腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「風邪や熱が出た後は症状が悪化することが多いんですが何でなんでしょうか？」
といった質問をよくいただきます。
実は腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は、発熱や風邪をひくと症状が悪化することが珍しくなくこういったことに疑問を持ってる人も非常に多いと思います。
そこでこのページでは、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が風邪や発熱で悪化する理由について簡単に説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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風邪や発熱など体の中の炎症が強くなると体の痛みは悪化する事が多い
見出しですでに答えを書いていますが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が発熱や風邪などで悪化することが多いのは炎症反応というものが大きく関わっています
ご存知の人も多いと思いますが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は腰の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
腰の骨や軟骨の変形部分や神経が圧迫されている部分には強い炎症反応というものが発生します。
この炎症反応というものが症状の発生にも大きく関わっていますし、治療をする上でも非常に厄介な存在なんです。
炎症反応にはいくつか痛みに関わる大きな特徴が存在しています。
まず代表的な炎症の特徴は、炎症を神経が感知すると痛みの情報を脳に伝えるという特徴です。
つまりこの炎症反応が強ければ強いほど脳に痛みの情報が多く伝わるので、痛みなどの症状が強くなってしまうんですね。
また、炎症は近くの神経を興奮させて感覚を過敏にさせるという特徴も持っています。
感覚が過敏になると本来であれば何でもないような少ない負担や弱い刺激でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の人が、通常であれば何でもないような些細なことで痛みを感じてしまうのもこの炎症の特徴が関わっているからなんです。
そしてもう一つ炎症には特徴があります。
炎症の増感作用と呼ばれている特徴で、神経が炎症を感知すると体は更に強い炎症を発生させるという厄介な特徴です。
つまり炎症が発生すると、その炎症を神経が感知して更に炎症を強くしてしまいます。
更に強くなった炎症を神経がまた感知して、更に更に炎症を強くしてしまいます。
このように炎症反応は一度強くなると、どんどん負の連鎖で炎症反応を強くてしまうという厄介な特徴を持っているんです。
この炎症の増感作用という特徴が、発熱や風邪をひいた時に痛みが強くなる現象に深く関わっています。
発熱や風邪は外からウイルスが体内に侵入して、体の中の抗体とそのウイルスが戦う時に発生する現象です。
この抗体とウイルスが戦う時にも炎症反応は強く発生します。
先ほども言ったように炎症反応は元々体の中に発生している炎症反応を更に強くしてしまうという特徴も持っています。
そのため、発熱や風邪で炎症反応が発生すると元々体の中にあった炎症反応も強くしてしまうんですね。
つまり発熱や風邪で炎症反応が発生すると、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の原因である神経圧迫の周辺の炎症反応も強くしてしまい症状を悪化させてしまうんです。
実は発熱や風邪だけではなく、体の中に何らかの炎症反応を発生させてしまうと腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状は悪化しやすいんです。
例えば胃腸炎のように極端な腹痛が発生する場合も強い炎症反応が体の中に発生します。
そのため、胃腸炎になった人なども腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛が悪化するケースが多いです。
また何らかのワクチンを打った時も一時的に体の中の炎症反応が強くなるので、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が悪化してしまうケースがあります。
このように何らかの原因によって体の中の炎症反応が強くなると、その影響で腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は悪化しやすいんです。
長時間寝込む影響によって症状が悪化するケースもある
ここまでは発熱や風邪による炎症の影響で、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が悪化してしまうという説明をさせていただきました。
発熱や風邪の場合は、もう一つ腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を悪化させてしまう理由があります。
全ての人に当てはまる話ではないんですが、発熱や風邪の影響で長時間寝込む事による負担で症状が悪化してしまうというケースもあるんです。
寝ている姿勢というのは 一般的にはそこまで負担の大きい姿勢ではないんですが、あまりにも長い時間同じ姿勢を取り続けると体にとっては大きな負担になってしまいます。
具体的に寝ている時間がどれぐらいだと体にとって悪いのかは、個人差も大きいので正直に言って絶対的な正解を示す事は出来ません。
ただし、休日の日に１０時間～１２時間ぐらい寝ていたという人の場合でも、その後に症状が悪化してしまうケースが多いので、やっぱり一般的に理想の睡眠時間と言われている７～８時間ぐらいを過度に超えるのは良くない可能性は高いです。
発熱や風邪によって体が弱っている時に無理やり体を起こせというのは無茶な話ではあるんですが、可能なのであれば連続して寝る時間は8時間前後にした方が良いでしょう。
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発熱や風邪による症状の悪化は回復しやすい
発熱や風邪によって腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が悪化する理由について説明させていただきました。
発熱や風邪がきっかけで症状が悪化してしまう人は珍しくないんですが、仕事や運動など物理的な負担によって症状が悪化した人達と比べると、発熱や風邪によって悪化した人は割と回復も早い事が多いです。
これは実際に腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の患者さんを治療している経験則から言っても、発熱や風邪が影響で悪化した人の方が改善するスピードも早いですし治療回数も短めである傾向は間違いなくあります。
つまり、物理的な負担によって症状が悪化した人達と比べると、発熱や風邪の影響で症状が悪化する現象は割と一時的である事が多いんです。
ただし、風邪や発熱によって症状が悪化した状態で無理をすると、その症状が長続きしてしまうというケースも珍しくありません。
何が言いたいかというと発熱や風邪によって症状が悪化している場合は、一時的に症状が悪化しているだけの可能性も高いので出来るだけ安静にするように心がけて欲しいんです。
そこで無理さえしなければ、割と早く回復するということも決して珍しくないので。
発熱や風邪の影響によって症状が悪化したかも？と思った時はいつも以上に安静にすることを心がけてみてください。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は強い炎症反応が体の中に発生します。
炎症反応は神経が炎症を感知すると更に炎症反応を強くしてしまうという厄介な特徴を持っています。
発熱や風邪も体の中に強い炎症反応を発生させる疾患ですので、発熱や風邪によって体の中に炎症が発生すると腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の炎症も強くしてしまい症状を悪化させてしまうんです。
ただし、体に大きな負担をかけて症状が悪化するケースと比べると、発熱や風邪によって症状が悪化した場合は回復しやすい傾向があります。
悪化した時に無理さえしなければ割と早く回復することも珍しくないので、 心当たりがある人はできるだけ安静にすることを心がけてください。
もちろん安静にしても症状が改善しない場合は、できるだけ早く信頼できる医療機関で治療やリハビリを受けるようにしましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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