腰痛でお悩みの人の話を聞いていると、夜寝ていて寝返りした時に痛みで目が覚める。もしくは痛みのせいで寝返り出来ないという話をよく聞きます。
このように腰痛の症状が原因で、寝返りの動作に支障をきたすという事は珍しい事ではないんですね。
ただし、こういった症状が長引く場合はただの筋肉痛じゃない可能性もあります。
そこでこのページでは、腰が痛くて寝返りがしにくいなどの症状が長引いた時の症状の正体についてと、腰に負担のかかりにくい寝返りについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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寝返りで痛みが発生する腰痛の正体はぎっくり腰か腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛
まずは寝返りで腰痛が発生する症状の正体について説明させていただきます。
そもそもですが、寝返りという動作は本来であればそこまで腰に負担が大きい動作ではありません。
つまり、ただの筋肉痛のような腰痛で寝返えり時に痛みが発生するという事は考えにくい現象なんですね。
こういった寝返り時に腰に痛みが発生する場合、ぎっくり腰か腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛が関わっていると思われます。
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは腰に急激な負担が加わった時に、炎症が急速に広がってしまい痛みで動けなくなってしまう疾患です。
炎症は近くの神経を興奮させ、神経の感覚を過敏にさせるという特徴を持っています。
感覚が過敏になるという事は、通常であれば何とも無いような弱い負担でも痛みを感じやすくなってしまうという事です。
そのため、強い炎症反応を発生させてしまうぎっくり腰の場合は、通常では大きな負担にならない寝返りなどで痛みを腰に感じてしまうようになるんですね。
かなり厄介な症状を発生させるぎっくり腰ですが、症状の発生に組織損傷や変形などの問題が大きく関わっていないのであれば、症状が改善するのにそう時間はかかりません。
通常であれば1週間、長引いても2週間ほどもすれば大きな動きの制限は改善するはずです。
腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛とは
腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛とは、腰の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
厄介なのは腰の骨の変形部分には常に強い炎症が発生しており、寝返り時などのわずかな負担でも腰痛を感じやすくなってしまうという特徴を持っています。
ぎっくり腰であれば1、2週間もすれば症状は改善するはずですが、もし何週間も何ヶ月も寝返り時に腰痛を感じているのであれば、腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛を疑った方が良いと思います。
ぎっくり腰の正体は強い炎症が急激に腰に発生して起こりますが、炎症反応自体は1、2週間もすれば大抵治まります。
長期間に渡って炎症が発生しつづけるという事は、その近くの骨や軟骨に何らかの変形や損傷がないとありえないんですね。
(炎症は組織が損傷した時に発生する物質ですので、発生し続けるという事は近くの組織に問題があるという事です)
腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛の症状であっても、初期であれば異常なしと診断される事が多い
上記では何週間も何ヶ月も寝返り時の腰痛を感じる場合は、腰椎椎間板ヘルニアなど腰の骨の変形によって発生する坐骨神経痛の可能性が高いと説明させていただきました。
しかし、このページを読まれている人の中には、病院で腰のレントゲンやMRI検査を受けて「異常なし」と診断された事のある人も決して少なくないと思います。
実は初期の腰椎椎間板ヘルニアの場合は、病院でレントゲンやMRIの検査を行っても「異常なし」と診断される事が決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、腰の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
そのため、異常なしと言われたとしても本当に異常がないとは限らないんです(決してお医者さんを否定するつもりはありませんが)
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負担の少ない寝返りの方法
では寝返りする時に注意する事はどういった事でしょうか?
簡単に言えば、極力負担をかけないように寝返りをすればいいんです。
寝返りをする時の話を聞いていると、仰向けの状態でお尻や腰を上げる瞬間に痛みが発生するという事をよく聞きます。
つまりこの動作が最も腰に負担が関わりやすい動作になります。
それなら、仰向けの状態で腰やお尻を出来るだけ持ち上げる動作を避ければ良いんです。
文章では分かりにくいかもしれませんね。
寝返りが痛いと言っている人のほとんどは、横幅のスペースを使って寝返りをせずに、その場で腰やお尻を持ち上げて体を回転しています。
そうではなく、子供や赤ちゃんが寝返りをする様に、腰やお尻を上に持ち上げずにそのまま横幅のスペースを広く使って寝返りをすればいいんです。
子供を育てた事がある人は分かると思いますが、子供や赤ちゃんは寝返りをするとすごく「移動」をしますよね?
一緒に寝ていて「何でこの子はこんなに寝相が悪いんだ」と思う人も多いかもしれません。
しかし、本来負担の少ない寝返りの方法というのは、その場で体を回転させる方法ではなくて、横幅を使って大きく移動しながら体を回転する方法なんです。
こういった寝返りの方が体への負担も少なくて済みます。
欠点があるとすれば、大人がこれを行うとスペースを大量に使ってしまう点です。
つまり移動しすぎてしまうんですね。
そのためこういった寝返りを行うには割りと広いスペースが必要になります。
小さめのベッドでは難しいかもしれませんし、もし一緒にご家族と寝ているのであれば迷惑がかかるかもしれません。
しかし、その場で体を回転させる寝返りの方法に比べたら負担の少ない方法ですので、寝返りでお困りの人は是非試してみて下さい。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
寝返りする時に腰に痛みが発生する理由は、ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなどから発生する強い炎症によって感覚が過敏になっているからです。
感覚が過敏になっている為、寝返り時の負担が極力腰に加わらないようにしないと痛みは発生してしまいます。
このページで説明しているように、その場で回転せずに横幅を利用して寝返りをすれば腰への負担は少なくてすみます。
しかしこの寝返りの方法はあくまで負担を減らす事が目的であって、寝返りの負担をゼロにする事は出来ません。
ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなど坐骨神経痛の症状が強すぎれば、こういった寝返りの方法でも痛みは発生します。
そういった人は重症例の可能性も高いと思いますので、出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談する様に心がけて下さい。
もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。
どこに行っても治らないしつこい腰痛の症状や、腰椎の変形が関わっている坐骨神経痛の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「寝返り時に腰痛が悪化する場合の注意点や痛みが発生しにくい寝返り方」のページの説明を終了させていただきますが、下記に腰痛に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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