走る時やジャンプする時、もしくはしゃがむ時などに、膝の前面から太ももにかけて痛みや突っ張り感を発生させる疾患を膝蓋腱炎、もしくはジャンパー膝と呼ばれています。
この疾患になる人のほとんどはスポーツや運動を日常的にされている場合が多く、そのためスポーツや運動をまともに行えずにストレスを抱えている人も多いのではないでしょうか?
実は私も高校生の頃に、この疾患が原因で当時やっていたサッカーを辞めた苦い経験があります。
そのため、21歳の時に同じ疾患で苦しんでいた当時中学生の男の子を治せた時は自分の事の様に喜んだのを覚えています。
(その男の子は陸上の短距離でしたが)
そうです。
膝蓋腱炎、ジャンパー膝は適切な治療を行えば治す事が可能な疾患なんです。
そこでこのページでは「治らない膝蓋腱炎、ジャンパー膝の原因と治療法」について説明させていただきますね。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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膝蓋腱炎、ジャンパー膝の原因
膝蓋腱炎やジャンパー膝は太ももの前面の大腿四頭筋の過緊張が原因で発生します。
そして膝蓋腱炎になる人の多くの場合、スポーツなどによって大腿四頭筋に過度に緊張させてしまう原因動作が存在しています。
つまりスポーツや運動中の動作を正しく改善する事が出来れば簡単に治ります。
逆に言えばスポーツや運動時の悪いクセを改善できない限りはなかなか治りません。
(スポーツや運動を積極的に行っていない人でこの症状が発生する事は極めて稀です。)
こういった事がなかなか治らずに長期間に渡って苦しんでいる人が多い理由です。
症状自体は単純な大腿四頭筋の緊張で発生していますので、整骨院や整体院などの治療やストレッチに近い事をすれば症状が一時的に改善する事も多くないでしょうか?
ですが、大元の原因であるスポーツや運動中の原因動作を改善しない限りはまたすぐに再発してしまうんですね。
膝蓋腱炎やジャンパー膝はスポーツを休むと症状は楽になるが、再開するとすぐに症状が再発し繰り返すのにはこういった理由があるからなんです。
膝蓋腱炎やジャンパー膝の具体的な原因動作
さて、当然このページを読んでいる人の多くが具体的な動作の問題点を知りたいと願っていると思います。
しかし動作というのは非常に個人差が大きいため実際にその動作を見させて頂くか、映像を見させて頂かないと確定的な事は言えません。
ただし、今までの経験則である程度の傾向は説明する事は可能です。
膝蓋腱炎やジャンパー膝になる理由で一番多いのは、走り方が原因で発生しているパターンです。
もし走り方が原因で膝蓋腱炎になっているのであれば、走る時につま先や足で地面を蹴る意識が強すぎる事が原因になっている事が多い印象を持っています。
ちなみに私も高校生の時に早く走りたくて地面を強く蹴る意識を持ってしまいました。
おそらく走り方が原因でおこっている膝蓋腱炎の人の中にも思い当たる人が多いのではないでしょうか?
もちろんその時の重心の位置、手の振り方、足の出し方などを修正しないと症状が軽減しない人も存在しますが、走った時に痛いという人のほとんどは、この部分の動作指導をすれば症状が消える事が多いです。
次に多いのはジャンプ動作でしょうか?
ジャンプが原因で発生している膝蓋腱炎に関しては、申し訳ありませんが走る動作と比べて複雑な動作のためやはり実際に見させていただかないと何とも言えません。
多くの場合は
①助走をしてジャンプする手前のブレーキングに問題があるか
②ジャンプをして着地時の動作に問題があるか
の2つの動作のいずれかに原因が存在しています。
走り方、ジャンプ以外で膝蓋腱炎になっている人の場合は、はっきり言って原因が個人によって大きく異なるため何とも言えません。
バトミントンや剣道や卓球などの様に、1歩で大きく移動するスポーツの場合はその足の踏み込み方に原因がある事が多い印象を持っていますし、サッカーのボールの蹴り方や走っていて方向転換をする時のブレーキ動作が原因で発生していた人も過去におられました。
このように結局はその人の痛い動作やスポーツの内容を詳しく聞かせていただかないと、確実な原因を特定するのは難しい症状だと言えます。
しかし話を詳しく聞かせていただくか、実際に映像を見させていただければ高い確率で原因動作を特定できる事は可能です。
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膝蓋腱炎やジャンパー膝の治療方法
ここからは膝蓋腱炎やジャンパー膝の治療について説明させていただきますね。
とは言っても、ここまで説明させていただいた様に膝蓋腱炎やジャンパー膝の原因はスポーツや運動中の動作の中に存在しています。
そのため、膝蓋腱炎やジャンパー膝の治療で最も大事な部分は動作指導になります。
はっきり言って治療でその場の症状を改善する事はさほど難しくありません。
おそらくこのページを読んでいる人の中にも、治療院での治療直後は楽になった経験がある人も多いと思います。
この疾患を治療するに当たって最も厄介な部分は動作解析と動作指導の2点です。
動作解析とはそのままの意味ですが、患者さんのどの動作が原因になっているのかをまずは特定しなければいけません。
走り方などならほとんど経験と予測だけで答えを出せますが、原因動作に関しては人によって本当にバラバラなので場合によっては苦労します。
その場で見れる動作なら直接見れますが、多くの場合は動画を撮ってもらう事が多いです。
そして原因が特定できれば今度はその指導をしなければいけません。
この部分に関しては単純に患者さん側の努力が必要になります。
慣れ親しんだ動作を変えるという事は口で言うのは簡単ですが、実際は非常に大変な事ですので。。。
ただし、本当にこういった事を追求していけばこの症状は治す事が可能です。
もしこのページを読んで参考になったという人は、近くに動作指導をしてくれそうな人を探してみて下さい。
(なかなかいないとは思いますが)
以上で「治らない膝蓋腱炎、ジャンパー膝の原因と治療法」についての説明を終了させていただきますが、下記に関連するページのリンクも載せていますので、興味がある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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