股関節の痛みが重症化すると夜寝ている時の痛みが強くなり、睡眠障害を発生させる事があります。
そこでこのページでは寝ている時に股関節の痛みを感じる人向けに、楽な寝方について説明させていただきたいと思います。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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股関節の変形が原因なのか?坐骨神経痛が原因なのか?によって楽な寝方は違う
まず楽な寝方の説明の前に股関節の痛みの原因についてちょっとだけ簡単に説明します。
なかなか治らない股関節の痛みというのは、股関節の骨が変形しているのか?もしくは腰周辺で神経が圧迫されて発生する坐骨神経痛が関わっているのか?のどちらかが原因である事が多い疾患です。
なぜこういった説明をするかと言うと、股関節が変形することによって痛みが出ているのか?坐骨神経痛によって股関節に痛みが出ているのか?によって楽な寝方というのは違いが出てくるからです。
そのため、まずはあなたの股関節の痛みの原因が股関節の変形か坐骨神経痛なのかを確認する事が重要になります。
股関節の変形によって痛みが出ている人の特徴
股関節の変形が原因によって股関節に痛みが出ている場合、痛む場所は股関節周辺に発生している事がほとんどです。
坐骨神経痛の場合は股関節以外にも太ももだとか足の方にだとか、もしくは腰やお尻など結構色々な所に痛みを感じるケースが珍しくありません。
また、股関節の変形はレントゲンで診断がつきますので、レントゲンで異常が見つかっているのであれば当たり前ですが股関節の変形が原因です。
坐骨神経痛によって股関節の痛みが発生している人の特徴
坐骨神経痛は下半身のどこに発生してもおかしくないので、股関節だけではなく太ももや足やお尻や腰など、股関節以外にも痛みが発生しているケースが多いです。
また、場合によっては痛む場所が微妙にコロコロ変わるケースも多いです。
坐骨神経痛は痺れを出す事もありますが、股関節の変形で痺れを出す事はありません。
そのため、痺れを感じた場合は坐骨神経痛の可能性が高いです。
そして、これが一番判断しやすいポイントだと思いますが、股関節のレントゲンで異常が見当たらないのに股関節に痛みが発生する場合は坐骨神経痛の可能性が高いです。
坐骨神経痛は腰周辺での神経圧迫によって発生しますので、股関節そのものには異常が無いケースが多いんですね。
股関節の変形と坐骨神経痛によって発生する股関節の痛みの違い
股関節の変形
- 痛む場所は股関節周辺に限定
- レントゲンで股関節に異常がある
- 痺れなどは存在しない
坐骨神経痛
- 痛む場所は股関節だけじゃなく太ももなど他にも痛い所がある(必ず出る訳ではない)
- 痺れなどがある(必ず出る訳ではない)
- レントゲンで股関節に異常なし(重要)
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股関節の変形によって痛みが出ている人の楽な寝方
ここまで長々と股関節の変形と坐骨神経痛の特徴について説明しました。
長くなってしまい申し訳ありません。
ここからはようやく楽な寝方について説明していきます。
まずは股関節の変形が原因によって痛みが出ている人の寝方についてです。
基本的には仰向けで膝の真下にクッションや座布団を挟んで膝を少し曲げたような形で寝るのがおすすめです。
高さ的には座布団を二つ折りしたぐらいの高さがオススメですかね。
寝る時にまで痛みが発生するぐらい股関節の痛みが悪化してるのであれば、おそらく膝を伸ばしきる事が困難であったり、もしくは仰向けで膝を伸ばす事が痛い人が多いと思います。
かと言って、膝を大きく曲げる姿勢も辛い人が多いのではないでしょうか?
そのため、膝の下に座布団やクッションを置いて少しだけ膝が曲がった姿勢が最も楽に寝れる可能性の高い姿勢と言えます。
また股関節が変形してる人の場合は基本的に横向きで寝る事はオススメできません。
股関節の変形がある人の場合は、股関節を外に開けないなどの横方向の動きに大きな制限がかかります。
横向きになると、足の重みで股関節が内側の方に移動するような負荷が加わったり、捻じれる方向の力が加わりやすいので股関節にとっての負担は割と大きい事が多いんです。
基本的には仰向けを選択するようにして下さい。
坐骨神経痛によって股関節の痛みが発生している人の楽な寝方
次は坐骨神経痛によって股関節に痛みが発生しする人の場合の楽な寝方についてです。
坐骨神経痛の場合は基本的には横向きで寝て、軽く膝を抱えるように丸まった姿勢で膝と膝の間に座布団かクッションを挟んで眠るのがオススメです。
この姿勢で更に抱き枕などをつけて腕を抱き枕に預けるのも効果的です。
坐骨神経痛というのは腰周辺での神経圧迫が原因なので、腰への負担が少ない姿勢であればあるほど楽になるケースが多いんです。
一般的には仰向けよりも横向きの方が腰にかかる負荷は少ない事と、膝と膝のにクッションを入れることによって足の重みをクッションに預ける事で更に腰への負担が軽減します。
抱き枕がオススメな理由も、腕の重みを抱き枕に預ける事によって腰への負担が軽減するからです。
基本的には坐骨神経痛から発生する股関節の痛みは横向きでのこの寝方がおすすめです。
基本的には本人が楽に感じるのであればどんな寝方でも構わない
最後にこんな事を言うと怒られるかも知れませんが、、、
見出しでも触れていますが、基本的には本人が楽に感じる姿勢が存在するのであればその姿勢で寝る事を優先して下さい。
このページで説明した寝方はあくまで傾向であって絶対ではありません。
楽な寝方というのは個人差が大きく人によって違う事は珍しくありません。
特に坐骨神経痛の場合は神経の圧迫している場所や角度によって痛む条件は大きく異なります。
もしどんな姿勢でも痛くて眠れない場合はこのページの姿勢を参考にしていただきたいですが、どんなに変な姿勢であっても楽に感じる姿勢があるのなら、その姿勢があなたにとっての正解です。
この部分は一番重要な事なので、誰が何と言おうと自分の感覚を信じて下さい。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます
大前提として本人が一番楽と感じる姿勢が存在するのであればもうその姿勢でオッケーです。
私が何と言おうとテレビとかネットでどんなうんちく流れていようと、もうあなたが楽と感じる姿勢が存在するならそれを信じた方が良い結果が起こる可能性は非常に高いと思います。
もし楽な寝方が定まっていないのであればこのページで書かれている説明を参考にして下さい。
股関節に変形がある人の場合は、仰向けで膝の下にいクッションや座布団などを入れて少し膝が曲がった状態で寝ましょう。
坐骨神経痛なのであれば横向きで少し丸まった姿勢で膝と膝の間にクッションを入れて寝ましょう。
もし仮にこういった寝方でも痛いとしても、比較的負担は少ない楽な寝方にはなっていると思います。
そもそも、股関節が寝るときに痛いという症状はもうかなり重症化している可能性の高い厄介な状態です。
そのためできるだけ早く適切な医療機関に相談することを心がけてください。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の痛みの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧ください。
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