腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「前屈や前かがみになると症状が悪化してしまう」
といったお話や
「背筋を伸ばしていると辛いので前屈や前かがみになると症状が楽になります」
といった逆のお話もよく聞きます。
このように腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんは、前屈で症状が悪化する人もいれば前屈が最も楽に感じるという人もいるんです。
そこでこのページでは、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が前屈で悪化したり前屈で楽になる理由について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は神経圧迫の場所によって痛む条件が違う
冒頭でも説明したように、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんは前屈をすると症状が悪化する人もいれば、逆に背筋を伸ばしている状態が辛くて前屈をすると楽に感じる人もいます。
このように同じ腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛という疾患で悩んでいる人であっても、人によって痛む条件というものが全く正反対になるぐらい違ってくる事は珍しくありません。
これは何故なのか?
ご存知の人も多いと思いますが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は腰の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
実は神経が圧迫している場所や角度などによって痛む条件や楽な姿勢の条件は大きく変わるんです。
前屈や前かがみになった時に最も圧力が加わる場所に神経圧迫が発生している場合は、前屈や前かがみの動作や姿勢で症状が悪化してしまい辛く感じてしまいます。
逆に、背筋を伸ばしている状態で最も圧力が加わる場所に神経圧迫が発生している場合は、前屈や前かがみをしている状態が楽と感じるようになるんです。
この神経圧迫の場所によって痛む条件が変わるというのは前屈や前かがみだけに限った話ではありません。
例えば、座っている姿勢が最も辛く感じるという人もいれば、座っている姿勢が最も楽に感じる人もいます。
立って歩いている時が一番辛いという人もいれば、立って歩いている時だけ痛みが楽に感じる人もいます。
寝ている姿勢であっても、仰向けが楽という人もいれば仰向けが最も辛いという人もいます。
横向きで寝る姿勢が最も楽という人もいれば、横向きで寝る姿勢が最も辛いという人もいるんです。
このように腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんは、神経が圧迫している場所や角度の違いで本当に人によって痛む条件や楽な姿勢の条件が大きく変わってしまうんです。
そして腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は重症化すればするほど、強い痛みが発生する動作や姿勢が増えていき、楽に感じる動作や姿勢が少なくなる傾向があります。
前屈をすると辛いという患者さんの症状が重症化すると、今まで楽に感じていた背筋を伸ばしている姿勢でも痛くなってしまうんです。
もしくは歩くのは辛いけど座っている姿勢が楽という人であっても、症状が重症化してしまうと今まで楽だった座っている姿勢でも痛みを強く感じるようになります。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は神経圧迫の場所によって痛む条件が大きく変わりますが、症状が重症化するとどの動作や姿勢であっても強い痛みを感じるようになってしまうんです。
逆に言えば前屈が特に辛かったり、背筋を伸ばしている姿勢が特に辛かったり、ある特定の動作や姿勢だけが辛いという人の場合は、まだ症状の重症化が進んでいない可能性も高いので治療やリハビリで改善しやすいという事でもあります。
どの動作やどの姿勢でも強い痛みを感じてしまい、楽な姿勢が存在しなくなるほど症状が重症化してしまうと最悪の場合は手術をしなければ改善しないケースもあるんです。
前屈が辛かったり背筋を伸ばしているのが辛かったり、ある特定の動作や姿勢だけが辛いという人の場合は治療やリハビリでまだ改善する可能性が高いと思いますので出来るだけ早めに治療を受けるようにしましょう。
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今の自分はどの姿勢や動作が辛いのかを把握する事が大切
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんが、前屈で悪化したり前屈が楽に感じる理由についてここまで説明させていただきました。
先ほども説明したように、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は神経を圧迫している場所や角度によって痛む 条件というものが人によって大きく変わります。
ある程度「こういった症状が出やすいよ」だとか「こういう姿勢や動作は辛くなる人が多いよ」という傾向はあるんですが、ただそれはあくまでも傾向であって本当に人によって個人差が大きい疾患なんです。
そのため腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんは、自分がどの姿勢や動作が特に辛くてどの姿勢や動作が楽なのかをしっかり把握しなければいけません。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状をこれ以上悪化させない為にも、症状を改善させる為にも、ご自分の症状の特徴や痛む条件などをしっかり把握する事は最も大切な事なんです。
痛みを強く感じる姿勢や動作は、その人にとって負担が大きい動作や姿勢という事になります。
もし前屈や前かがみで強い痛みを感じるなら、その人にとって前屈や前かがみは最も負担が大きい姿勢や動作ということなんです。
当たり前ですが日常生活の中で負担が大きければ大きいほど、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状の改善は遅れますし更に悪化してしまう可能性が高まります。
逆に日常生活の負担を少なくすればするほど、症状は改善しやすくなりますし悪化しにくくなるんです。
つまり、出来るだけ辛い姿勢や動作を避けて自分が楽と感じる姿勢や動作で普段から生活する事が大切なんです。
前屈が辛いのであれば出来るだけ前屈を避けて生活した方が良いですし、背筋を伸ばしているのが辛くて前屈が楽に感じるなら不格好でも前屈のような姿勢で生活するべきだと思います。
こういった話は前屈だけに限った話ではありません。
寝方であったとしても座り方であったとしても立ち方や歩き方であったとしても、自分が辛いと感じる姿勢や動作は避けられるのであればできるだけ避けましょう。
そして可能な限り自分が楽と感じる姿勢や動作を行うようにしてください。
それが患者さんにできる最も症状を改善させるのに役立つ心がけや意識です。
また厄介な事に、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の痛む条件は途中で変化する事もあります。
例えば最初は前屈が辛くて背筋を伸ばしている姿勢が楽と感じていた人が、途中から前屈が楽に感じてむしろ背筋を伸ばしている方が辛くなってしまったという人もいるんです。
そのため、「今」一番自分が楽と感じる姿勢や動作を心がけるようにしましょう。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の厄介な部分は楽な姿勢や動作に正解がないという部分です。
人によって大きく変わりますので、ご自分の感覚を信じて今一番楽に感じる姿勢や動作を選択するようにして下さい。
また当然ですが、安静にしているだけでは改善しない症状もたくさんありますので、日常生活に支障を感じる場合は早めに信頼できる医療機関で治療やリハビリを受けるようにして下さいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんの中には、前屈で症状が悪化する人もいれば前屈が最も楽に感じるという人もいます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は神経が圧迫している場所によって、痛みが発生する条件や楽な姿勢の条件が人によって大きく変わるんです。
痛む条件や楽な姿勢の条件に正解はないので、自分の感覚を信じて今一番楽に感じる姿勢で過ごすように心がけて下さい。
そして可能な限り辛いと感じる姿勢や動作は避けて生活するようにしましょう。
こういったことを意識するだけで、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は改善しやすくなります。
また安静にしているだけでは症状の重症度によっては改善しませんので、日常生活に支障が出ている人は早めに信頼できる医療機関で治療やリハビリをしっかり受けるようにしてくださいね。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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