股関節の痛みでお悩みの人の話を聞いていると
「股関節の痛みをまともに治療せずに放置しているとどうなるんでしょうか?」
といった質問をいただくことがあります。
そこでこのページでは股関節の痛みを放置するとどうなるのか?について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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股関節の痛みを放置した時に考えられるリスク
股関節の痛みを放置したらどうなるのか?
この質問って結構答えるのが難しいです。
はまあ当たり前ですけども、「必ずこういう経過をたどります」みたいな事は人によって経過はバラバラなので絶対ということはあり得ないんです。
あくまでも可能性という話ですが、できるだけ極論ではなくよくあるパターンということで放置した場合にどうなるかをいくつか説明したいと思います。
最悪の場合は股関節や腰の手術に発展する事も多い
なかなか治らないしつこい股関節の痛みというのは、大きく分けて原因は次の二つだと私は考えています。
- 股関節の骨が変形してしまい痛みが発生している場合
- 腰での神経圧迫によって股関節に痛みが発生している坐骨神経痛
特定のスポーツが原因で痛めているスポーツ疾患などが関わっていないのであれば、しつこい股関節の痛みの原因はほとんどこの2つのどちらかが原因でしょう。
股関節の変形にしても坐骨神経痛にしても、痛みがある人というのは筋肉の緊張と炎症反応が常に強い状態が継続して発生しています。
筋肉の緊張や炎症反応が強い状態というのは、股関節の変形や神経の圧迫を更に進行させてしまう原因にもなってしまいます。
つまり股関節の痛みを放置するという事は、股関節の変形や神経の圧迫をかなり早く進行させてしまう事に繋がるんです。
その結果、股関節の変形や神経圧迫が進行してしまうと、手術をしなければまともに日常生活を送れなくなってしまうケースも珍しくありません。
股関節の痛みを放置する事で一番のリスクというのは、この手術を最悪しなければいけない状況に追い込まれやすくなるという部分でしょう。
私は決して手術に対して全否定派では無いので、いざとなったら手術をすればいいやと開き直れるのであれば放置も一つの手かも知れません。
股関節の変形に対しての手術で最も多いのは股関節の人工関節でしょうけども、比較的予後が良いケースが多い印象を持っていますので。
ただ、股関節の人工関節も耐用年数があり、だいたい15年~20年程度と言われています。
つまり、若いうちに人工関節の手術をしてしまうと、一生持たない可能性もあるんですね。
股関節の痛みを放置せずにケアをしていけば股関節の変形の進行を遅らせる事が出来ますので、若い人や中年ぐらいの人はやはり股関節の痛みは放置しない方が良いかと思います。
坐骨神経痛から発生している股関節の痛みも同様で、放置すると腰周辺の神経圧迫が進行してしまい腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに移行します。
これらの疾患は股関節の手術と比べると、予後があまり良い印象が無いので避けれるのであれば手術は避けたい所だと思います。
いずれにしても股関節の痛みを放置して良い事はありません。
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股関節が悪くなると腰や膝や他の関節を痛めやすくなる
股関節の痛みを放置した時に発生するリスクとして、大きなリスクがもう一つあります。
股関節の痛みというのは放置すると腰や膝や足首、もしくは外反母趾など他の関節も痛みやすくなってしまうんです。
人間の下半身の動きというのは各関節が単独で動く事はほとんど存在せず、股関節、膝関節、足首の関節が必ず連動して動くように出来ています。
その中で股関節というのはほとんどの動きにおいて最初の動きの起点になる関節であり、この股関節に問題が発生すると他の関節にも負担が入りやすくなってしまうんですね。
股関節に痛みが発生しているという事は股関節の動きもかなり悪くなっている可能性が高いので、痛みを放置するとどんどんどんどん痛い箇所が増えていっちゃうんです。
これは本当にあるあるで、患者さんでも股関節の痛みが長引いている人は体の色んな所がどんどん悪くなる事が多いので、やっぱり股関節の痛みは放置しない方が良いかと思います。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
しつこい股関節の痛みというのは単純な筋肉の問題だけで発生する可能性は低く、骨の変形や神経の圧迫などが関わってる可能性が高いです。
そのため股関節の痛みを放置して変形や神経圧迫の状況が重症化すると、最悪の場合は手術に追い込まれる事も珍しくありません。
また、股関節というのは下半身の動きの起点になることが多く、股関節の動きが悪くなると腰や膝や足首、外反母趾など他の関節も痛めやすくなってしまいます。
こういった大きいリスクが存在しますので、やっぱり股関節の痛みを放置することをオススメする事は出来ません。
しつこい股関節の痛みというのは改善はなかなか難しいですし、重症度によっては改善にも限界はありますが、手術するほどまで重症化していないのであれば改善する可能性は十分あります。
なので、信頼できる医療機関にできるだけ早く相談するように心がけましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の痛みの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧ください。
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