股関節の痛みでお悩みの人の話を聞いていると
「病院でお医者さんから人工関節の手術をすすめられたんですがどう思いますか?」
といった質問をいただくことがあります。
股関節の痛みは重症化すると最悪の場合は手術をしなければいけないケースも多いので、手術に対して興味のある人も多いと思います。
そこでこのページでは股関節の痛みを抱えている人は人工関節の手術を受けるべきなのかどうかについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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股関節の人工関節の手術は予後が良い事が多い
股関節の痛みは股関節の変形が原因で発生する人は多く、変形が重症化すると歩いたりなどの日常生活に大きな支障が発生します。
股関節の手術の場合は変形した股関節を切り取って人工の股関節に変える手術が一般的です。
さて、この股関節を人工関節に変える手術に対してどう思っているかと聞かれると、、、
正直に言うとかなり良い印象を持っています。
もちろん手術なのでリスクがゼロということは無いですが、その他の体の痛みに対しての手術と比べると股関節の人工関節の手術の予後というのはかなり良いです。
例えば人工関節で言えば膝の人工関節だとか肩の人工関節という物が他にも存在しています。
正直に言うと膝の人工関節や肩の人工関節に関しては、手術後はイマイチだなと思うケースも結構多かったりするんですが、股関節の人工関節に関しては手術して良かったねって思うことがほとんどですね。
明らかに手術前と比べると患者さんの生活の質が上がることも多いので。
また、そもそも人工関節の手術をお医者さんに提案されている時点で、股関節の変形がかなり重症化している可能性が高いと思います。
股関節の変形が重症化していると、おそらくは普通に歩いたりなどの普段の日常生活にも相当な支障が出ている事でしょう。
そういった普段の生活にかなりストレスを抱えている状態なのであれば、人工関節の手術をして生活の質を上げた方が患者さんの人生にとってはプラスだと思いますので手術に関してはむしろ賛成です。
私はいわゆる整体師のような職業をしていますので、こういった手術に対してかなり好意的な意見を言うのは珍しいと思われるかも知れませんね。
まあでも本当に股関節の人工関節の手術は困っているならした方が良いと思っているので、迷っているのであれば参考にしていただきたいです。
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股関節の人工関節の手術をしない方が良い人
基本的には股関節の人工関節の手術に関してはかなり良い印象を持っていますが、当然ですが全ての人にオススメという訳ではありません。
そこでここからは、人工関節の手術をあまりオススメ出来ない人の話をしていきます。
年齢が若すぎる場合
手術をされる方の年齢というものはかなり重要になります。
人工関節というのは耐用年数というものが存在しており、耐用年数はだいたい15年から20年ぐらいと言われています。
そのため若い人が人工関節の手術をしてしまうと、寿命を迎えるまでに再手術をしなければいけない可能性が出てしまうんです。
今の日本人の平均寿命は80年代中盤ぐらいなので、人工関節の手術というものは60代以降にするのが一般的かなと思います。
50代40代で人工関節の手術をしてしまうと、高い確率で亡くなるまでにもう一度手術しなければいけなくなってしまうので。
可能なのであれば60代ぐらいまでは人工関節の手術をせずに、リハビリなど他の方法で股関節の痛みの改善を目指すのがオススメですかね。
日常生活に大きな支障が出ていない人の場合
当然ですが人工関節の手術をされる人のほとんどは日常生活に多大な影響が出ている人が対象です。
股関節の変形が進んでいたとしても普段からケアや治療をしていれば、ある程度は日常生活に支障がなく生活できている人もたくさんおられます。
そもそも日常生活にそこまで大きな問題がなければ、お医者さんから手術の提案を受けることもそんなにないでしょう。
ただし、お医者さんの中には手術の必要性が少なくても手術をしたがる人が一定数存在するんですよね。
これは病院側の手術数のノルマだとか色々理由はあるんでしょうけども、、、
なので基本的には股関節の変形が進んでいたとしても、日常生活に大きな支障が出るほどの症状が出ていないのであれば手術はする必要はないかと思います。
ただし注意点が一つあります。
手術というのはやっぱり高齢になればなるほどリスクが大きくなります。
手術をするためには入院する訳ですが、その入院による極端な筋力低下や体力低下も高齢であればあるほど発生しやすくなるわけです。
そのため手術をされるのであれば80代よりも70代の時、70代よりも60代の時というように、若い方がやはり手術のリスクは低くてすむんですよ。
例えば70代や80代前後の方で、変形は進んでいるけど日常生活にそれほど支障のない患者さんがいたとします。
こういった人にとっては5年後だとか10年後に股関節の症状が悪化して手術をするのであれば、今のうちに手術しといた方が良いという考え方も実はあるんです。
だって高齢になればなるほど手術のリスクは高まるので。
実際に私が診ていた患者さんでもこういった方はおられました。
治療によって日常生活にほとんど支障は無かったんですが、今後の事を考えると今のうちに手術をした方が良いとお医者さんにすすめられたんです。
個人的には症状が落ち着いているのであれば手術はしなくても良いと思いますが、将来的なことを考えた時に早めに手術をするというのも一つの手段だとは思います。
股関節の痛みの原因が股関節の変形じゃない場合
このページでは股関節の痛みは股関節の変形が原因で発生している事を前提でお話していますが、股関節の変形が関わっていないのに股関節の痛みが発生するケースも存在します。
代表的なのは腰周辺での神経の圧迫によって発生する坐骨神経痛などです。
坐骨神経痛によって股関節に痛みが発生している場合は、股関節の検査をしても何も異常が見つからない事が多いです。
当然ですが、坐骨神経痛で股関節の痛みが発生している場合は股関節の人工関節の手術は意味がありません。
原因は股関節ではなくて腰にありますので。
もし股関節に全く異常が無いのにしつこい痛みが股関節に発生している場合は、腰のMRI検査を受けてみてください。
手術がとにかく怖いという場合
この理由は単純です。
理屈でもなんでもなくやっぱり手術は嫌だという人は一定数おられます。
まあそういった人の場合は無理矢理手術する事はあまりオススメ出来ないです。
股関節の手術って高齢の方が多いんですが、高齢の方に大きなストレスを与えてしまうと認知症などのきっかけになる事もあるので。
本当に心の底から嫌がってる事を押し付けるのはオススメ出来ません。
もうこの部分は理屈じゃなく感情の問題ですね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
股関節の人工関節の手術というのは他のいろいろな関節の手術と比べるとかなり予後が良いことが多いです。
そのため股関節の変形が重症化していて日常生活に多大な影響が出ている人の場合は、怖がらずに手術を受ける方が個人的にはオススメです。
ただし年齢が若すぎる人の場合や日常生活にそこまで大きな支障が出ていない人の場合は、少し様子見した方が良いかと思います。
手術は基本的に反対ではありませんが、手術以外でもある程度の所までは症状の改善は可能なのでご自分にとってどちらが良いのか判断して決めて下さいね。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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