長引く首や肩の痛みでお悩みの人の中には、病院のレントゲン検査でストレートネックと診断された人も多いと思います。
そういったストレートネックと診断された人の話を聞いていると
「先生、私は周りの人から精神的なストレスが原因で首の痛みが発生しているんじゃないか?と言われる事があるんですが、そういった事ってあるんでしょうか?」
といった質問をいただく事があります。
いわゆる鬱や精神的なストレスによってストレートネックのような痛みが発生する事があるのか?といった質問ですね。
そこでこのページでは、鬱や精神的なストレスとストレートネックとの関係について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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鬱(うつ)や精神的ストレスでストレートネックなど首の痛みを悪化させる事はあり得る
ご存知の人も多いと思いますが、ストレートネックとは本来であれば少しカーブしている首の骨がまっすぐになっている状態の事を指しています。
カーブする事によって首への衝撃をバネの様に吸収して、首の負担を本来であれば防いでくれているんですが、その首の形状が真っ直ぐになってしまうと衝撃を吸収しきれずに痛めやすくなってしまうんですね。
つまり、ストレートネックの人は通常の人に比べて首周辺の筋肉が緊張しやすく、その影響で血行が悪くなる事から肩こりなどの筋肉痛が発生しやすい状態と考えられているんです。
さて、ストレートネックというのは首に負担が加わりやすく首に痛みを発生させやすい疾患ではあるんですが、そもそも人は何故「痛み」を発生させるのかについて説明させていただきます。
首の痛みに関わらず、みなさんを悩ましている「痛み」というのは、脳が作り出している一種の防御反応から発生する感覚です。
簡単に言えば、悪い所を「痛み」によって知らせる危険信号のようなものだと考えてください。
体を痛めるような刺激が加わると、その情報が脳に伝えられて、ある一定以上の情報量になると脳は痛みを発生させると考えられています。
例えば肩や首の筋肉が緊張しているなどの情報や、肩や首の血の流れが悪くなっているなどの情報など、体にとって悪いと思われる情報は全て脳に集められているんですね。
(ストレートネックは首に負担が加わっているという情報が脳に集まりやすい状態とも言えるかもしれません)
そして、この体を痛めるような刺激や情報の中には、精神的なストレスも含まれています。
つまり精神的なストレスもある一定以上になると、脳は「痛み」という危険信号を発生させてしまう訳ですね。
例えば子供が習い事が嫌でお腹が痛くなったりなどの現象も、こういった精神的なストレスが発生させている痛みの代表例と言えると思います。
鬱やパニック障害などの精神疾患を持っている人の場合であれば、その精神的なストレスだけで強い痛みを発生させている患者さんもいるぐらいです。
勿論、全ての首の症状を訴えている患者さんの原因が、精神的なストレスだけで発生していると極論を言うつもりはありません。
ただし、首の痛みの発生には物理的な体への負担だけではなく、イライラする、不安を感じるなどの精神的なストレスも大きく関わる事も事実です。
ストレートネックの人はそれだけで痛みが発生しやすいのに、精神的なストレスを同時に抱えていると更に痛みを感じやすくなってしまうという事でもあります!
中には首の痛みが大きな精神的ストレスの原因になっており、イライラや不安感を感じている人も多いかも知れません。
ですが、そういったイライラによって更に症状が重症化する可能性もありますので、出来るのであればあまり気にしないようにした方が良いと思います。
「強い症状が出ている首の痛みを気にするな!」
などと無茶な言い方をするつもりはありません。中には「気にしすぎなんじゃないか?」というような言葉を他人に言われて余計にイライラしたり傷ついている人も多いと思います。
首の痛みが発生しているのであれば、気になるのは仕方ない事です。ですが自分で必要以上に考えすぎてイライラしてしまうと、余計に症状を悪化させる可能性もありますので、考えすぎないようには気をつけて下さいね。
何か趣味などで気を紛らわすなどの方法も有効ですので、もし良ければ参考にしてもらいストレスを発散する事を考えてみて下さい。
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なかなか治らない首の症状は神経を圧迫して発生している神経痛かも知れない
上記では、ストレートネックなど首の症状の発生や悪化には精神的なストレスも大きく関わる事を説明させていただきました。
そもそも
「私の首の痛みは精神的なモノも関わっているのかしら?」
と感じている人の多くは、なかなか治らない首の症状でお悩みの人がほとんどだと思います。
こういったなかなか治らないストレートネックの症状の場合、首の骨の変形によって近くの神経を圧迫して発生する神経痛の可能性も高いと思います。
ストレートネックは首の骨の変形が大きく関わる疾患なんですが、首の骨の変形が重症化すると頚椎症や頚椎ヘルニアといった神経痛を発生させる疾患に移行してしまう事も実は珍しくありません。
神経を圧迫して発生する神経痛は軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れないなどの強い症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあるんですね。
しかし仮に症状が激痛と呼べないような弱いものであっても、神経痛は単純な筋肉痛と比べて改善しにくい傾向があります。
そのため、なかなか治らない首の痛みに心当たりがある場合はストレートネックが重症化してしまい、神経を圧迫している状態、もしくは頚椎症や頚椎ヘルニアなどの初期症状を疑うようにして下さい。
実際に頚椎症や頚椎ヘルニアと診断された人の話を聞いていると、ストレートネックと過去に診断されてその後に移行したという話をよく聞きますので。
神経を圧迫していたとしても初期であれば異常なしと診断される事が多い
上記では、ストレートネックと診断された人の症状がなかなか改善しない場合、その症状は神経を圧迫して発生している神経痛の可能性があるという説明をさせていただきました。
神経を圧迫して発生する神経痛を疑った場合、ストレートネックが頚椎症や頚椎ヘルニアなどの疾患に移行している可能性もあるのですが、病院へ行ってレントゲンやMRIなどの画像検査をされても初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は「異常なし」と診断される事も決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
また、実際に異常があったとしても神経を圧迫している場所や角度によっては、MRIの検査でも写りにくい、写らない事も決して珍しい事ではないようです(これも実際にお医者さんに聞いた事があります)
しかし、単純な筋肉の問題で発生している症状がなかなか改善しない事は考えにくい現象ですので、そういった時はやはり神経の圧迫を疑うようにしてくださいね。
ストレートネックなど神経圧迫が関わっている症状は弱い刺激で行う治療が効果的
もしあなたが現在感じている症状がストレートネックなど首の骨の変形によって神経を圧迫して発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院などで行われているマッサージや電気治療、ロキソニンなどの痛み止めの薬では改善しにくい症状のはずです。
首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい首の痛みの治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「鬱や精神的ストレスとストレートネックとの関係」のページの説明を終了させていただきますが、下記にストレートネックに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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