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プールで歩いたり水泳は腰痛にとって良い運動なのか?

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腰痛でお悩みの人の話を聞いていると

「先生、プールで歩いたり泳いだりするのは腰痛に良いと聞いたんですが本当でしょうか?」

といった質問を稀にいただきます。

いわゆる腰痛にとってプールで歩いたり水泳は良い運動なのか?という質問ですね。

水の中での運動というのは陸上に比べると関節に加わる負担は少なくすみますが、やり方によっては逆効果になる事もあります。

そこでこのページでは、腰痛の人がプールで歩いたり水泳する事の効果や注意点について説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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運動の効果は人によって個人差が大きい

さて、私が患者さんに水泳や水中ウォーキングについて聞かれた場合は次の様に答えます。

「やってみて痛みがなく、適度な範囲内ならOKです」

なんだかはっきりしない返答ですみません。

ですが、当然こういった言い方をするのにも理由はあるんです。

運動という行為はその人にとって適度な範囲内であれば体にとって良い反応が起こります。

ですが適度な運動量を超えてやりすぎてしまうと逆に体を壊してしまう原因にもなります。

水泳や水中ウォーキングは陸上の運動に比べると、体にかかる負担は比較的少ないと考えられています。

(体重が水の浮力によって軽くなるので)

そのため、日常生活では動いた時に腰に痛みを感じるけども、プールの中なら動いても痛くないという人は多く、そういった人達からすれば体への負荷が少ない良い運動と言えると思います。

しかし、水の中は負担が少ないというだけで、負担がゼロという事ではありません。

当然ですが水中の運動であったとしてもやりすぎれば腰痛の症状が悪化する事だってあり得ます。

当たり前の話ではありますが、意外とこういった部分を無視して一生懸命無理をして水泳や水中ウォーキングをする人って多いんです。

「〇〇が体に良いよ」という事を聞くと、やればやるほど良いと考える人が世の中には大勢いらっしゃるんですが、何事にも限度というものは存在します。

プールでの運動に関しては、普段から体に痛みを抱えている人が行うには適している運動方法だと思いますが、やりすぎてしまい症状を悪化させる人も少なくありません。

ご自分で努力して症状を改善させようと考える事は、本当に素晴らしい事だと思いますが、体にとって良い運動だったとしてもやりすぎれば逆効果にもなりますので、プールでの運動を試みている人は適度な運動を心がけて下さいね。
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その人にとっての適度な運動量は個人差が大きい

こういった話をすると

「先生、適度な運動量って具体的にどれぐらいですか?」

という様な質問をよくいただきます。

申し訳ありませんが、この質問の答えは誰にも答えられません。

適度な運動量といっても、この「適度」というのは人によって個人差が大きすぎるんです。

また症状の重症度によっても当然変化します。

腰痛というのは人によってかなり症状に個人差があります。

特に症状を発生させたり、痛みを出す動作の条件は本当に人それぞれです。

具体的に言えば、座っているのが楽な人もいれば、座っている動作で痛みが出る人もいます。

立っているのが楽な人もいれば、立っているのが辛い人もいます。

歩く行為で痛みが強くなる人もいれば、歩いていると痛みがマシになる人もいます。

腰を屈めるのが楽な人もいれば、腰を屈める動作で痛みが強くなる人もいます。

腰を反ると楽な人もいれば、腰を反ると痛みが発生する人もいます。

この様に例を出せばキリがないほど痛みの出る条件は異なるんです。

つまり運動の内容によって、負担になったり大丈夫かは、人それぞれになってしまうわけですね。

当然、人によって適度な運動量にも違いがあるんです。

極論を言ってしまえば水泳や水中ウォーキングをしてみて、痛みが発生しないならOK。

水泳や水中ウォーキングをしてみて、痛みが発生したらダメ。

結局このように、実際に運動をしてみてもらわないと私にも判断できないのが正直な意見です。

水中での運動は比較的腰への負担は少ない運動ではありますが、中には陸上を普通に歩くのは問題ないのに水中を歩いたり泳いだりすると痛みが発生するという人もおられます。

このように運動はその人の抱えている症状との相性が深く関わっていますので、万人の人に共通しておすすめ出来る運動など存在しないと思います。

平泳ぎやバタフライはやめた方が良い

あくまで傾向の話ではありますが、泳ぎ方に関しても注意点があります。

腰痛は当たり前ですが腰の関節への負担によって症状が悪化します。

そのため水泳に関しては、平泳ぎやバタフライは出来るだけ控えた方が良い傾向があります。

平泳ぎやバタフライは息を吸う時に腰を反る動きがかかりやすい泳ぎ方です。

(実は息継ぎの顔の上げ方によっては負担は少なくてすみますが)

腰を反る方向の動きは、腰の関節の構造上あまり良くありません。

つまり平泳ぎやバタフライの息継ぎは腰に負担が入りやすい動作とも言えます。

あくまでも傾向の話ですし、息継ぎもうまく行えば腰に大きな負担は入らないのですが、腰の健康を目的に泳ぐのであれば避けておいた方が良いかと思いますので参考にして下さいね。

まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきますね。

水泳や水中ウォーキングに関わらず、運動というものはその人にとって適度な運動量であれば体にとって良い反応が起こります。

水中での運動は関節にかかる負担は少なくてすみますので、個人的には悪い運動ではないと考えています。

しかし、やりすぎたり方法を間違えると逆に腰の症状を悪化させる可能性も当然あります。

個人差も非常に大きいため絶対的な正解を示す事は出来ませんが、ご自分の体の調子が悪い時は気をつけて下さいね。

また、運動をしたくても痛みが強くて出来ない人はやはり控えた方が良いです。

そもそも日常生活に支障が出る程の痛みが発生している場合は、運動後に悪化するリスクも高まります。

こういった人達の場合は、まずは出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談するように心がけて下さい。

もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。

私はなかなか治らない腰痛の治療には、それなりの自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「プールで歩いたり水泳は腰痛にとって良い運動なのか?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に腰痛に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。

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