脊柱管狭窄症の症状でお悩みの人の話を聞いていると
「先生、私はよく他人から精神的なストレスや思い込みが症状の原因じゃないの?と言われるんですが、精神的なストレスや気のせいによって症状が発生したり悪化する事ってあるんですか?」
といった質問をよくいただきます。
このように症状が重症化している人の中には、他人からストレスが原因じゃないの?と言われて疑問に思っている人もおられると思います。
また、長引く症状のせいで鬱になったり、もしくは鬱が原因で症状が発生しているのか?と疑問に思っている人も多いでしょう。
そこでこのページでは、鬱や精神的ストレスは脊柱管狭窄症の症状の悪化に関わるのかどうかについて説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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鬱や精神的ストレスは痛みの発生に大きく関わっている
まず大前提の疑問だと思いますが、鬱や精神的ストレスによって脊柱管狭窄症など体の痛みが悪化したりする事はあり得るのか?
結論から言えば、鬱や精神的ストレスが原因で脊柱管狭窄症などの症状を悪化させてしまう事はあり得ます。
「痛み」というのは脳が作り出している感覚ですので、精神的なストレスというのは全ての症状に少なからず関わります。
「痛み」は脳が作り出している一種の防御信号ですから、その異常なストレスを回避するために「痛み」を発生させる事は理にかなっています。
例えば、子供が習い事に行きたくなくてお腹や足が痛くなる。
こういった現象も一種の精神的なストレスが原因で発生する痛みです。
恥ずかしながら、この経験は私も子供の頃にあります。
中高生で痛みを発生している子の場合、どれだけ部活を休んでも足の痛みが取れなかった子でも、部活を辞めた2日後に痛みが消えてたなんて事もあります。
このように、人は何か逃げ出したいような精神的ストレスに当たると痛みを発生させやすくなるんですね。
(精神的なストレスは本人自身が気が付いていない場合もあり得ます)
大人の世界でも同様です。
仕事、介護、家族の悩み、例を出せばキリがないですが、精神的なストレスで脊柱管狭窄症の症状を悪化させてしまう可能性は十分にあります。
精神的ストレスは痛みの発生に大きく関わっているが全てではない
上記では、精神的ストレスは脊柱管狭窄症など体の痛みの発生にも大きく関わる事を説明させていただきました。
ただし注意してほしいんですが、精神的なストレスは痛みの発生に大きく関わっていますが、精神的なストレスだけが原因で体の痛みが発生している事はかなり稀な事です。
精神的ストレスは脊柱管狭窄症など体の痛みの発生の原因の一つではありますが全てではありません。
鬱やパニック障害など、精神疾患が重度の場合は精神的な問題だけで症状が発生している事もありますが、脊柱管狭窄症と診断されているのであれば、やはり体にかかる物理的な負荷も症状の発生には相当関わっているはずです。
お医者さんに「あなたの症状が画像を見る限りはそうひどくないはずです」というような説明を受け、その影響でご自分の症状が精神的なモノなのか?と疑問に感じている人も中にはいるかも知れません。
しかし、MRIなどの画像診断も絶対的に信頼できるものではありません。
これは実際にお医者さんに聞いた事もある話ですが、画像上はひどくなくても実際に手術してみるとかなり重症だったという事は珍しくないそうです。
お医者さんによって軽症や重症度の定義や、手術の適応範囲の考え方も個人差が本当に大きい印象を持っていますので、なかなか症状が改善しない場合は医者を変える事も検討するようにして下さい。
どうしても画像上の問題点が少ない状態で症状が強い場合は、精神的な何かが原因なのか?と疑問に思う人は多いと思いますので気をつけて下さいね。
(精神的なストレスは症状の発生や悪化に大きく関わりますが、脊柱管狭窄症の場合はやはり神経圧迫の状況の方が重要だと思いますので)
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脊柱管狭窄症から発生している症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
ここまでは、脊柱管狭窄症の症状の発生と精神的ストレスとの関係性について説明させていただきました。
こういった精神的なストレスと体の痛みとの関係性について調べている人の場合、その症状がなかなか改善せずに苦しんでいる人がほとんどだと思います。
そこでここからはどういった治療が脊柱管狭窄症に有効なのかどうかについて説明させていただきます。
もしあなたが現在感じている症状が脊柱管狭窄症が原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院などで行われている治療では改善しにくい症状のはずです。
上記でも説明させていただきましたが、脊柱管狭窄症のように、背骨の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。
感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージやバキボキするような、比較的強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。(そちらの方が患者ウケは良いと思いますので)
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
脊柱管狭窄症のように、骨や軟骨の変形や神経の圧迫が痛みに大きく関わっていたとしても、その症状には筋肉の緊張状態や炎症の有無も痛みにはかなりの部分で関わっています。
強い刺激で行う治療では、強い炎症による過敏性が邪魔をして改善する可能性は低いと思いますが、弱い刺激で行う治療であれば、しっかり周辺の筋肉を動かし、血行を促進する事が出来れば炎症や筋緊張は軽減して症状が改善する事も珍しくありません。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
症状によっては限界もありますが、私は脊柱管狭窄症の治療をそれなりに得意にしていますので。
以上で「鬱や精神的ストレスは脊柱管狭窄症の症状の悪化に関わる?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に脊柱管狭窄症に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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