腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「以前通っていた治療院で治療の後に症状が悪化した事を伝えると、好転反応と説明されたんですがそんな反応あるんでしょうか？」
といった質問をいただく事があります。
治療をした後に症状が逆に悪化してしまうと心配になるでしょうし、何故悪化してしまったのか？ということに興味を持つ人も非常に多いと思います。
そこでこのページでは、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛が治療後に悪化してしまう好転反応について簡単に説明させていただきたいと思います。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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症状が悪化した後に改善する好転反応が発生する理由
好転反応を簡単に説明すると、治療の後に症状が一時的に悪化してしまいその後に症状が治療する前よりも改善するという一連の流れを好転反応と呼んでいます。
つまり症状が改善する過程で一度症状が逆に悪化してしまう現象のことです。
こういった好転反応のような現象が本当にあるのか？と疑問に思っている人も多いと思いますが、、、
実際に腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんを治療していても、こういった好転反応と呼ばれるような反応が発生する患者さんという人は 一定数おられます。
ただし、全員に必ず発生するような現象ではありません。
私の感覚的には１０人の患者さんを治療したら、１人 か２人ぐらいは好転反応のような経過をたどる人がいるという印象です。
さて、ここからはその好転反応が発生する理由について説明していきたいと思います。
ただしこの好転反応が発生する理由については、実は未だに医学的に完全に証明されていません。
そのため、あくまでも私の仮説ではありますが 好転反応について興味のある人は参考にして下さい。
好転反応の説明の前にまずは体の痛みについて簡単に説明させていただきます。
人が感じる体の痛みは脳が作り出している一種の防御信号です。
脳は体のどこかに異常が発生すると、その異常を知らせる手段として痛みという感覚を作り出します。
簡単に言えば 、体の痛みは脳が体の異常を知らせるための警報のような物です。
例えば腰に大きな負担が加わると、脳は腰に異常が発生している事を本人に伝えるために腰の痛みを発生させる訳ですね。
そして 腰周辺に発生している異常が落ち着くと、体の痛みという警報も消えてくれる訳です。
さて、体の痛みについて簡単に説明しましたので好転反応の話に戻ります。
好転反応は治療行為によって体の状態が大きく変化した時に、大きな体の変化を脳が警戒して一時的に体の痛みを強くしている状態なのではないか？と私は考えています。
具体的に腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状の治療で説明させていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は腰や股関節やお尻や太ももなどに強い筋肉の緊張を発生させ、その影響で痛みや足が前に出にくくなったり体重をかけにくくなったりなどの症状が発生します。
治療したことによって腰や股関節や太ももの筋肉の緊張が改善すると、足が前に出やすくなったり動きやすくなります。
このように治療によって大きく体の状態が変化した場合、脳はその変化が良いことなのか？悪いことなのか？の判断がすぐにできない場合は、その判断がつくまではとりあえず体の痛みを強めに出して警戒するんです。
一時的には警報である体の痛みは強くなりますが、脳が体の状態をチェックした時に異常がないと判断したら痛みは消えて症状は改善する訳です。
こういった一連の流れが、治療後に症状が一時的に悪化してその後に症状が改善する好転反応の正体 だと私は考えています。
先ほども言いましたがこの好転反応という反応は誰にでも発生するというわけではないんです。
あくまでも私の経験則ではありますが 、好転反応が発生する人は性格的に警戒心が強くまたは神経質である人の方が多い 印象があります。
あとは怖がりの人にも好転反応が発生する人が多い印象があります。
割と楽観的な性格の人ってこの好転反応という反応が起こる人って珍しいんですね。
つまり、警戒心が強ければ強い人ほど好転反応という反応は発生しやすい傾向があるんです。
このように警戒心が強い人や怖がりの人や神経質な人の場合の方が、治療を受けた時の変化に脳は過敏に反応しやすいんでしょうね。
しかし、初めて治療を受けた時や２回目の治療ぐらいまでは好転反応が発生しても、それ以降は治療を受けても好転反応が発生しなくなるという人も結構おられます。
これは初めて治療を受けた時は警戒心が強いため好転反応が発生するんですが、 何回か同じ治療を受けて脳が慣れると警戒心が弱まるので好転反応が起こりにくくなるんでしょう。
