腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状でお悩みの人の治療をしていると
「夜寝る時が痛くて眠れないんですが楽な寝方や姿勢ってあるんでしょうか?」
といった質問をよくいただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは重症化すると同じ姿勢で長時間いることができなくってしまい、場合によっては眠れなくなってしまうケースも結構多いんです。
そこでこのページでは腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛で夜の痛みが強い人向けに、仰向き、横向き、うつ伏せの3つの姿勢でそれぞれ楽に寝やすい寝方について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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あなたが楽に感じる寝方や姿勢であれば何でも良い
このページでは仰向き、横向き、うつ伏せの3つの姿勢の楽な寝方について一通り説明するつもりです。
ただその前に、楽な寝方や姿勢について最も大事なことを一つ言っておきます。
はっきり言ってあなたがが楽と感じる寝方や姿勢なのであれば何でも良いです。
どんな奇妙な姿勢だとしても、一見しんどそうな寝方であったって構いません。
もう一度言いますが、一番大事なのはあなたが楽に感じるかどうかです。
ご存知の人も多いと思いますが、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは腰の骨や軟骨が変形して神経を圧迫して発生する疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは、神経を圧迫している場所や角度によって痛む条件や楽な姿勢が人によって大きく異なります。
つまり人によって楽な寝方や姿勢って全然正解が違うんです。
そのため、絶対にこの姿勢や寝方が正解というものは存在せず、本人が楽と感じる姿勢がその人にとっての正解の寝方なんです。
インターネットやテレビなど、楽な寝方や姿勢についての情報は世の中にいっぱいあると思います。
そういった情報は一つの参考にしてもらうのは良いんですが、大前提として自分が楽に感じる寝方が正解なんだということは絶対に忘れないでください。
例えば本人は横向きで寝るのが楽なのに、インターネットや本もしくはテレビで仰向けに寝た方がオススメという情報を聞いて、無理して仰向けで寝ている人って結構います。
何度も言いますがもしあなたにとって楽な寝方や姿勢が存在するのであれば、他の人の意見なんて聞く必要は一切ないです。
私の意見も全く無視してもらって構いません。
どんなに奇妙な姿勢だろうが、一見しんどそうな姿勢だろうが、あなたが楽と感じるのであればその寝方や姿勢が正解です。
大前提としてそれだけは絶対に覚えておいてください。
仰向きで寝るのが一番マシという人の楽な寝方
前置きが長くなってしまって申し訳ないです。
ようやくここから楽な寝方について具体的に説明していきます。
まずは仰向きで寝るのが一番楽に感じる、もしくはマシに感じるという人向けの寝方についてです。
仰向きで寝てもらって膝の下に座布団を2枚折りにしたぐらいの高さのクッションを入れましょう。
たったこれだけです。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の大元の原因というのは腰周辺の神経の圧迫です。
つまり腰の関節に負担が入れば入るほど症状が悪化する傾向があります。
逆に腰の関節への負担を減らせれば減らせるほど楽な寝方や姿勢に近づく傾向があります。
膝の下にクッションを敷いて足を乗せれば、腰にかかる足の重みをクッションが肩代わりしてくれるので腰への負担を軽減できます。
また、坐骨神経痛は筋肉が伸ばされる事によって痛みを悪化させてしまうという特徴も持っています。
膝の下にクッションを入れると膝や股関節がわずかに曲がり、足の筋肉が伸びきった状態ではなくなるので腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が発生しにくくなるんです。
非常にシンプルな方法ではありますが、仰向きで寝るのであれば膝の下にクッションを敷いて膝を少し曲げて寝るこの寝方が最も楽な可能性が高いと思います。
ただし、先ほども言ったように楽な寝方や姿勢というのは個人差が大きいので、あなたが他に楽と感じる姿勢があるならそちらを優先してください。
中にはクッションを膝の下に入れない方が楽という人もいますし、クッションの高さがもっと高い方が楽という人もいるでしょう。
このページで説明している楽な寝方というのは、最も楽である可能性が高いというだけで人によっては当てはまらない人もいます。
参考にはして欲しいのですが、試してみて他に自分で楽な姿勢が存在するのであればそちらを優先してください。
横向きで寝るのが一番マシという人の楽な寝方
次に横向きで寝るのが一番マシという人向けの楽な寝方について説明します。
背中を軽く丸めて膝を曲げて痛い方を上にして横向きに寝てください。
横向きに寝たら膝と膝の間に座布団を二つ折りにしたぐらいの高さのクッションを入れましょう。
この状態でもし抱き枕があるのであれば抱き枕に片手を乗せて下さい。
これだけです。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは筋肉を伸ばしている状態の方が痛みが強くなりやすい傾向がありますので、背筋を伸ばしているよりも背中を軽く曲げた方が楽なことが多いです。
膝も伸ばしてるよりは軽く曲げた方が楽になるケースが多いので、横向きになった時は軽く背中を丸めて膝も曲げるようにしてください。
横向きは腰の関節にご自分の体の重みが集中しない姿勢なので、基本的には腰が関係する疾患の場合は一番楽な可能性が高い寝方です。
ただし横向きは膝と膝の間にクッションを入れないと、上に置いてある方の足が下方向に引っ張られてしまい股関節を内側にねじるような負担が入ってしまいます。
股関節がねじられると腰への負担が大きくなってしまうので、膝と膝の間にクッションを入れて上に置いてある足の股関節がねじれないようにすると腰の負担が軽減されます。
