ページの先頭です

トップページ > 症状別解説一覧 > ソファや座椅子が脊柱管狭窄症にオススメ出来ない理由

ソファや座椅子が脊柱管狭窄症にオススメ出来ない理由

JecoDAy9Hby7FKt1529894407_1529894434

脊柱管狭窄症の症状でお悩みの人の話を聞いていると

「先生、私はソファや座椅子に座ると特に辛いんですが何でなんでしょうか?」

といった質問をよくいただきます。

実際にソファや座椅子に座って症状を悪化させる脊柱管狭窄症の人は多く、私は個人的にソファや座椅子は脊柱管狭窄症の人にとってオススメできないと考えています。

勿論私がそう考える理由も存在します。

そこでこのページでは、ソファや座椅子が脊柱管狭窄症にオススメ出来ない理由について説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
スポンサーリンク


ソファや座椅子は重心が後ろに偏りやすく腰の負担になりやすい

ご存知の人も多いと思いますが、脊柱管狭窄症とは神経が通っている脊柱管の変形によって中の神経を圧迫してしまい発生する疾患です。

人によって脊柱管狭窄症が発生している部位は異なりますが、腰周辺に発生している人が多い事から腰の関節への負担が大きければ大きいほど重症になりやすいという傾向があります。

つまり、ソファや座椅子に座るという動作で脊柱管狭窄症の症状が悪化しやすいという事は、ソファや座椅子に座るという動作はそれだけ腰への負担が大きいという事になります。

ソファや座椅子に座ると症状が悪化しやすい理由は、実は座った時の重心(体重が最も偏っている場所)の位置が深く関わっています。

人間の関節はてこの原理で動いています。

てこの原理とは、支点になっている場所から作業をする場所が遠ざかれば遠ざかるほど負担が大きくなり、近ければ近いほど負担は少ないという原理です。

座るという動作に関しては人間の体の構造上でお尻に最も重心が偏る場合が多く、重心が後ろに偏りやすいという動作上の問題が発生します。

にも関わらず、多くの座る動作というのはデスクワークにしても食事にしても、上半身は前方で作業をする事が多く、その結果お尻の重みで下半身は後ろに、上半身は前方という逆方向の力が支点である腰にかかってしまって大きな負担になってしまう訳ですね。

つまり重心が後ろに下がれば下がるほど腰への負担は大きくなってしまうんですが、ソファや座椅子というのは通常のイスと比べても重心が後ろに偏りやすい理由が普通の椅子に比べて多いんです。

① ソファや座椅子は通常のイスに比べて高さが低い事が多い

ソファというのは通常のイスと比べて、地面からの高さが低い物が多いと思います。

座る位置が低いという事は座った時に膝の位置がお尻の位置よりも高くなってしまう事が多く、膝の位置がお尻の位置より高くなってしまうと、必然的にお尻に体重が偏りやすくなってしまいます。

お尻に体重が偏りやすくなってしまうという事は、重心が後ろに偏ってしまいやすくなってしまいますので、座っている時の腰の負担はより大きくなってしまうんですね。

座椅子も同様で、座椅子の状態で膝を曲げて座ると、膝の位置がお尻の位置よりかなり高くなってしまう為、重心の位置がお尻に偏ってしまいます。

座椅子で膝を伸ばしていれば重心の位置は極端に後ろに下がりにくくなりますが、そもそも座椅子で足を伸ばしている状態は軽い足のストレッチのような姿勢になってしまいます。

脊柱管狭窄症から発生している神経痛の場合、神経は伸ばされるとより強い症状が発生するという特徴を持っていますので、やはりあまりオススメできる姿勢ではないと思います。

② ソファや座椅子の材質によってはお尻が下方向に沈む事が多い

ソファや座椅子というのは通常のイスと比べてクッション性が高いという部分が大きな特徴となっています。

しかし、中には座った時にクッションが軟らかすぎて下にお尻が沈みこんでしまう物も珍しくありません。

①の理由と似たような理由ですが、お尻の位置が下がるという事は、それだけお尻に体重がかかりやすくなってしまい、結果的に重心が後ろに偏りすぎて腰への負担が大きくなってしまうんですね。

長年使っている座椅子などでは、クッションが弱ってしまって下方向に凹んでいる物もあるはずです。

そういった変形しているクッションの椅子に座っていると、重心の位置は尚更後ろに下がりやすくなってしまう為気をつけて下さいね。
スポンサーリンク


おすすめのソファの高さや材質は?負担の少ない座椅子の座り方について

ここまではソファや座椅子に座ると脊柱管狭窄症の症状が悪化しやすい理由について説明させていただきました。

個人的には冒頭でも説明したように、私は脊柱管狭窄症の人がソファや座椅子に座る事はオススメできません。

しかし、生活環境によってはどうしてもソファや座椅子に座らないといけないという人もおられると思います。

そこでここからは腰に負担のかかりにくいソファの条件についてと、腰に負担のかかりにくい座椅子の座り方について説明させていただきますね。

(腰への負担が少なければ脊柱管狭窄症の症状は悪化しにくいはずですので)

