長引く腰痛でお悩みの患者さんの場合、病院での検査を考えている。もしくは病院に受診したけど満足のいく診断を受ける事ができなかったという話をよく聞きます。
少し失礼な言い方になってしまいますが、お医者さんの能力もピンキリですので、患者さんからすればどこに相談するのが正解なのか迷われている人も多いと思います。
そこでこのページでは、長引く腰痛の検査を考えている場合、何科に相談するのがオススメなのかどうかについて説明しています。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
あくまで私の個人的な考え方ではありますが医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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長引く腰痛は整形外科ではなくて脳外科の受診がおすすめ
腰に痛みを感じた場合、まずは整形外科への相談を考える人は多いと思います。
この判断は決して間違っている訳ではありませんが、長引く腰痛の場合であれば私なら脳外科をオススメします。
「腰の痛みなのに脳外科?」という驚きの声が聞こえてきそうですが、腰の痛みがなかなか改善せずに長期間に渡って続いている場合、その腰の痛みの正体は単なる筋肉痛じゃない可能性が高いと思います。
筋肉痛は誰もが経験した事がある症状だと思いますが、通常であれば2、3日、長引いても1、2週間もすれば改善するはずです。
筋肉は人間の組織の中でも比較的回復力が高い組織の一つですので、筋肉の問題だけで症状が長続きする事は通常では考えにくい現象なんですね。
そのため、腰痛がなかなか治らずに長期間に渡って発生し続けている場合、その症状は単なる筋肉痛が原因ではない可能性が高く、椎間板や軟骨などの軟部組織(なんぶそしき)の変形や損傷が深く関わっている可能性が高いんです。
具体的な病名を言えば、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症などの疾患が関わっている可能性が高いという事になります。
こういった腰の椎間板や軟骨というのは脊椎の問題になるんですが、実は脳外科医の専門は脳だけではなく脊髄の専門家でもあるんです。
つまり、脊椎の問題が症状に関わっている場合の専門医は整形外科医ではなく、脳と脊髄の専門家である脳外科医が本来の専門医にあたるんですね。
先ほども説明したように、単なる筋肉の問題だけで発生する腰痛が長時間発生するという事は考えにくい現象ですので、もし長引く腰痛に心当たりがある場合は、脊椎の問題を疑って脳外科に相談する事が最も信頼できる方法だと思います。
レントゲンだけの検査では不十分
整形外科や脳外科に関わらず、病院でまず行う検査と言えばレントゲンでしょう。
レントゲンは骨の異常を診断するための非常に重要な検査方法ではありますが、上記でも説明させていただいたような椎間板や軟骨などの問題は実はレントゲンでは写りません!
椎間板や軟骨などの軟部組織の問題点はMRIなどじゃないと診断は難しいんですね。
つまり、長引く腰痛の検査でレントゲンだけ撮って、「骨に異常なし」という診断だけで終わるのは検査方法としては非常に不十分なんです。
そのため、長引く腰痛でお悩みの人はレントゲンだけではなくて必ずMRIなどの検査を受けるようにして下さいね。
MRIでも初期のヘルニアなどであれば異常なしと診断される事も多い
さて、上記では椎間板や軟骨の問題が症状に深く関わっている場合、レントゲンだけではなくてMRIの検査をするように説明させていただきました。
しかし、MRIの検査でも必ず問題点が見つかるかというと、そう簡単なものでもありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、腰の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事は決して少なくないんです(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
そのため、軽度のヘルニアなどであれば、「ヘルニア」と診断せずに「ちょっと骨と骨の間隔が狭いですけどこれぐらいなら問題ないですよー」というような感じでごまかされる事も少なくありません。
また、実際に異常があったとしても神経を圧迫している場所や角度によっては、MRIの検査でも写りにくい、写らない事も決して珍しい事ではないようです(これも実際にお医者さんに聞いた事があります)
そのため、画像上は問題なくても実際に手術をして体の中を直接確認すると、問題点が見つかったという例も存在します。
いずれにしても、何かしらの組織の問題(骨や軟骨の変形など)が無い限り何ヶ月も腰痛の症状が継続する事は考えにくい現象ですので、こういった症状に心当たりがある人は腰椎の問題を疑うべきだと思います。
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手術をするつもりがないのであればあまり病院に行く意味はない?
ここまでは長引く腰痛の場合にオススメする科の話や、検査について説明させていただきました。
ここからは今まで以上にかなり私の個人的な意見になってしまいますが、そもそも患者さんが「手術」を考えていないのであれば腰痛で病院に行く意味はあまりないと私は考えています。
残念ながら、病院が腰痛の症状に行える有効な手段は「痛み止めの薬」か「手術」ぐらいしか存在していません。
これは実際に病院に行った事がある人なら分かると思いますが、本当に病院は何もしてくれません。
シップを渡すか大して効果のないリハビリを行うぐらいでしょう。
待ち時間も多い事もありますので、はっきり言って時間の無駄になるだけになる事もあります。
ただし、「手術」をもし具体的に考えているのであれば、このページでも説明させていただいたように整形外科よりも脳外科がオススメです。
腰痛で手術をする場合は、間違いなく腰椎椎間板ヘルニアなどの軟部組織の問題が関わっています。
つまり脊髄の手術になる訳ですね。
脊髄の問題なのであれば、本来の専門医であり、また脳の手術を応用して傷口が小さい脳外科医の手術の方が予後は良い印象を持っています。
あくまでも「手術」が基準の話ではありますが、「手術」も選択肢の一つと考えているのであれば是非参考にして下さいね。
腰椎椎間板ヘルニアなどが関わっている腰痛の症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
もしあなたが現在感じている腰痛の症状が腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症など、椎間板や軟骨の変形が原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院や病院などで行われているマッサージや電気治療では改善しにくい症状のはずです。
実はヘルニアの症状は非常に治療が難しく、お悩みの人が非常に多い疾患でもあります。
ヘルニアのように、腰の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい腰痛の症状や、腰椎から発生している坐骨神経痛の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「長引く腰痛の検査は何科に相談するべきか?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に腰痛に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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