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ジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドなど膝の成長痛との違い

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膝の痛みでお悩みの人の話を聞いていると

「先生、私の症状はインターネットで調べるとジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドの症状に非常に似ているんですが、ジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドの違いってあるんでしょうか?」

といった質問をいただく事があります。

確かにジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドの症状は非常に似ている為、どういった違いがあるのかと疑問に感じている人も多いと思います。

そこでこのページではジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドなど膝の成長痛との違いについて説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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ジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドの原因動作は同じであり違いはほとんどない

見出しで既に私の考えを言ってしまっていますが、私はジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドにそれほど大きな違いはないと思っています。

当然、私がそう考える理由も存在していますので、まずは簡単にジャンパー膝や膝蓋腱炎の説明を先にさせていただきますね。

膝蓋腱炎やジャンパー膝は太ももの前面の大腿四頭筋という筋肉に過度の負担が加わり、大腿四頭筋や腱の部分に痛みが発生すると考えられています。

ちなみに腱とは筋肉が骨に付着している部分の事で、大腿四頭筋の腱は膝のお皿の真正面を覆うようにして付着しています。

(そのため、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の痛みは太ももから膝のお皿周辺の真正面に発生しやすいんですね)

そしてジャンパー膝や膝蓋腱炎になる人の多くは、スポーツや運動などによって大腿四頭筋に過度に緊張させてしまう原因動作が存在しています。

原因動作というと分かりにくいと思いますが、極端な言い方をすれば膝に過度に負担をかける「悪いクセ」のようなものがスポーツや運動の中に隠れているんです。

どんなに安静にして痛みを軽減させても、治療によって痛みを改善させたとしても、スポーツや運動の中に隠れている「悪いクセ」を治さない限りはスポーツや運動をするとすぐに再発してしまいます。

こういった事が、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の完治が長引いてしまう理由です。

さて、一通りジャンパー膝や膝蓋腱炎の説明をさせていただいたので、ここからはオスグッドの説明をさせていただきますね。

オスグッドとは、子供の成長期の急激な骨の成長に筋肉の成長が追い付かずに、骨が筋肉を引っ張って膝に痛みを発生させると考えられています。

そのため、成長期が落ち着かない限りは痛みも改善しないと思っている人も多いと思います。

しかし、オスグッドにはスポーツや運動をしている人に発生しやすいという特徴があります。

逆に言えば、日常的にスポーツをしていない人にオスグッドが発生する事は非常に稀なんですね。

つまり、スポーツや運動から発生している負担が症状の発生に大きく関わっている疾患なんです。

こういった事から、私はオスグッドを成長期に発生しやすいスポーツ障害の1種だと考えています。

(骨の急激な成長のため、痛みが出やすくなっている事から成長痛も関わっているとは思いますが)

また、オスグッドの痛む場所は脛骨粗面(ケイコツソメン)と呼ばれる場所であり、この場所は大腿四頭筋という筋肉が付着している場所でもあります。

つまり、オスグッドの痛みはこの大腿四頭筋という筋肉への負担が大きく関わっているという事でもあるんですね。

ここで思い出して欲しいのですが、ジャンパー膝や膝蓋腱炎の発生に大きく関わっている筋肉もこの大腿四頭筋であり、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドは同じ筋肉に過度な負担が加わったら発生しているんです。

そのため、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドはほとんど同じ原因動作によって発生している事が多く、実際にオスグッドも原因動作を改善すると簡単に症状が完治する事も珍しくありません。

こういった事から、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドは原因動作が同じであり、痛む場所も非常に似ており、違いはほとんどないと私は考えています。

違いがあるとすれば、オスグッドの人の場合は脛骨粗面(ケイコツソメン)と呼ばれる部分が引っ張られる事によって少し変形してしまう部分くらいだと思います。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドを発生させる具体的な原因動作

ここまでは、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドになる原因はスポーツや運動の中の動作上にある事が多く、そういった原因動作(悪いクセ)を改善しない限り完治は難しいという説明をさせていただきました。

当然、このページを読んでいる人の多くが具体的な動作の問題点を知りたいと願っていると思います。

しかし動作というのは非常に個人差が大きいため実際にその動作を見させて頂くか、映像を見させて頂かないと確定的な事は言えません。

ただし、今までの経験則である程度の傾向は説明する事は可能です。

そこでここからは、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの原因動作として可能性の高い動作の説明をさせていただきます。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの原因として多い動作はざっくりと言えば主に次の2つです。

1 走り方が原因で発生している場合

もし走り方が原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドになっているのであれば、走る時につま先や足で地面を蹴る意識が強すぎる事が原因になっている事が多い印象を持っています。

地面を蹴る意識が強すぎて太ももや膝がほとんど上がっていないんですね。

太ももを上げるという動きは、股関節を曲げるという動きでもあり、膝を曲げながら大きく太ももを上に上げるという動きは短距離を走る動きとしては非常に大事な要素になります。

しかし、つま先で足を蹴る意識が強すぎると、股関節と膝の関節が十分に曲がりにくくなってしまうため、地面からの圧力を吸収しきれずに膝への負担が大きくなってしまいます。

(関節は曲がる事によって地面からの衝撃をクッションのように吸収する役目がありますので)

おそらく走り方が原因で発生しているジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの人の中にも思い当たる人が多いのではないでしょうか?

