腰痛でお悩みの人の話を聞いていると
「先生、私は飛行機に乗ると腰痛の症状が悪化してしまうんですが何でなんでしょうか?」
といった質問を稀にいただきます。
このように飛行機に乗った後に腰痛が悪化する人は結構多く、そのため疑問に感じている人もおられるのではないでしょうか?
そこでこのページでは、飛行機に乗ると腰痛が悪化する理由と注意点について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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飛行機で腰痛が悪化する理由
さて、早速飛行機で腰痛の症状が悪化する理由を説明させていただきますね。
飛行機に乗って腰痛が悪化しやすい理由は主に2つ。
まず一つ目の理由は急激な気圧の変化です。
気圧といってもピンと来ない人も多いと思います。
気圧とは空気の重さです。
我々人間は気がついていませんが、絶えずこの空気の重さを体で支えています。
そしてその空気の重さに負けないために、体の内側から押し返している圧力も存在します(体の内圧)
飛行機に乗って上空に移動すると、平地に比べると気圧はかなり下がります。
「空気の重さが軽くなるなら楽になるんじゃないの?」
と疑問の声が聞こえてきそうですが、気圧が下がるという事は体の内圧の方が気圧よりも強くなってしまうんですね。
そのため、気圧が下がると関節などを体の内側から圧迫してしまうんです。
山に登った時にスナック菓子を持っていくと、中の空気がパンパンに膨れ上がりますよね。
この現象も気圧の低い山頂の影響で発生しています。
こういったスナック菓子の様に、体の中でも関節をパンパンに膨らませて圧迫してしまうと考えて下さい。
考えただけでも痛いですよね。
ちなみにこういった話をすると山登りを趣味としている人から質問をよくいただきます。
「腰が悪い人は山登りはしない方が良いんでしょうか?」
こういった内容の質問です。
山登りが腰に良いか悪いかに関しては運動量や持つ荷物によりますが、今回このページで説明しているような気圧の変化に関してはあまり気にしなくても良いと思います。
症状の悪化はあくまでも「急激な気圧の変化」で発生します。
そのため、歩行のようにゆっくり歩いていけば体の内圧も気圧の変化にゆっくり順応していきます。
あくまでも「急激な気圧の変化」が原因なのであって、ゆっくり変化する場合は大丈夫だと思いますので気にしないで下さいね。
二つ目の理由は窮屈なイスに座っている体勢です。
飛行機の種類や座席のグレードにもよりますが、一般的に飛行機のイスのスペースはそれほど広くなく窮屈である場合が多いと思います。
イスに座った時の腰への負担というのは、座っている時の重心の位置が深く関わっています。
重心が後ろに下がれば下がるほど腰への負担は大きくなる傾向があり、膝が伸ばせずに曲がった状態であればあるほど重心は後ろに下がってしまいがちになります。
(重心が後ろに下がっても、背もたれを大きく後ろに倒してもたれる事が出来れば腰への負担は少なくてすみますが、飛行機では不可能でしょう)
つまり膝を十分に伸ばせない窮屈な座る姿勢は非常に腰に悪いんですね。
それこそビジネスクラスやファーストクラスなら大丈夫かも知れませんが・・・
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飛行機に乗る時の注意点
上記では、飛行機に乗った時に腰痛が悪化する理由について説明させていただきました。
その内の一つである気圧の変化に関してはどうする事も出来ませんが、窮屈な座る姿勢に関してはある程度注意する事によって負担を軽減させる事は出来ます。
まず膝を十分に伸ばせずに股関節が窮屈になる問題に関しては、どちらか片方の足のつま先の向きを外に向けてもらい、少し斜めに座るようにしていただくだけでもだいぶ軽減できます。
(隣の人に注意して下さいね)
また、人間の筋肉は動かすよりもずっと同じ姿勢を維持する方が疲労しやすいと考えられています。
そのため、足を置いている位置や向きを頻繁に変化させるだけでも、腰にかかる圧の方向は変化しますし、周りに迷惑じゃないのであれば、出来るだけ立って歩く時間をつくるようにして下さい。
こういった事を注意していただければ座っている時の負担は軽減できますが、あくまでも軽減する方法であって負担をゼロに出来る方法じゃありませんので気をつけて下さいね。
飛行機で悪化する人は天気でも悪化しやすい
また、飛行機の乗車で腰痛の症状を悪化させてしまう人の場合、天気の変化などでも症状を悪化させる人が多い傾向があります。
天気の急激な変化も気圧の変化が発生するためです。
飛行機でも天気の変化にしても、気圧の変化で悪化した症状の場合は気圧がある一定に落ち着いてくれたら症状は軽減するはずです。
しかし、状態が悪いときに無理をしてしまうとそのダメージにより症状はより悪化してしまいます。
そのため飛行機などで症状が悪化したとしても、その後に安静にしていただければ一時的な痛みで済む事も多いと思いますのであまり無茶をしないようにして下さいね。
(気圧の変化によっての症状の悪化は非常に個人差が大きいため必ず悪化する訳ではありません)
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
飛行機に乗って腰痛が悪化する理由は主に2つ。
一つは急激な気圧の変化。
二つ目は窮屈なイスに座る姿勢です。
気圧の変化に関してはどうする事も出来ませんが、イスの座り方によっては負担を軽減する事も可能ですので、このページで書かれている内容を是非参考にして下さいね。
ただし、もし腰痛が発生してなかなか治らない場合は出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談するように心がけて下さい。
もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね
腰の痛みの治療にはそれなりの自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「腰痛が飛行機に乗ると悪化する理由」についてのページを終了させていただきますが、下記に腰痛に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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