脊柱管狭窄症の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「先生、私は膝裏など膝に痛みを感じているんですが、この症状って脊柱管狭窄症が原因で発生しているんでしょうか?」
といった質問をよくいただきます。
このように、脊柱管狭窄症と診断された人の中には膝裏など膝の痛みを訴える人も決して珍しくなく、もしかしたら脊柱管狭窄症の症状として膝に痛みが発生しているのか?と疑問に感じている方も多いと思います。
そこでこのページでは、脊柱管狭窄症と膝の痛み、膝裏の痛みとの関係について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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脊柱管狭窄症が原因の神経痛で膝裏など膝の痛みが発生する事もある
ご存知の人も多いと思いますが、脊柱管狭窄症とは神経が通っている脊柱管の変形によって中の神経を圧迫してしまい発生する疾患です。
脊柱管狭窄症は腰部周辺に発生する事が多く、腰を通っている神経は主に下半身を支配している神経ですので足に症状が発生しやすい疾患でもあります。
膝周辺を支配している神経も腰部を通っていますので、脊柱管狭窄症によって発生している神経痛によって膝裏や膝の痛みを発生させる事もあります。
脊柱管狭窄症が原因で発生している膝の痛みの場合、厄介な事に膝の治療をどんなに行っても改善しません。
何故なら原因は腰にあるからです!
そのため、膝の治療を行っても全く効果がないのであれば、腰の治療に集中すれば膝の痛みも改善するかも知れません。
脊柱管狭窄症から発生しているのであれば膝「だけ」が痛む事は少ない
上記では、脊柱管狭窄症によって膝裏や膝の痛みが発生する事もあるという説明と、もし脊柱管狭窄症から発生している膝の痛みなどのであれば、治療する場所は膝ではなくて腰を治療しなければいけないという説明をさせていただきました。
こういった説明をすると
「結局私の膝の痛みは、脊柱管狭窄症が原因なんでしょうか?それとも膝に原因があるんでしょうか?」
といった質問をよくいただきます。
あくまでも私の経験則ですが、膝「だけ」が痛む症状の場合は脊柱管狭窄症が原因で発生している可能性は低いと思います。
脊柱管狭窄症は神経を圧迫し、その神経が支配している領域に症状を発生させますので、広範囲に神経のライン上に痛みが発生するのが特徴です。
そのため、脊柱管狭窄症が原因で膝裏や膝に痛みが発生している場合は、その症状と同時にお尻や太もも、ふくらはぎやスネにも何かしらの症状が発生している可能性が高いんですね。
もし膝「だけ」に症状が集中しているのであれば、どちらかというと脊柱管狭窄症が原因で発生しているというより、やはり純粋な膝の問題である事が多いと思います。
また、膝の症状と同時に太ももや他の部位に痛みが発生していたとしても、痛み方の種類が違う場合は膝の痛みは脊柱管狭窄症が原因じゃない可能性も高いです。
ジンジン痛いだとか、ズキズキ、突っ張るように痛い、電気が走るように痛いなど、痛み方には個人によって様々な種類が存在しています。
もし膝の症状の感じ方と他の部位の症状の感じ方が似ているのであれば、脊柱管狭窄症が原因で発生している膝の症状の可能性が高いです。
逆に、膝の症状と他の部位の症状の感じ方が全く別物であるなら、脊柱管狭窄症が原因で発生している膝の症状の可能性は低いと思います。
膝の痛みが脊柱管狭窄症が原因なのか、それとも純粋に膝の問題なのかによって治療の内容も変わってきますから、もし悩まれているのであればこのページを参考に自分の症状を確認して下さいね。
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脊柱管狭窄症から発生している症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
ここまでは、脊柱管狭窄症が原因で発生している膝裏や膝の痛みの特徴について説明させていただきました。
もしあなたが現在感じている症状が脊柱管狭窄症が原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院などで行われているマッサージや治療では改善しにくい症状のはずです。
脊柱管狭窄症のように、背骨の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。
感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージやバキボキするような、比較的強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。(そちらの方が患者ウケは良いと思いますので)
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
脊柱管狭窄症のように、骨や軟骨の変形や神経の圧迫が痛みに大きく関わっていたとしても、その症状には筋肉の緊張状態や炎症の有無も痛みにはかなりの部分で関わっています。
強い刺激で行う治療では、強い炎症による過敏性が邪魔をして改善する可能性は低いと思いますが、弱い刺激で行う治療であれば、しっかり周辺の筋肉を動かし、血行を促進する事が出来れば炎症や筋緊張は軽減して症状が改善する事も珍しくありません。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
症状によっては限界もありますが、私は脊柱管狭窄症の治療をそれなりに得意にしていますので。
以上で「脊柱管狭窄症と膝の痛み、膝裏の痛みとの関係」のページの説明を終了させていただきますが、下記に脊柱管狭窄症に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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