脊柱管狭窄症の症状でお悩みの患者さんの話を聞いていると
「先生、低周波などの電気治療は脊柱管狭窄症に効果はあるんでしょうか?」
といった質問をよくいただきます。
病院や整骨院などでも低周波などの電気治療を受ける人も多い事から、効果について疑問を持っている人は非常に多いと思います。
そこでこのページでは、低周波などの電気治療は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?について私の個人的な意見ではありますが説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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脊柱管狭窄症の症状に電気治療は効果なし
まず先に結論を言わせて頂きますね。
私は電気治療に脊柱管狭窄症の治療効果はほとんどないと考えています。
根拠は単純です。
治療をする側として、電気治療をしていて効果を実感できた事が一度もないからです。
はっきり言って私はもう10年以上電気治療を一切行っていません。
私が電気治療を行っていたのは、高校を卒業直後に働かせて頂いたある整骨院での1年間のみです。
たった1年間の経験だけで結論を出すのも少々せっかちと感じる人もおられると思います。
しかし1年間ではありますが、毎日何十人もの患者さんに電気治療を行って明確な改善効果を1度も感じなかった。
これは効果がないと断言しても大袈裟ではないと考えています。
(ちなみにその経験が治療技術を高めようと思えたきっかけでもあるんですが)
また、そもそも疑問が一つあります。
私も高校生の頃にサッカーをしていて体を痛め整骨院に通っていた経験があります。
その時に私も電気治療を受けましたが全く効果を実感出来ませんでした。
このページを読んでいる人に質問なんですが、電気治療で楽になったと感じた人はおられますか?
おそらくほとんどいませんよね。
電気治療は治療する側からも、治療される側からもほとんど効果を実感出来ない治療方法なんです。
これはもう意味がないと考えてもおかしくないでしょう。
病院や整骨院が電気治療を行う理由
では何故あまり効果がない電気治療を病院や整骨院は行うのでしょうか?
この考えは私の個人的な見解ですが、純粋に治療効果を目的に電気治療を行っている病院や整骨院は少ないと思います。
電気治療を行う最大の理由は経営的な問題でしょう。
汚い話ですが簡単に言えばお金儲けです。
日本の保険制度は点数制です。
保険で「決められた」治療を行うとお金が入るという制度ですね。
電気治療というのは効果はともかくとして、厚労省に保険治療として認められている治療です。
つまり治療をする側の人間である病院や整骨院からすれば、効果があるなしに関わらず電気治療を行えばお金が儲かる訳ですね。
実際に私の知り合いで整骨院を経営している知人も、電気治療の効果はないと感じながらも電気治療を行っています。
理由は単純にお金儲けと後は時間稼ぎの部分もあるとの事です。
少ない従業員の数で多くの患者さんを診ようとすると、どうしても機械に患者さんを治療をしてもらう時間があった方がやりやすいという理由ですね。
私も治療家として生きている以上、お金儲けを否定する気はありません。
ただしそのために必要性のない治療を行う事には疑問があります。
そのため、私は10年以上電気治療を一切行っていませんしこの先も行う事はないでしょう。
(ちなみにあまり意味のない薬を大量に処方するのも、治療行為というより経営的な側面が大きいと思います)
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脊柱管狭窄症から発生している症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
ここまでは、脊柱管狭窄症の症状に低周波などの電気治療はあまり意味がないという説明をさせていただきました。
(個人的には脊柱管狭窄症に関わらず電気治療に過度な効果は期待できないと考えていますが)
もしあなたが現在感じている症状が脊柱管狭窄症が原因で発生しているのであれば、残念ながら一般的な整骨院などで行われているマッサージや電気治療では改善しにくい症状のはずです。
脊柱管狭窄症のように、背骨の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。
感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージやバキボキするような、比較的強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。(そちらの方が患者ウケは良いと思いますので)
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
脊柱管狭窄症のように、骨や軟骨の変形や神経の圧迫が痛みに大きく関わっていたとしても、その症状には筋肉の緊張状態や炎症の有無も痛みにはかなりの部分で関わっています。
強い刺激で行う治療では、強い炎症による過敏性が邪魔をして改善する可能性は低いと思いますが、弱い刺激で行う治療であれば、しっかり周辺の筋肉を動かし、血行を促進する事が出来れば炎症や筋緊張は軽減して症状が改善する事も珍しくありません。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
症状によっては限界もありますが、私は脊柱管狭窄症の治療をそれなりに得意にしていますので。
以上で「低周波などの電気治療は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に脊柱管狭窄症に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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