口が開きにくい、開けた時に痛みが発生する、食べ物を噛めない、などなど。
こういった症状の事は顎関節症と呼ばれており、一般的に治療が難しく厄介な疾患です。
そのためどこへ行っても改善せずにお困りの人も多いのではないでしょうか?
本来であれば口腔外科など病院が診るべき疾患なのかも知れませんが、一応私も稀に診させていただく事がありますので、このページでは顎関節症の治療について私の考え方を説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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顎関節症の原因
顎関節症は原因が不明の部分も多くありますので、「顎関節症の原因」と偉そうに言っても確定的な事は私にも分かりません。
ただし、長年人の痛みを改善してきた経験から「顎関節症」の症状に関わっている要素をいくつかは理解したつもりです。
ここからは私が考える顎関節症の原因について説明させていただきますね。
顎関節症は首の筋緊張や改善したり、日常生活の首の使い方を改善する事で症状が軽減する事が多い印象を持っています。
こういった事から、顎関節症と首の筋肉の緊張が非常に深い関わりがある事は間違いありません。
ただし問題のある首の動きや、緊張している首の筋肉の部位には個人差が多く全ての顎関節症の人が一致している訳ではないようです。
いずれにしても、首の動きでおかしな筋肉の緊張を改善できれば顎関節症の症状が軽減する事は事実です。
そのため、歯医者や病院の治療で症状が全く変化がしない時は、整骨院や整体院などで首の治療を行えば改善する可能性があると思います。
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骨や軟骨の変形や損傷は元通りには戻らない
顎関節症と首の筋肉の緊張との関わりは深く、首の治療を行うと症状が改善する事が多いと上記では説明させていただきました。
このように首の緊張を改善する事が出来れば、顎関節症の症状が軽減する事が多い事は間違いのない事実です。
しかし、顎関節症は重症化すると関節の変形や顎関節の軟骨を損傷している例も存在しています。
残念ながらこういった顎の変形や軟骨の損傷は、私の治療でも元に戻す事は不可能です。
顎の変形や軟骨の組織損傷があったとしても、痛みを発生させている要因は炎症反応ですので、その周辺の緊張や血行促進を行えばある程度は症状も改善します。
(組織損傷の程度によっては改善にも限度があります)」
しかし組織の損傷や変形自体は元に戻らず残り続けますので、何かがきっかけで症状が再発する事もあります。
また「痛みはないけど音がする」という症状を訴える方も多いと思いますが、この症状はおそらく変形した関節が引っかかっている音だと思われます。
痛みに関しては治療で改善できても、組織の変形や損傷は改善する事は出来ませんのでこういった音に関しては改善は難しい事が多いです。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
顎関節症の症状の発生と首の動きや筋肉の緊張は、非常に関わりが深い事は間違いありません。
そのため、首の治療を行うと顎関節症の症状が軽減する事は珍しくありません。
しかし、顎関節症が重症化すると関節の組織損傷や変形が伴います。
こういった変形や損傷は首の治療を行っても元に戻る事はありません。
こういった変形がひどくなりすぎると手術をしなければいけない場合も多く、そのため症状が発生した時は出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談するように心がけて下さい。
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