ソファは高めで下に沈みこまない材質がオススメ

上記でも説明させていただいたように、地面からの高さが低めのソファと、下に沈みこみやすい材質のソファは腰に負担がかかりやすいという条件に当てはまります。

つまり、逆に地面からの高さが比較的高いソファや座った時に下に沈みこみにくい材質のソファは負担が少ないという事になります。

具体的なソファの高さに関してですが、座った時に膝の位置がお尻の位置と平行か、お尻の方が膝の位置より高めであれば負担は少なくて済むはずです。

ちなみに患者さんに協力してもらって実際に測ってみた所、そこそこ身長の大きい人でも37センチ以上の高さがあれば、イスに座った時に膝の位置がお尻の位置よりも高くなる事はなかったです。

ソファのクッションの材質によって少しお尻が沈むと考えても、少し高めに考えれば40センチ以上の高さがあるソファなのであれば腰への負担は少なくて済むと思います。

ソファの材質に関しては実際に座ってみて試してもらうしかありません。

硬めのクッションを探すというよりも、下にお尻が沈み込まない材質を探してみて下さい。

軟らかくても下にあまり沈まないソファというのはあると思いますので。

後ろに極端にもたれるのであれば座椅子でも楽に感じる人は多い

ここからは座椅子での座り方の説明になります。

このページでは座った時に重心が後ろに下がる事が大きな負担となると説明しましたが、上半身も含めて体全体の重心が後ろに偏ってくれるのであれば実は負担はそう大きくありません。

一番ダメなのはお尻を中心にした下半身の重心は後ろに偏っているのに、上半身は体を起こして重心が前にいっているという状態です。

(下半身は後ろ、上半身は前で逆方向の力が支点となっている腰に大きな負担となってしまう為)

そのため、座椅子でも背もたれを大きく後ろに倒していただき、上半身が後ろにもたれた状態なのであれば比較的腰への負担が少なくて済むと思います。

ただし、座り方というより変則的な寝方に近い姿勢になりますので、日常生活上便利だとは思えない姿勢ではあります。

相性の問題ももちろんありますが、夜痛くて寝られないという人がこういった姿勢であれば寝れるという人もいますので、心当たりがある人は是非参考にして下さいね。

まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきますね。

ソファや座椅子に座ると脊柱管狭窄症の症状が悪化しやすい理由は、地面からの高さが低く、クッションの材質によってお尻の位置が低くなってしまい重心が後ろに偏ってしまう部分にあります。

つまり、比較的地面から高いソファであり、尚且つ材質が下に沈みこみにくい物であれば腰への負担は少なくてすみます。

また、座椅子であれば後ろに大きくもたれてくれたら負担は少なくてすみます。

しかし、ここで説明している負担は軽減できるという事であって、座った時の体への負担をゼロにする事は出来ません。

ソファや座椅子は脊柱管狭窄症の症状を悪化しやすい条件が揃っていると思いますので、避けれるのであれば避けた方が良いかとは思います。

また、座るという条件で常に痛みを発生させているのであれば、出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談するようにして下さい。

もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね

症状によっては限界もありますが、私は脊柱管狭窄症の治療をそれなりに得意にしていますので。

以上で「ソファや座椅子が脊柱管狭窄症にオススメ出来ない理由」のページの説明を終了させていただきますが、下記に脊柱管狭窄症に関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
おすすめ記事


スポンサーリンク


脊柱管狭窄症に関しての記事

「脊柱管狭窄症の夜の痛みに有効な楽な寝方や寝る姿勢について」

「脊柱管狭窄症で発生する症状や軽度、重症度チェックについて」

「歩けない、歩くと痛い脊柱管狭窄症の人は無理やりでもウォーキングすべき?」

「脊柱管狭窄症の人が腹筋やスクワットなどの筋トレを行うリスク」

「ロキソニンやリリカが効かない脊柱管狭窄症について」

「脊柱管狭窄症は治るのか?自然治癒や改善する可能性は?」

「お風呂で温める効果は?脊柱管狭窄症と温熱療法について」

「脊柱管狭窄症は何科に相談するのがオススメなのか?」

「尿漏れや頻尿など脊柱管狭窄症と排尿障害との関係について」

「脊柱管狭窄症にマッサージやツボの指圧がオススメできない理由」

「猫背や前屈みはいけないのか?脊柱管狭窄症と正しい姿勢について」

「脊柱管狭窄症の人が日常生活でやってはいけない気をつける事や禁忌について」

「手足に力が入らない運動障害や筋力低下と脊柱管狭窄症との関係について」

「脊柱管狭窄症の人が重いものを持つ時の注意点」

「雨や天気、気圧の変化によって脊柱管狭窄症の症状が悪化してしまう理由」

「脊柱管狭窄症の手術のリスクや術後の予後や後遺症に関して」

「デスクワーク時の脊柱管狭窄症の人の椅子の座り方やクッションについて」

「脊柱管狭窄症の悪化とアルコールやお酒、飲酒との関係とは」

「サポーターやコルセットによる固定は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症の症状の急性期と慢性期との違いは?」

