股関節の痛みでお悩みの人の話を聞いていると
「病院に行く場合は何科に相談するべきですか?」
と言った質問をよくいただきます。
そこでこのページでは、股関節の痛みを抱えている人は病院の何科に相談するべきなのか?について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
スポンサーリンク
まずは整形外科で股関節に変形があるかどうかを確認すべき
なかなか改善しないしつこい股関節の痛みが発生した場合はまずは整形外科に相談するべきだと思います。
なかなか改善しないしつこい股関節の痛みの原因は、単純な筋肉痛や筋肉疲労では考えにくく、股関節の骨の変形などが関わっている可能性が高いんです。
股関節の変形はレントゲンで診断が可能なので、まずは整形外科で股関節のレントゲンを撮って変形があるかどうかを確認しましょう。
股関節の変形の重症度によっては、最悪の場合は手術をしなければ痛みが改善しないケースも残念ながら存在します。
そのため、まずは股関節に変形があるのかないのか?変形があるとすれば重症度はどの程度のものなのか?を確認するために整形外科に相談して下さい。
股関節のレントゲンで異常が見つからなかった場合は脳外科がオススメ?
しつこい股関節の痛みが発生した場合は、まずは整形外科に相談して股関節のレントゲンを撮るべきという説明をさせていただきました。
まあ一般的に整形外科に相談する事は珍しくないので当たり前のアドバイスでしょう。
大事なのはここからです。
整形外科で股関節のレントゲンを撮った場合、股関節に骨の異常が全く見られないということも実は珍しくありません。
股関節に痛みがあるのに異常なしと言われると、そこで何もかもがストップしてしまい困っている人も多いでしょう。
こういった場合は次にどうしたらいいのか?
私なら脳外科をお勧めします。
股関節の痛みなのに脳外科?と疑問の声が聞こえてきそうですが、もちろん私がおすすめする理由が存在しています。
レントゲンを撮って股関節の骨に異常が無いのにしつこい痛みが発生している場合、その症状は腰での神経圧迫により発生する坐骨神経痛の可能性が高いんです。
坐骨神経痛とは腰の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫し、その圧迫された神経が支配している部分に痛みや痺れを発生させる疾患です。
坐骨神経痛は下半身のどこに発生してもおかしくないので、股関節に痛みが集中する事も珍しくありません。
この坐骨神経痛によって股関節に痛みが発生している場合、股関節のレントゲンを撮っても異常が見つけられない事が多いんです。
そのため腰の MRI 検査を受けてもらいたいんですが、実は坐骨神経痛を発生させる脊髄疾患というのは本来の専門医というのは脳外科なんです。
脳外科というのは脳と脊髄の専門医ですので。
また、坐骨神経痛を発生させる神経圧迫は最悪の場合は手術をしなければ改善しない例もあります。
この手術という事を考えた時に、坐骨神経痛なら整形外科よりも脳外科の方が個人的にオススメです。
理由は単純に整形外科の手術よりも脳外科で行われている手術の方が予後が良い印象がありますので。
予後の良さは私の経験則ですが、脳外科の方が脳の手術の技術を応用しているので傷口が小さくリハビリ期間も短い傾向があると思います。
腰の MRI というのは整形外科でも頼んだら撮ってもらえるんですが、やっぱり基本的には専門医である脳外科で検査してもらう方が個人的にはオススメです。
もちろん、脳外科の中でも頭を専門的に見ている医者と脊髄疾患を専門的にみている人がいますので、もし脳外科に行く場合は脊髄疾患を専門に診ているところを探して相談するようにしてくださいね。
スポンサーリンク
手術を選択肢に入れてないのであれば病院に相談するメリットはあまりない?
しつこい股関節の痛みでお悩みの人が、病院の何科に相談するべきなのかについてここまで説明させていただきました。
当然ですが皆さんが病院に相談に行く目的は、股関節の痛みを治すために行くということが最大の目的だと思います。
ただし、残念ながら病院が股関節の痛みを治す手段として有効な方法は手術ぐらいしかありません。
少し病院の批判みたいな説明になってしまうかもしれませんが、病院というのは手術を選択肢に入れていないのであればはっきり言ってあまり行く意味は無いと考えています。
病院が手術以外でしてくれる事は、はっきり言って痛み止めの薬をくれるか湿布を渡してくれるかぐらいしかありません。
病院というのは手術をするために手術が必要かを検査する場所であり、手術をしないのであれば体の痛みに対してあまり有効な治療を行う場所では無いかと思います。
これは実際に病院に相談したことがある人からすると実感したことのある事実でしょう。
勘違いをしてほしくないんですが、決して病院を全否定している訳ではありませんよ。
股関節の痛みの場合は原因は何であれ手術を必要とするケースは間違いなく存在しますので、そういった場合は病院は本当に頼りになります。
しかし、病院も何でもかんでも手術をするというわけではないので、手術をするほどじゃないけども股関節の痛みに困ってる人の場合は病院はほとんど何もしてくれません。
もちろん、手術は目的じゃないけども自分の股関節の状態がどういう事になっているのかを確認したいという方もおられると思います。
このようにとりあえず検査をしたいということが目的で行くという意味でも、病院というのは頼りにはなると思います。
ただしもう一度言いますが、股関節の痛みをとる事に関しては手術以外ではあまり病院は期待出来ません。
そのためもし痛みをとる事が目的なのであれば、病院よりも整骨院や整体院みたいな所の方がもしかしたら頼りになる可能性も高いと思います。
ただ、整骨院や整体院というのは本当にピンキリなので自分なりに信頼できるところを頑張って探して行ってみてくださいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
しつこい股関節の痛みでお悩みの場合、まずは整形外科に行くべきだと思います。
整形外科ではレントゲンを撮り、股関節に変形があるかないかを確認しましょう。
そしてもし股関節に変形が見つからないのであれば、その症状は坐骨神経痛の可能性が高いので今度は腰の MRI 検査を行うべきです。
腰の MRI に関しては整形外科でも検査してもらえますが、本来の専門医である脳外科のほうが個人的にはオススメです。
ただし、何科に相談したとしても基本的に病院というのは手術以外の方法で痛みを取るということは苦手な場所です。
なので手術に興味がない、もしくは手術を選択肢に入れていない人の場合は病院に相談するよりも整体院や整骨院の方がおすすめかもしれません。
整体院や整骨院はお店によってピンキリなので、自分に合った信頼できる所を頑張って探してくださいね。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが、股関節の痛みの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも股関節の痛みに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧ください。
おすすめ記事
スポンサーリンク
股関節の痛みに関しての記事
「レントゲンで骨に異常なしと言われた股関節の痛みの原因は?」
「イスに座ってのデスクワークで股関節の痛みを感じる人は坐骨神経痛?」