もちろんその時の重心の位置、手の振り方、足の出し方などを修正しないと症状が軽減しない人も多いので簡単ではありませんが、心当たりがある人は是非参考にして下さいね。

2 踏み込んだ時などに重心が後ろに偏りすぎている場合

ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドを発生させている場合、まずは走り方などを確認する事が多いのですが、走り方に大きな問題が無い場合は片足に大きく踏み込んだ時に重心が後ろに偏りすぎている事が原因で発生している事が多い印象を持っています。

重心とは体重が最もかかっている場所の事です。

例えば、ジャンプする前の踏み込んだ時、ジャンプして着地した時、サッカーでボールを蹴る時の軸足、バトミントンや剣道や卓球のように大きく一歩を踏み出す動作などですね。

人間の関節はてこの原理で力を発生させますので、最も力が加わる場所に重心が近ければ近いほど負担は少なく、遠ざかれば遠ざかるほど負担が大きくなります。

そのため、大きく踏み込む動作を行った時に体重が後ろに残ってしまうと膝への負担が大きくなってしまうんですね。

この原因に関しては走る動作と比べて複雑な動作のため、また原因が個人によって大きく異なるため実際に動作や映像を見させていただかないと細かい部分に関しては何とも言えません。

このように結局はその人の痛い動作やスポーツの内容を詳しく聞かせていただかないと、確実な原因を特定するのは難しい疾患だと言えます。

しかし、多くの場合で走り方か足に体重がのった時の重心の位置が関わっていますので、自分の原因動作の追求に役立てて下さいね。

注意点

実際によくある話なのですが、患者さんが「走り方が原因」と思っていても、実際には違う原因だったという事はよくあります。

例えば、走るのが痛いと来院されたサッカー少年の場合、走り方に大きな問題が無かったのでボールの蹴り方を指導すると走った時の痛みも無くなったなど、こういった事は頻繁にあります。

走り方が原因でジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドになる場合は、両膝に痛みが発生する事が多く、もし片方だけにしか発生していないのであれば、走り方が原因じゃない可能性もありますので気をつけて下さいね。

(あくまでも私の経験則ですが)

また、原因動作を改善すれば症状は完治しますが、オスグッドに関しては変形した膝の出っ張りが元に戻る事はありません。

痛みは消えたとしても、骨の変形は成長期が治まらないと治らない事も多く、場合によっては成長期が終わっても残ります。

ただし、見た目だけの問題であり、痛みや機能性は何の問題もありませんので、あまり気にしすぎないようにして下さいね。
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ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの治療方法や完治までの治療期間について

ここからはジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの治療方法や完治までの治療期間について説明させていただきます。

とは言っても、ここまで説明させていただいた様に、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの原因の多くはスポーツや運動中の動作の中に存在しています。

そのため、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの治療で最も大事な部分は動作指導になります。

はっきり言って治療でその場の症状を改善する事はさほど難しくありません。

おそらくこのページを読んでいる人の中にも、治療院での治療直後は楽になった経験がある人も多いと思います。

この疾患を治療するに当たって最も厄介な部分は動作解析と動作指導の2点です。

動作解析とはそのままの意味ですが、患者さんのどの動作が原因になっているのかをまずは特定しなければいけません。

走り方などならほとんど経験と予測だけで答えを出せますが、原因動作に関しては人によって本当にバラバラなので場合によっては苦労します。

その場で見れる動作なら直接見れますが、多くの場合は動画を撮ってもらう事が多いです。

そして原因が特定できれば今度はその指導をしなければいけません。

この部分に関しては単純に患者さん側の努力が必要になります。

慣れ親しんだ動作を変えるという事は口で言うのは簡単ですが、実際は非常に大変な事ですので。。。

ただし、本当にこういった事を追求していけばこの症状は治す事が可能です。

完治までの治療期間に関してですが、この部分は動作分析と動作指導が順調にいくかどうかで大きく異なります。

何ヶ月もお悩みの人であっても、初回から順調に原因動作を発見でき、順調に動作を改善する事ができれば早い人なら1、2回で終わる事も多いです。

(大げさな表現ではありません)

ただし、本当に原因動作は人によって大きく異なりますので、動作分析に時間がかかる場合はその分治療期間や回数が伸びてしまいます。

また、原因動作を特定したとしてもその原因動作を改善する努力は患者さん次第ですので、患者さん側のやる気の問題によっては長引く事も正直に言ってあります。

(あまり患者さんのせいにしたくはありませんが、この疾患は本当に原因動作を変えないと治りませんので)

私の経験則では、だいたい平均して3、4回ぐらいの治療回数という印象です。

いずれにしても、ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの症状が完治するまでの治療期間は、原因となっている動作を改善できるかどうかで決まります。

もしこのページを読んで参考になったという人は、近くに動作指導をしてくれそうな人を探してみて下さい。

もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。

ジャンパー膝や膝蓋腱炎、オスグッドの治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「ジャンパー膝や膝蓋腱炎とオスグッドなど膝の成長痛との違い」のページの説明を終了させていただきますが、下記にジャンパー膝や膝蓋腱炎に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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