例では野球のピッチャーで説明させていただきましたが、当然他のスポーツにも同じ理屈が通用します。
サッカーでボールを蹴った時に股関節が痛い人は原因がその蹴り方の中に「悪いクセ」が存在します。
陸上競技で走る時に膝が痛い人は当然その走り方の中に「悪いクセ」が存在します。
テニスでボールを打った時に肘が痛い人はその打ち方の中に「悪いクセ」が存在します。
この様にスポーツで身体を痛めている方はそのスポーツの動作の中に明確な原因が存在する事が多く、「スポーツ障害」を改善するにあたって一番大事なのはその動作の改善にあります。
もちろん患者さん自身は、ご自身の動作の中にある明確な原因に気づいていない事がほとんどです。(気づいていれば自分でその動作を治す事によって改善するはずですから)
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スポーツ障害の治療で大切な事
先ほどはスポーツで体を痛めている場合、高い確率でスポーツ中の中に原因があると説明させていただきました。
そのため「スポーツ障害」の治療で私がしなければいけない最大の仕事はその原因動作を追求し、患者さんの中にある「悪いクセ」を消しさるための動作指導だと思っています。
当然ながら患者さんによって痛みの原因になっている「悪いクセ」はそれぞれ違います。
その「悪いクセ」を私が見つける方法ですが、これは単純に実際に痛い動作を見させてもらうしかありません。
その場で見させてもらえるような動作なのであれば直接見させてもらいたいですし、もし不可能なのであればビデオカメラなどで多方向からの映像があれば分析は可能だと思います。
実はこの動作指導をするにあたってよく患者さんに言われたり聞かれたりする事があります。
「私(患者さん)がやっているスポーツをやった事のない先生に指導なんてされたくない」
こういったニュアンスの言葉は本当によくいただきます。
ちなみに私が今まで本格的にやってきたスポーツはサッカー、水泳、レスリングの3つのみです。
例えば野球のピッチャーの患者さんが、野球をした事のない私にピッチングの指導をされるのは嫌だ!という意見。
ごもっともだと思います。
陸上部の短距離走でバリバリ活躍している患者さんが、走るのがたいして早くなかった私に走り方を指導されたくないという意見。
これもごもっともだと思います。
しかし勘違いをしてほしくないのですが、私には実はスポーツを指導しているという認識はしておりません。
あくまでも「動作」というものを解剖学的な視点から、もしくは運動学的な視点から見て最も効率の良い「動作」のアドバイスをしているという認識です。
ですからはっきりと言わせてもらいますと、私は私自身が全くやった事のないスポーツの動作指導もできます!!
「できます」というより今までもやってきましたから。
ですが、この「スポーツ障害」を改善させるには患者さんの協力が不可欠になります。
当然、原因動作を追求し「悪いクセ」が動作のどの部分に存在するのかを特定するためには、患者さんにビデオカメラなどで映像を撮ってきてもらわなければならない場合もあります。
そして、その「悪いクセ」を特定できたとしても、その動作を改善させるには当然「患者さん自身の努力」が必要になってきます。
「クセ」というのは余程意識をして練習をしなければなかなかとれません。
失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、「スポーツ障害」に関しては本当に何が何でも本気で治したい!!と思っている人だけ相談してくださればありがたいです。
上記の様な理由により、「患者さん自身の努力」が必ず必要になってきますのでこれぐらいの気持ちがなければうまくいかない事が非常に多いです。
ちなみに、私も実は高校の頃に膝を痛めた事によって当時サッカーを辞めた苦い経験があります。
その経験があるからこそ、個人的には「スポーツ障害」の患者さんは一番気合が入ります。
自分自身はスポーツがやりたくてたまらないのに、痛みのせいでまともにプレーできない。
その悔しさは本当に痛い程分かります。
だからこそ、傲慢な言い方かも知れませんが「救ってあげたい」という気持ちが私にも強くあります。
そのためにも「スポーツ障害」に関しては患者さんの協力が不可欠になるため、治したいと強く願うのであれば私への協力をよろしくお願いします。
以上が私のなかでの「スポーツ障害」にたいする見解です。少し生意気な説明になってしまいましたが、もしこの説明を読んでピンとこられた方がおられましたらお気軽にご相談ください。
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