股関節の痛みでお悩みの人の話を聞いていると
「漢方薬で股関節の痛みが治ることってあるんでしょうか?」
といった質問をいただくことがあります。
最近は病院でも漢方薬を処方するところも増えているので興味のある人も多いでしょう。
そこでこのページでは漢方薬は股関節の痛みに効果はあるのかどうかについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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股関節の痛みなど体の痛みに対しては漢方薬はあまり期待できない
漢方薬というのは東洋医学のは最も代表的な治療法の一つです。
一般的に病院で行われてい科学に基づいた西洋医学では改善できないような色々な症状も、漢方薬で改善したという話は今まで何度も聞いてきました。
例えばめまいやふらつきの症状が漢方薬で改善したとか、一般的には改善が難しいとされている腎臓の機能が漢方薬で改善したりだとか、高齢者の胸水が改善したなどなど、、、
個別の話をしているとキリがありませんが、病院で行なっている西洋医学的な治療では改善が難しい症状が漢方薬によって改善したという例は本当にたくさん聞きます。
そのため、個人差はありますが漢方薬が人の体の異常を治す効果は間違いなく存在しています。
ただし、股関節の痛みなど体の痛みに対して漢方薬が有効かと聞かれると、正直に言って患者さんの話を聞く限りあまり効果があるとは思えません。
股関節の痛みや体の痛みで漢方薬を試した事のある患者さんを診ていて、劇的に症状が改善したという人を正直に言って診た事がないので。
なので漢方薬は内科的な問題には効果があるのかも知れませんが、股関節の痛みなど整形外科的な症状に対してはあまり期待出来ないんじゃないかと考えています。
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漢方薬で体の痛みに効果があったという人の特徴
さて、漢方薬は股関節の痛みなど体の痛みに対してはあまり期待できないという説明をさせていただきました。
こういった話をすると当然反論もあると思うんです。
私は先ほど股関節の痛みなど体の痛みの患者さんを治療していて、漢方薬で症状が改善したという話を聞いたことがないと言いましたが、、、
実は漢方薬で体の痛みが改善したと言う患者さんも稀におられます。
ただし、明らかに漢方薬のおかげで治ったと思えるような劇的な効果を感じるケースというのは私は診た事がありません。
漢方薬で体の痛みが改善したという人の話を聞いていると、ほとんどの人にある特徴があるんですよね。
その特徴というのは、改善するのにかなりの時間がかかっているケースが多いという特徴です。
一般的に漢方薬というのは効果が出るのに時間がかかるもので、長期的に飲み続けることによって効果が出るという考え方をされてる人が多いと思います。
ただですね、内科系の症状が漢方薬で改善する時って割と短期的に改善する人が珍しくないんですよね。
例えば漢方薬を飲み始めて数週間だとか、長引いても一か月や二か月ぐらいで明らかに改善しているケースって結構多いんですよ。
それに比べると、股関節の痛みなど体の痛みが漢方薬で改善した話を聞いてると、飲み始めて半年後とか1年や2年たってから改善したというような話が非常に多いんですよね。
正直に言ってこれって漢方薬のおかげなの?というのが私の素直な疑問です。
人間の体ってある程度自分で自分の体を修復する能力がありますので、半年から1年や2年も経過すれば症状が改善する事はそんなに珍しい訳ではないでしょう。
なので漢方薬を飲み始めて改善するまでに半年も何年もかかったというケースは、漢方薬の効果では無いと私は思っています。
漢方薬で股関節の痛みなど体の痛みが飲み始めて割とすぐに変化する事ってほとんど聞かないので、やっぱりあまり効果は期待できないんじゃないかな?と考えています。
漢方薬の中には痛み止めの効果を出すような成分が含まれている事もある
漢方薬で股関節の痛みだとか体の痛みが改善する場合は、かなり長い時間がかかるケースが多いという説明をすると、、、
「私は漢方薬を飲んですぐに痛み取れますよ」
といった話を稀にではありますが聞くこともあります。
こういう人に対してもちょっと反論があります。
漢方薬を飲んですぐに効果が出たという人も稀にいるんですが、ほとんど一時的な改善効果である事が多いんですよね。
飲むとちょっとマシになるけどまたすぐに痛みが戻ってしまうんですよ。
理由は単純です。
痛み止めの薬と同じような効果が出ているからです。
漢方薬の中の成分を調べてみると、実は病院で出されている薬に含まれてる成分と似たようなものが含まれていることも珍しくないんです。
なぜ私がこういったことを知っているかと言うと、過去に診た患者さんの中で薬学関係のお仕事をしてる人がいたのでその人から教えてもらいました。
その人は依頼をされて薬の成分を調べる研究のお仕事をされていたんですね。
なので一通り流通している漢方薬の成分も調べた経験があるらしいのですが、漢方薬の中には痛み止めと同じような効果を出す成分が入っているケースも多いようです。
そのため、漢方薬を飲んで一時的にマシになるけどまたすぐに元に戻るという経過をたどる場合は、痛み止めの薬を飲んだ時と同じような反応なんだと思います。
決して痛め止めの薬を否定するつもりは無いですが、根本的な治療とはやっぱり少し言いにくいです。
こういった事も含めて、やっぱり漢方薬で股関節の痛みだとか体の痛みの改善は難しいんじゃないのかな?と思っています。
漢方薬そのものを否定するつもりは無いんですよ。
ただし、漢方薬はどちらかと言うと内科的な問題に対しては改善の可能性があると思いますが、整形外科的な体の痛みに対してはあまり期待できないかと思います。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
漢方薬は内科器系の問題に対しては効果を出す例はたくさんありますが、股関節の痛みなど体の痛みに対してはそれほど有効とは思えません。
効果があるという人の話を聞いていてもあまりにも時間がかかりすぎているケースも多いですし、またすぐに効果が出た人の話を聞いていても一時的であるということが非常に多いです。
漢方薬の中には痛み止めの効果がでるような成分が含まれているケースもありますので、効果があったとしても痛み止めの薬を飲んでいるのと同じような効果しか期待できないでしょう。
漢方薬によって股関節の痛みを改善するということは難しいというのが私の正直な意見です。
股関節の痛みの改善というのはなかなか難しいものではありますが、薬に頼るよりは何かしらのリハビリが治療をした方が改善する可能性は高いと思いますの。
できれば薬に頼るというよりも信頼できる医療機関で治療を受けるようにして下さい。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の痛みの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧ください。
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