頚椎症や頚椎ヘルニアの症状でお悩みの人の話を聞いていると
「昔の交通事故でむち打ちを経験しているんですが、それが頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事はあるんでしょうか?」
といった質問を稀にいただきます。
むち打ちは交通事故によって首を大きく揺らした事で発生する症状の事です。
そこでこのページでは交通事故による首のむち打ちが頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事はあるのか?について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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昔の交通事故でも頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事はある
ご存知の人も多いと思いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアは首の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
一般的に首の骨や軟骨の変形や神経圧迫などは何年もかけて少しずつ進行していくものですが、交通事故のように強い外力が首に加わる事によって首の骨の変形や神経圧迫が急激に進行してしまう事もあります。
交通事故によるむち打ちが原因で頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまう事は珍しい話ではないんです。
では昔に経験した交通事故が原因で、その何年後かに頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまう事はあるのか?
これは全然ありえる話だと思います。
先ほども説明しましたが、頚椎症や頚椎ヘルニアは首の骨や軟骨が変形して近くの神経を圧迫して発生する疾患です。
ただし、症状の発生には神経圧迫の重症度の他にも筋肉の緊張状態や炎症反応の有無など様々な要因が複雑に絡み合っています。
そのため、神経圧迫があったとしてもその重症度や周りの筋肉や炎症反応の状態によっては全く痛みを感じないケースもあるんですね。
大事な事なのでもう一度言いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアであってもその重症度や筋肉や炎症反応の状態によっては症状が出なかったり感じないケースもあるんです。
実際に首の精密検査をして頚椎症や頚椎ヘルニアが見つかったとしても無症状の人もたくさんいます。
このように「頚椎症や頚椎ヘルニアになる事」=「強い症状が発生する」という訳ではないんです。
頚椎症や頚椎ヘルニアの原因である神経圧迫が進行して、尚且つ首周辺の筋肉の緊張状態や炎症反応が強くなった時に症状が発生するんですね。
つまり、交通事故によって首の骨や軟骨の変形が急激に進行して頚椎症や頚椎ヘルニアになったとしても、痛みや症状を感じない事もあるんですよ。
実際に交通事故直後は痛みや症状を全く感じていなかった人が、その数日後や数週間後、もしくは数か月後に急に痛みを感じる事は珍しくありません。
それならば交通事故の直後に何の症状がなくても、その数年後に症状が発生するのも全然ありえる話だと思います。
簡単にまとめると。。。
交通事故で首に大きなダメージが加わりその影響で頚椎症や頚椎ヘルニアになったとしても、神経圧迫の進行が軽症であればその時は症状を感じない事があります。
ただしその後何年もかけて更に神経圧迫が進行してしまい、交通事故の数年後に突然症状が発生する事もあるんです。
このように昔の交通事故が頚椎症や頚椎ヘルニアの原因や症状の発生のきっかけになる事はあると思います。
昔の交通事故との因果関係を証明する事は難しい
交通事故が原因で頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまう事は珍しくなく、場合によっては昔の交通事故が頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の発生に関わっている可能性も決して低くないと思います。
ただし、何年も前や大昔の交通事故と現在発生している頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の因果関係を直接結び付ける事は残念ながら難しいです。
正直に言って私の本音は、昔の交通事故であっても頚椎症や頚椎ヘルニアの発生の原因に交通事故が関わっている可能性が高いと思いますよ。
でもそれを証明する事は現実的には不可能です。
交通事故の場合は完全な被害者側なのであれば、相手側の保険会社などのやり取りや示談のお話などが絡んできます。
交通事故の何年も後に強い症状が出たとしても、保険会社さんと示談した後だと何の保証もないんですよね。
そのため、せめて交通事故が発生してから何か月かは簡単に示談せずに体の様子を見た方が良いと思います。
流石に交通事故の何年も後に問題が発生した時はどうする事も出来ませんが、交通事故の数週間後や数か月後ぐらいに発生した症状に関しては保証してもらえる可能性は決して低くないので。
このページを読んでいる人が今どういった状態なのかは分かりませんが、もしよけれ参考にして下さいね。
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交通事故の経験がある人は頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすい
ここまでは、昔の交通事故でも頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事があるという説明をさせていただきました。
頚椎症や頚椎ヘルニアであったとしても様々な条件によって症状が発生したり発生しなかったりするので、交通事故の直後に必ず症状が発生するとは限らないんですね。
頚椎症や頚椎ヘルニアの原因である首の骨や軟骨の変形や神経圧迫は、ある程度加齢の影響で年をとれば誰でも進行していくものです。
例えば膝の軟骨は加齢で少しずつすり減っていくという話を聞いた事がある人も多いと思いますが、首の骨の変形も似たようなものです。
ある程度の年齢になれば進行度や重症度は人によって個人差が大きいですが、首の骨や軟骨の変形や神経圧迫も加齢の影響で進行していっています。
日常生活の中で大きな負担を首に加えている人は首の骨の変形の進行が特に早く、頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすいという訳ですね。
そして交通事故は大きな負担が首の関節に加わる可能性が高いので、交通事故が首の骨の変形や神経圧迫を進行させてしまうきっかけになってしまう可能性はかなり高いと思います。
つまり言い方を変えれば、一度でも交通事故にあった経験がある人はその後に頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすいという事でもあるんです。
実際に頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの話を聞いていると、過去に交通事故にあった経験がある人は結構多いんです。
そのため、もし一度でも交通事故の経験があってその後に首や肩や背中や腕などにしつこい痛みが発生した場合、頚椎症や頚椎ヘルニアを疑って医療機関に相談した方が良いと思います。
また、信頼できる治療家さんなどに心当たりがあるのであれば、交通事故の経験がある人はその後に頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすいので、重症化させないためにケアやメンテナンスをする事をオススメします。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
交通事故によるむち打ちは首の関節に大きな負担が加わりますので、頚椎症や頚椎ヘルニアの原因である首の骨の変形や神経圧迫を大きく進行させてしまう可能性が高いです。
ただし交通事故が頚椎症や頚椎ヘルニアの原因であったとしても症状は時間差で発生する事が珍しくありません。
そのため、昔の交通事故が頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になっている可能性も決して低くないと思います。
言い方を変えれば、一度でも交通事故の経験がある人はその後に頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすいという事ですので、心当たりがある人は注意するようにして下さい。
具体的には首や肩や背中などの上半身にしつこい痛みが発生している場合は、頚椎症や頚椎ヘルニアを疑って早めに医療機関に相談するようにして下さいね。
また、もし信頼できる治療家さんがいる場合は、そのういった人の治療を受ける事で頚椎症や頚椎ヘルニアが重症化するリスクを下げる事も可能だと思います。
過去に交通事故にあった人は頚椎症や頚椎ヘルニアになりやすかったり重症化しやすかったりするので、もし信頼できる治療家さんに心当たりがある場合は相談する事も検討して下さいね。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが頚椎症や頚椎ヘルニアの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも頚椎症や頚椎ヘルニアに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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