股関節の痛みを抱えている人の話を聞いていると
「股関節の痛みがある人がやってはいけない事って何でしょうか?」
といった質問をよくいただきます。
股関節の痛みでお悩みの人は結構些細な事で悪化するケースも多いので、こういった事に興味をお持ちの人も多いと思います。
そこでこのページでは股関節の痛みを抱えている人がやってはいけない事について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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股関節の痛みを抱えている人がやってはいけない3つの事
早速、股関節の痛みを抱えている人がやってはいけない事について説明していきます。
とは言いながらも、股関節の痛みは人によって痛む条件や痛み方というのは大きく違ってきますので、それを個別に説明する為にはこの記事がとんでもない長文になってしまいます。
そのため、大雑把にやってはいけない事、オススメ出来ない行為を3つ説明しますので是非参考にして下さい。
① ストレッチや体操
股関節の痛みを抱えている人がやってはいけない事で一番最初に思い当たるのは、ストレッチだとか体操などです。
不思議に感じる人も多いかも知れませんね。
実際にネットなどでも股関節の痛みに効くストレッチや体操などの情報は結構溢れていると思うので。
ですが、当然私がストレッチや体操に反対する理由も存在しています。
なかなか治らない股関節の痛みの原因というのは多くの場合、股関節そのものが変形しているか?もしくは腰周辺の軟骨の変形などによって神経を圧迫して発生している坐骨神経痛が関わっているか?この2つのいずれかである可能性が非常に高いんです。
股関節の変形や坐骨神経痛が関わってる症状の場合というのは、他の疾患と比べると炎症という反応がすごく強い傾向があります。
炎症というのは脳に痛みを伝える物質で、この炎症が強ければ強いほど痛みが強くなるという特徴を持っています。
また、その他にも炎症というのは近くの神経を興奮させて感覚を過敏にさせるという特徴も持っています。
この炎症の特徴によって感覚が過敏になると何が起こるかと言うと、ちょっとした負担だとか本来であれば全然大したことないような動作であっても、すごく痛みを感じやすくなってしまい症状が悪化しやすくなってしまうんです。
本来であればストレッチだとか股関節に効果があると言われてるような体操などは、体にとってそんなに大きな負担にはならないはずです。
ですが、股関節が変形してる人だとか坐骨神経痛が関わっている人の場合は、炎症が強いのでちょっとしたストレッチや体操の負担が、逆に症状を悪化させる原因になってしまうことが非常に多いんです。
もちろん、ストレッチや体操を全否定するつもりはありません。
炎症反応の少ない軽症例であれば、ストレッチや体操で股関節の痛みが改善する例もあるかと思います。
ただ、そういった軽症の場合は放っておいても改善する可能性って十分あると思うので、あえてリスクを冒す必要は無いかと思います。
ストレッチや体操に「悪化するリスク」があると思っている人は非常に稀だと思うので注意して下さいね。
また、中にはストレッチや体操を行って効果も感じないけど悪化する事もない!という人も多いかと思います。
こういった人の場合であっても、ストレッチや体操で明確に効果というものを感じないのであれば、やはり私はお勧めすることはできません。
変化はないけどやらないよりはやった方がマシだろうと思って行っている人は結構いるんですが、ストレッチや体操を止めてみた途端、日に日に症状が楽になるっていうケースは結構あるんですよ。
つまり、もしかしたら自然に日にち薬で治っていた可能性のある股関節の痛みが、ストレッチや体操をしていた事によって改善を遅らせてしまっていたという事です。
そのため、やっぱり基本的に私はストレッチや体操はオススメできないです。
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② 温め過ぎる事
次にやってはいけないことで多いなと思うのは過度に温める事です。
痛い場所をとにかく温めると楽になるという考え方を持ってる人が非常に多いんですが、股関節の痛みに関しては温め過ぎると逆効果になってしまうケースも珍しくありません。
股関節の痛みに関しては炎症という反応が非常に強く出る特徴を持っています。
この炎症という反応は温めれば温めるほど強くなってしまう特徴を持ってるんですね。
例えばそうですね、ホッカイロとかを股関節に貼りまくるだとか、お風呂に必要以上にすごく長い時間入るだとか、赤外線の機械などでずっと温め続けるだとか、そういうことをすると股関節の痛みが悪化するというケースは非常に多いんです
中には冷えると余計に痛くなるから温めているんです!という方もおられると思います。
たしかに、温める事によって股関節の痛みが楽になる人もいます。
私がここで説明しているのは温め過ぎを否定しているのであって、冷えた体を適温に戻す為に温める行為は否定しません。
ただし、適温に保たれている状態なのに更に体温以上の物で長時間温め過ぎると悪化してしまうケースがあるという事です。
なので、普通にお風呂とかに入ってもらっても構いませんし、体が冷えないように服を多めに着込むだとかは大丈夫です。
必要以上に温め過ぎてしまうと余計悪くなってしまうので、「冷えないように保温しましょう」ぐらいの感覚で過ごして下さい。
一生懸命温め過ぎて、逆にどんどん症状が悪化してるという人は結構多いんで少し注意してください。
③ 痛みが発生する動作や姿勢
最後の三つ目なんですが、もうシンプルに痛い事をしない事が重要です!
当たり前の事を当たり前に言っていますが、坐骨神経痛が股関節の痛みに関わっている場合は本当に人によって痛む条件や痛み方が異なります。
座っているのが痛いという人もいますし、座っているのが逆に楽に感じる人もいます。
寝ている姿勢だって仰向けが楽だという人もいれば、逆に仰向けがしんどいという人もいますし、横向きで寝るのも楽な人もいれば苦痛に感じる人だっています。
基本的には歩くと股関節が痛いという人がほとんどですが、歩いている方がマシという人だって中にはいます。
このように本当に痛む条件は人によってバラバラなんです。
痛みが発生しているという事はどんなに些細な動作であっても、その人にとっては負担になっているというサインです。
なので、避けられるのであればとにかく痛みを感じる動作や姿勢を行わないようにしましょう。
仮にネットやテレビや書籍で〇〇の姿勢が良いだとか、〇〇の動きがオススメだとか色々な情報があると思いますが、ご自分が楽に感じるか痛く感じるかを重要視して下さい。
ご自分の感覚が一番頼りになりますので、色々な情報に惑わされないようにして下さいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
股関節の痛みを抱えてる人がやってはいけないことは、、、
① ストレッチや体操
② 温め過ぎる事
③ 痛みが発生する動作や姿勢
これらの3つが特に気をつけていただきたい事です。
これらは全て炎症反応の特徴が非常に密接に関わっています。
炎症が強い時はストレッチや体操は逆効果になる可能性が高いですし、温め過ぎるとこの炎症反応を更に強くしてしまう可能性があります。
また、炎症は脳が痛みを感じると余計に強くなる傾向がありますので、とにかく痛みを感じない姿勢や動作を心がけるようにして下さい。
勿論、治療によって炎症を和らげる方法もあります。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の痛みの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧ください。
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