こういった事からも分かるように、好転反応は脳の警戒心などが大きく関わっていると考えられます。
痛みが一時的に悪化する現象はあまり気持ちの良いものではないと思うんですが、その後に症状が改善しているのであれば悪い反応ではないので気にし過ぎないようにして下さいね。
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好転反応は治療が失敗した時の言い訳に使われる事も多い
ここまでは好転反応が発生する理由について説明させていただきました。
この好転反応という反応に関しては、 一つ注意して欲しいことがあります。
実はこの好転反応という言葉は、我々治療家の中で治療が失敗した時の言い訳として使われることが結構多い言葉でもあるんです。
特に腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は重症化しているとかなり治療の難易度が跳ね上がります。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は下手な治療をしてしまうと、余計に症状が悪化してしまうというケースも珍しくないんです。
ただし、治療家さんの中には治療が失敗して症状が悪化しているにも関わらず、「好転反応だから気にしないで」というような言い訳をする人が結構多いんですね。
そこでここからは、好転反応によって症状が一時的に悪化しているのか？治療の失敗によって症状が悪化しているのか？の見分け方や判別の仕方について説明させていただきます。
治療をする前と比べて楽になっていないなら好転反応ではない
好転反応による症状の悪化なのか？単なる治療の失敗で症状が悪化しているのか？見分け方は非常に単純です。
最終的に症状が治療する前よりも楽になっているかどうかが全てです。
治療後に症状が悪化してしまいそのまま悪化した状態が続いてるなら、それは好転反応でも何でもなく単純に治療の失敗によって症状が悪化しているだけです。
ちなみに、治療後に症状が悪化してその後に元に戻ったという経過をたどる人も中にはいますが、これも好転反応ではないと思います。
これはもう単純に治療の負担によって 一時的に症状が悪化して、治療を受けていない間に元の状態にまでは症状が戻ってくれたというだけです。
こういった経過でも治療家さんの中には好転反応なので我慢して通い続けて下さい！という人がいますが、何度も言いますが楽になっていないなら好転反応じゃないと思いますので注意して下さいね。
好転反応で症状が悪化する場合は長引いても３日ぐらいまで
好転反応による一時的な症状の悪化なのか？それとも単なる治療の失敗による症状の悪化なのか？を見分けるポイントでもう一つ重要なのは症状が悪化している期間です。
これは私の経験則ではありますが 、好転反応で一時的に症状が悪化する場合はそれほど長続きすることはありません。
ほとんどの場合は症状が一時的に悪化しても１日や２日で症状は改善しますし、長い人であっても症状が悪化する期間は３日ぐらいが限度です。
私の経験上、好転反応と言える反応で４日以上症状が悪化している状態が続くという事はほとんどありません。
つまり治療後に症状が悪化して４日以上たっても症状が改善しないなら、その症状の悪化は好転反応ではなく治療の失敗によって症状が悪化してしまったと考えた方が良いです。
世の中には整骨院や整体院などの治療院は数多く存在していて、中には本当に詐欺師のような人も残念ながらいる業界です。
悪い治療家さんの中には治療して痛みが悪化してる状態でも「好転反応だから我慢しましょう」ということを言って治療の継続を求めてくる事があり得るんです。
本当に好転反応であれば良いんですが、治療の失敗の言い訳として好転反応を説明する治療家さんも多いので皆さんは騙されないように注意してくださいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
治療後に一時的に症状が悪化してその後に症状が改善する好転反応という現象は実際に存在します。
ただし、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は下手な治療をしてしまうと余計に症状が悪化してしまうこともあるので 、好転反応なのか本当に悪化してしまったのか見分けるのは難しいと思います。
本当に好転反応なら３日以内に症状が改善するケースがほとんどなので、４日以上症状が改善していないのであれば 治療の失敗の可能性が高いです。
好転反応は治療が失敗している時の言い訳として使われることも多い言葉ですので、単純に治療の失敗によって症状が悪化していると感じた人は、できるだけ早めに別の医療機関に相談するようにしてください。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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