抱き枕に関しては横向きになった時の上側に置いてある腕を抱き枕に乗せれば体の重みを抱き枕に預けることができます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は重症化すると身体の重みが腰に加わることによって痛みが悪化するというケースが多いので、抱き枕に自分の体の重みを預けてあげるだけで症状が軽減することが多いんです。
ただし、何度も言いますがここで説明している寝方は楽な可能性の高い寝方であるというだけで、人によって個人差というのは非常に大きいです。
参考にはしてほしいのですが、もし他に自分が楽と感じる寝方や姿勢があるのであれば当然そちらを優先してください。
例えば横向きで寝た時に背中を丸めるよりも背中を伸ばしてるほうが楽なのであれば当然伸ばしてください。
膝と膝の間のクッションも入れるよりも入れない方が楽なのであれば入れなくて結構です。
抱き枕も同様で、抱き枕を使用した方がしんどいのであれば必要ありません。
また、一般的には痛い方の足を上側にしている方が楽な人が圧倒的に多いのですが、下側にした方が楽という人も中にはおられます。
もし痛い方を下にした方が楽なのであれば当然下にしてください。
楽な寝方や姿勢というのは、本当に個人差が大きいのであくまでも一つの参考として頂けるとありがたいです。
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うつ伏せで寝るのが一番マシという人の楽な寝方
うつ伏せというのは解剖学的に考えると腰の関節に反り返るような負担が発生し、腰の関節の構造上この反りかえる動作はあまり良くありません。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは腰の関節にとって負担の大きい動作や姿勢を行うと悪化しやすい傾向があるので、うつ伏せはむしろ悪化させる事の方が圧倒的に多いです。
ですが人によってはうつ伏せが一番楽と感じる人もやっぱりいます。
うつ伏せがもし一番楽に感じるのであればうつ伏せで問題ありません。
また、仰向きや横向き、うつ伏せ、そのどれもが辛いけど四つん這いが楽という人が一定数います。
こういった四つん這いの姿勢が楽という人の場合は、四つん這いの姿勢をうまく利用したちょっと変則的なうつ伏せの寝方だと楽に眠れる場合があります。
どういった寝方かと言うと、四つん這いになった状態だと胸の前やお腹の下に空間があると思うのですが、そこの空間を埋めるようにクッションや座布団を何重にも敷いて下さい。
だいたい座布団だと5枚とか6枚ぐらい重ねてもらうと、四つん這いの姿勢のような状態で座布団に体を預ける事が出来ます。
そんなに多くはありませんが、こういった四つん這いを利用した変則的なうつ伏せが楽という人が一定数いますので、もし四つん這いの姿勢が楽に感じるのであれば試してみてください。
ただし、あくまでも本人が楽と感じるかどうかが重要なのでその部分は忘れないで下さいね。
どんな姿勢でも楽な姿勢が存在しない人はどういった寝方が良いのか?
仰向き、横向き、うつ伏せと一通り楽な寝方について説明させていただきました。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の症状が重症化すると、どういった姿勢であっても楽な寝方が存在せず困っているという人も中にはおられます。
そういった人の場合はどういった寝方が良いのか?
正直に言えば正解はないんですが、私なら痛い方の足を上にした横向きをオススメします。
理由は単純で、最も腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛で楽な人が多いのがこの寝方なんですよ。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは神経を圧迫している場所や角度によって痛む条件が異なるので、楽な寝方や姿勢に絶対的な正解はありません。
そのため本人が楽と思う姿勢であれば何でも良いんですが、その中でも単純に一番楽に感じる人が多い寝方はやっぱり横向きなんです。
横向きで寝るという寝方は、おそらく腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛にとっては楽になりやすい要素が一番多い寝方だと思うんです。
そのため、あえて選択するなら私なら横向きの寝方をオススメします。
ただし、もうこれは消去法みたいなお話で横向きが必ず良いというわけではないです。
まだ一番マシな可能性が高いというだけですね。
そもそも、楽な姿勢が全くなくて夜寝ることも出来ない状態が長期間続いているなら、最悪の場合は手術も考えなければいけないほどの重症例だと考えてください。
なんでもかんでも手術すれば良いというわけではありませんが、こんな状態が何ヶ月も経過していて改善する見込みが全く見えてこないのであれば、もう早めに手術をした方が良い可能性だってあるんです。
もちろん、手術なしで改善する可能性もありますので、いずれにしても信頼できる医療機関に早めに相談しましょう。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛というのは、神経を圧迫してる場所や角度によって楽な寝方や姿勢が人によって大きく異なります。
そのため、基本的には本人が楽と感じる寝方や姿勢なのであればどんな寝方でも構いません。
楽な寝方に関しては専門家の意見よりも本人が楽と感じる姿勢を優先してください。
ただし、仰向き、横向き、うつ伏せの3つの姿勢でそれぞれ楽な可能性の高い寝方というものは存在しています。
仰向きであれば膝の下に座布団を二つ折りにしたぐらいの高さのクッションを入れて寝ること。
横向きであれば軽く背中と膝を曲げ膝と膝の間にクッションを入れて寝ること。
うつ伏せであれば四つん這いのような姿勢をとって、その状態で胸の下やお腹の下に座布団などを5、6枚重ねて敷いて寝ること。
こういった工夫を行えばそれぞれの姿勢で楽に感じやすくなります。
ただし、あくまでも楽な可能性の高い寝方なのであって絶対的な正解ではありません。
参考にはしてもらいたいですが、あくまで自分が楽と感じるかどうかを優先して寝方を決めて下さい。
また、そもそも痛みのせいで眠れないという時点で症状はかなり重症化してる可能性が高いです。
そのため、できるだけ早く信頼できる医療機関に相談しましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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