ページの先頭です

トップページ > 症状別解説一覧 > 筋肉や筋力トレーニングはジャンパー膝や膝蓋腱炎に意味はない?

筋肉や筋力トレーニングはジャンパー膝や膝蓋腱炎に意味はない?

QWwNDuife2yrzbP1528158561_1528158857

ジャンパー膝や膝蓋腱炎でお悩みの人の話を聞いていると

「先生、私はお医者さんから膝周りの筋肉を鍛えなさいとアドバイスをうけたんですが、どういった筋力トレーニングが良いんでしょうか?」

といった質問をよくいただきます。

お医者さんにしても、整骨院や整体院などの治療院も含めて「筋肉を鍛えろ!」というアドバイスをされる人は非常に多いと思いますが、私は痛みを抱えている人が安易に筋トレを行うのはあまり意味がないと考えています。

そこでこのページでは、ジャンパー膝や膝蓋腱炎でお悩みのの人が筋肉を鍛える筋力トレーニングを行うべきかどうかについて説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
スポンサーリンク


膝周りの筋肉を鍛えればジャンパー膝や膝蓋腱炎の症状が発生しにくいという事はない

見出しでも触れているように、私は筋肉の強さと痛みの発生の関係性には疑問を持っています。

はっきり言って、筋力が強ければ痛みにくいという考え方は間違っていると個人的に思っています。

少し難しい話になってしまいますが、筋肉というのは筋繊維という繊維状の物質の集合体で形成されています。

繊維状の物質というのは、その繊維の方向に沿った力に対しては非常に強い抵抗力を発揮します。

しかし、繊維の方向に沿わない「せん断力」のような横からの力が加わると、繊維状の物質は簡単に破壊されてしまうという特徴を持っています。

この特徴は私の仮説でも何でもなくて簡単な物理学になります。

人間の筋繊維はそれぞれの関節の可動域に沿って付着していますので、関節の構造上問題ない動きであればかなりの負担でも耐える事ができ、逆に関節の構造上で問題のある動きであれば、些細な動作であっても簡単に筋肉や組織は破壊されてしまいます。

つまり、どんなに筋力を鍛えた所で、関節の構造上で問題のある動作が加わると痛める事を防ぐ事は出来ないんですね。

膝蓋腱炎やジャンパー膝は太ももの前面の大腿四頭筋という筋肉に過度の負担が加わり、大腿四頭筋や腱の部分に痛みが発生すると考えられています。

ちなみに腱とは筋肉が骨に付着している部分の事で、大腿四頭筋の腱は膝のお皿の真正面を覆うようにして付着しています。

(そのため、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の痛みは太ももから膝のお皿周辺の真正面に発生しやすいんですね)

こういった事から、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の人は大腿四頭筋という筋肉を鍛えろ!という人が非常に多いんですね。

しかし、ジャンパー膝や膝蓋腱炎になる人は大腿四頭筋の筋力が弱いという事が原因ではありません。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎になる人の多くは、スポーツや運動などによって大腿四頭筋に過度に緊張させてしまう原因動作が存在しています。

原因動作というと分かりにくいと思いますが、極端な言い方をすれば膝に過度に負担をかける「悪いクセ」のようなものがスポーツや運動の中に隠れているんです。

どんなに安静にして痛みを軽減させても、治療によって痛みを改善させたとしても、筋肉を鍛えたとしても、スポーツや運動の中に隠れている「悪いクセ」を治さない限りはスポーツや運動をするとすぐに痛めてしまうんです。

つまりその動作上の「悪いクセ」を改善しないと、どんなに筋肉を鍛えた所でジャンパー膝や膝蓋腱炎の症状が本当の意味で治る事は考えにくいんです。

こういった事が、私がジャンパー膝や膝蓋腱炎の人が筋力トレーニングをする意味があまりないと考える理由です。
スポンサーリンク


ジャンパー膝や膝蓋腱炎を発生させる具体的な原因動作

上記では、ジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因はスポーツや運動の中の動作上にある事が多く、筋肉を鍛えても症状の改善にはあまり意味がないという説明をさせていただきました。