「整体や整骨院で脊柱管狭窄症は治るのか?治りにくい理由」

「脊柱管狭窄症になりやすい人となりにくい人の条件とは?」

「肥満や体重の増加、太りすぎは脊柱管狭窄症に関係するのか?」

「脊柱管狭窄症の症状や痛む場所が移動したり変化する理由」

「足が上がらない、つま先立ちができない症状と脊柱管狭窄症との関係」

「脊柱管狭窄症とお尻や太ももの痛みや痺れとの関係」

「インソールや足底板は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症の人はぎっくり腰になりやすい?」

「冬の寒い日や季節の変わり目に脊柱管狭窄症の症状が悪化しやすい理由」

「脊柱管狭窄症と膝の痛み、膝裏の痛みとの関係」

「ヨガやピラティスは脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症とふくらはぎやスネの痛み痺れ、こむらがえりとの関係について」

「正座は脊柱管狭窄症の人にとって楽な姿勢なのか?」

「脊柱管狭窄症の人が寝返りする時の注意点」

「寝ると痛い脊柱管狭窄症の人は仰向け、横向き(側臥位)、うつ伏せ、どれが楽なのか?」

「脊柱管狭窄症の症状と肉離れや筋肉痛との違い」

「低周波などの電気治療は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症の間欠性跛行は正しい歩き方で改善するのか?」

「整形外科で行われる牽引などのリハビリは脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症と肩こりや首、肩甲骨や背中の痛みとの関係」

「運動不足は脊柱管狭窄症の原因になるのか?」

「脊柱管狭窄症の人が体や腰を反らしたり背伸びをすると痛い理由」

「年寄りや高齢者の脊柱管狭窄症は寝たきりになるリスクも大きい!?」

「脊柱管狭窄症にストレッチや体操を行うと悪化する事も多い?」

「ふらついたり頻繁に転倒しそうになる脊柱管狭窄症は要注意?」

「脊柱管狭窄症と足裏や踵の痛みや痺れとの関係」

「サプリメントや健康食品は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「脊柱管狭窄症と手や腕の痛みやしびれとの関係」

「漢方薬は脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「息切れや息苦しいなどの呼吸困難と脊柱管狭窄症との関係」

「ブロック注射の効果を感じない脊柱管狭窄症の人はどうするべきか?」

「脊柱管狭窄症は体が熱く感じるなどの感覚障害が発生する事もある?」

「飲み込みにくいなどの嚥下障害や顔の痛みと脊柱管狭窄症との関係」

「脊柱管狭窄症の症状を悪化させない為の予防法や対策とは?」

「骨盤矯正は脊柱管狭窄症との相性が悪い?悪化する可能性も」

「脊柱管狭窄症を放置して悪化するとどういった症状が発生するのか?」

「くしゃみや咳など風邪や発熱によって脊柱管狭窄症が悪化する理由」

「脊柱管狭窄症と坐骨神経痛との違いとは?」

「鬱や精神的ストレスは脊柱管狭窄症の症状の悪化に関わる?」

「脊柱管狭窄症と股関節や鼠径部の痛みとの関係」

「水泳や水中ウォーキングは脊柱管狭窄症に効果はあるのか?」

「体の痙攣や震える症状と脊柱管狭窄症との関係」

「脊柱管狭窄症の人の靴選びについて」

「脊柱管狭窄症と足の痛みやしびれ、むくみとの関係」

「片側や片足など脊柱管狭窄症の症状の左右差について」

「脊柱管狭窄症の症状でまともに起き上がれない人の楽な起き上がり方」

「脊柱管狭窄症と似た病気や症状について」

「突然いきなり脊柱管狭窄症の症状が発生する理由」

「脊柱管狭窄症の症状で夜眠れない人向けにオススメのマットレスについて」

「車の運転中に脊柱管狭窄症の人が気をつけたい注意点」

「変形性膝関節症や変形性股関節症と脊柱管狭窄症との関係について」

「脊柱管狭窄症は遺伝が関係するのか?」

「足の冷えや冷感を感じるのは脊柱管狭窄症から発生している知覚異常?」

地図イメージ

豊中市の整体、整骨院
よしだ柔整治療院

【住所】大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
【アクセス】阪急電鉄宝塚本線 曽根駅 徒歩7分
【ご相談・ご予約】06-6858-3458
※当院は予約制です 【営業時間】月~金 9:00~12:00 / 13:00~20:00 土曜 9:00~12:00
【定休日】日曜、祝日、土曜日の午後
>>場所・行き方はこちら

【このホームページは私が書いています】

院長 吉田

よしだ柔整治療院
院長のプロフィール

患者さんの声

当院の風景

症状別解説

よくある質問

メールでのお問い合わせ

友だち追加
※LINEでも予約可能です

サイトメニュー

Information

外観

営業時間
平日 9時~12時/13時~20時
土曜 9時~12時
定休日
日曜、祝日、土曜日の午後
所在地
〒561-0882 大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
電話番号
06-6858-3458
代表者
吉田 隼