当然、このページを読んでいる人の多くが具体的な動作の問題点を知りたいと願っていると思います。

しかし動作というのは非常に個人差が大きいため実際にその動作を見させて頂くか、映像を見させて頂かないと確定的な事は言えません。

ただし、今までの経験則である程度の傾向は説明する事は可能です。

そこでここからは、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の原因動作として可能性の高い動作の説明をさせていただきます。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎の原因として多い動作はざっくりと言えば主に次の2つです。

1 走り方が原因で発生している場合

もし走り方が原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎になっているのであれば、走る時につま先や足で地面を蹴る意識が強すぎる事が原因になっている事が多い印象を持っています。

(地面を蹴る意識が強すぎて太ももや膝がほとんど上がっていない)

おそらく走り方が原因で発生しているジャンパー膝や膝蓋腱炎の人の中にも思い当たる人が多いのではないでしょうか?

もちろんその時の重心の位置、手の振り方、足の出し方などを修正しないと症状が軽減しない人も多いので簡単ではありませんが、心当たりがある人は是非参考にして下さいね。

2 踏み込んだ時などに重心が後ろに偏りすぎている場合

ジャンパー膝や膝蓋腱炎を発生させている場合、まずは走り方などを確認する事が多いのですが、走り方に大きな問題が無い場合は片足に大きく踏み込んだ時に重心が後ろに偏りすぎている事が原因で発生している事が多い印象を持っています。

重心とは体重が最もかかっている場所の事です。

例えば、ジャンプする前の踏み込んだ時、ジャンプして着地した時、サッカーでボールを蹴る時の軸足、バトミントンや剣道や卓球のように大きく一歩を踏み出す動作などですね。

この原因に関しては走る動作と比べて複雑な動作のため、また原因が個人によって大きく異なるため実際に動作や映像を見させていただかないと何とも言えません。

このように結局はその人の痛い動作やスポーツの内容を詳しく聞かせていただかないと、確実な原因を特定するのは難しい疾患だと言えます。

しかし、多くの場合で走り方か足に体重がのった時の重心の位置が関わっていますので、自分の原因動作の追求に役立てて下さいね。

注意点

実際によくある話なのですが、患者さんが「走り方が原因」と思っていても、実際には違う原因だったという事はよくあります。

例えば、走るのが痛いと来院されたサッカー少年の場合、走り方に大きな問題が無かったのでボールの蹴り方を指導すると走った時の痛みも無くなったなど、こういった事は頻繁にあります。

走り方が原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎になる場合は、両膝に痛みが発生する事が多く、もし片方だけにしか発生していないのであれば、走り方が原因じゃない可能性もありますので気をつけて下さいね。

(あくまでも私の経験則ですが)

ジャンパー膝や膝蓋腱炎の治療方法

ここからはジャンパー膝や膝蓋腱炎の治療について説明させていただきますね。

とは言っても、ここまで説明させていただいた様にジャンパー膝や膝蓋腱炎の原因の多くは筋力不足などではなく、スポーツや運動中の動作の中に存在しています。

そのため、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の治療で最も大事な部分は動作指導になります。

はっきり言って治療でその場の症状を改善する事はさほど難しくありません。

おそらくこのページを読んでいる人の中にも、治療院での治療直後は楽になった経験がある人も多いと思います。

この疾患を治療するに当たって最も厄介な部分は動作解析と動作指導の2点です。

動作解析とはそのままの意味ですが、患者さんのどの動作が原因になっているのかをまずは特定しなければいけません。

走り方などならほとんど経験と予測だけで答えを出せますが、原因動作に関しては人によって本当にバラバラなので場合によっては苦労します。

その場で見れる動作なら直接見れますが、多くの場合は動画を撮ってもらう事が多いです。

そして原因が特定できれば今度はその指導をしなければいけません。

この部分に関しては単純に患者さん側の努力が必要になります。

慣れ親しんだ動作を変えるという事は口で言うのは簡単ですが、実際は非常に大変な事ですので。。。

ただし、本当にこういった事を追求していけばこの症状は治す事が可能です。

もしこのページを読んで参考になったという人は、近くに動作指導をしてくれそうな人を探してみて下さい。

(なかなかいないとは思いますが)

もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「筋肉や筋力トレーニングはジャンパー膝や膝蓋腱炎に意味はない?」のページの説明を終了させていただきますが、下記にジャンパー膝や膝蓋腱炎に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
おすすめ記事


スポンサーリンク


ジャンパー膝や膝蓋腱炎に関しての記事

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎が再発を繰り返す理由」

「膝の外側や内側、裏側が痛む場合はジャンパー膝や膝蓋腱炎ではない?」

「マッサージはジャンパー膝や膝蓋腱炎に意味はない?」

「股関節の動きとジャンパー膝や膝蓋腱炎との関係」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎が完治するまでの治療期間とは?」

「サポーターによる固定はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「MRIは撮るべき?なかなか改善しないジャンパー膝や膝蓋腱炎」

「湿布(シップ)はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎に有効なストレッチとは?」

「休むと治る?治らない?ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は自然治癒する事はあるのか?」

「テーピングによる固定はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「アイシングや冷やす行為はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「サプリメントはジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎が整形外科や整骨院、整体で治らない理由」

「太りすぎ?肥満や体重とジャンパー膝や膝蓋腱炎との関係」

「歩行やウォーキングが原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎になる事はあるのか?」

「骨盤矯正や骨の歪みやズレはジャンパー膝や膝蓋腱炎にはあまり意味ない?」

「お灸や鍼治療はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「運動不足や運動をしていないのにジャンパー膝や膝蓋腱炎が発生するのは考えにくい」

「痛み止めの薬はジャンパー膝や膝蓋腱炎にとって逆効果になるかも?」

「インソールや足底板はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「自転車やエアロバイクでジャンパー膝や膝蓋腱炎が発生する原因」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎で太ももが痛む理由」

「お風呂や入浴で温める事はジャンパー膝や膝蓋腱炎に効果はあるのか?」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎は運動やスポーツ中の癖が原因」

「放置して悪化するとジャンパー膝や膝蓋腱炎はどうなるのか?」

「痛くて歩けないほど悪化する事もある?ジャンパー膝や膝蓋腱炎」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎の痛みが発生する場所とは」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎は中学生や高校生に多い?年齢層とは」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎のケアや予防法について」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎の重症度チェック」

「半月板損傷をジャンパー膝や膝蓋腱炎と診断される事もある?」

「走り方が原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎になる事も多い?」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎の診断や見分け方について」

「バトミントンでジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「陸上競技でジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「バレーボールでジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「バスケでジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「野球でジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「サッカーでジャンパー膝や膝蓋腱炎になる原因動作」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドなど膝の成長痛との違い」

「ジャンパー膝や膝蓋腱炎の症状を改善する為の治し方について」

地図イメージ

豊中市の整体、整骨院
よしだ柔整治療院

【住所】大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
【アクセス】阪急電鉄宝塚本線 曽根駅 徒歩7分
【ご相談・ご予約】06-6858-3458
※当院は予約制です 【営業時間】月~金 9:00~12:00 / 13:00~20:00 土曜 9:00~12:00
【定休日】日曜、祝日、土曜日の午後
>>場所・行き方はこちら

【このホームページは私が書いています】

院長 吉田

よしだ柔整治療院
院長のプロフィール

患者さんの声

当院の風景

症状別解説

よくある質問

メールでのお問い合わせ

友だち追加
※LINEでも予約可能です

サイトメニュー

Information

外観

営業時間
平日 9時~12時/13時~20時
土曜 9時~12時
定休日
日曜、祝日、土曜日の午後
所在地
〒561-0882 大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
電話番号
06-6858-3458
代表者
吉田 隼