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頚椎症、頚椎ヘルニアと炎症との関係

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頚椎症や頚椎ヘルニアの症状でお悩みの人の話を聞いていると

「お医者さんに炎症が強くなっていると言われたんですが炎症って何ですか?」

といった質問をいただくことがあります。

炎症という単語を聞いた事がある人は多いと思いますが、炎症が強いとどうなってしまうのか?について詳しい人は意外と少ないでしょう。

そこでこのページでは、頚椎症や頚椎ヘルニアと炎症との関係について説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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炎症は頚椎症や頚椎ヘルニアの症状を強くしたり治療の邪魔になる

炎症は組織が損傷したり変形している部分に強く発生する物質です。

頚椎症や頚椎ヘルニアは骨や軟骨の変形や神経圧迫などが関わっているので、他の疾患と比べても炎症反応が強く発生しやすい疾患でもあります。

そのため炎症は頚椎症や頚椎ヘルニアにかなり大きな影響を与えているんです。

ただし炎症の影響や特徴は一つだけではなく複数ありますので、その説明を一言で表す事は残念ながら出来ません。

そこでここからは頚椎症や頚椎ヘルニアに影響を与えている炎症の特徴を三つ説明しますので、興味のある人は是非参考にしてくださいね。

① 炎症は痛みの情報を脳に伝える

まずは炎症の特徴の中で最も有名なものから説明させていただきます。

炎症は発痛物質とも呼ばれており、炎症を神経が感知すると痛みの情報を脳に伝えると考えられています。

そのため、炎症が強ければ強いほど頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの痛みも強くなるわけです。

逆に言えば、炎症を抑える事ができれば頚椎症や頚椎ヘルニアで発生している痛みも弱くなってくれるわけですね。

つまり「炎症の量=痛みの強さ」と言っても決して大げさではないぐらい炎症は重要なんです。

② 炎症は神経を興奮させて感覚を過敏にさせてしまう

炎症は近くの神経を興奮させて感覚を過敏にさせてしまうという特徴も持っています。

感覚が過敏になると、通常であれば何でもないような弱い刺激や少ない負担でも痛みを感じやすくなってしまうんです。

頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんが本来であれば何でもないような些細な動作で痛みを感じてしまうのも、この炎症による感覚の過敏性が大きく関わってるからなんですね。

もっと言えば頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの場合、何もせずに立っているだけや座っているだけで強い痛みを感じている人も大勢おられるでしょう。

ただ立っているだけ、座っているだけという姿勢は本来であれば体にとって負担になるような姿勢ではありません。

炎症の影響で感覚が過敏になってしまうと、立っている時や座っている時のように頭の重みを首が支えている時の僅かな負担だけで痛みを感じやすくなってしまうんです。

また、この感覚の過敏性は頚椎症や頚椎ヘルニアの治療をする時にも大きな障害になります。

感覚が過敏になっているのでストレッチやマッサージのような強い刺激で治療を行うと、治療が負担となってしまい逆に症状が悪化してしまうケースが非常に多いんです。

本来であれば負担にならないような治療やリハビリすらも負担になってしまい、治療効果が出にくくなったり逆効果になってしまうんですね。

このように炎症によって感覚が過敏になってしまう特徴は、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の改善を難しくしている大きな要素になっています。

③ 炎症は神経機能に異常を発生させる

炎症は近くの神経を興奮させて神経機能に異常を発生させてしまうという特徴も持っています。

ご存じの人も多いと思いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアは首の骨や軟骨が変形して神経を圧迫して発生する疾患です。

首の近くを通っている神経は首や肩や腕や背中や手など、主に上半身を支配している神経です。

上半身を支配している神経機能に異常が発生すると腕や手に力が入らなくなって動かしにくくなる運動障害や、首や肩や背中が熱く感じたり冷たく感じるなどの感覚異常といった症状が発生する事があるんですね。

ただし、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している運動障害や感覚異常といった症状の全てが炎症が原因で発生している訳ではないと思います。

実は運動障害や感覚異常という症状は治療やリハビリで改善するケースもあれば、手術をしても後遺症として残ってしまうケースもある症状なんです。

おそらくですが運動障害や感覚異常という症状が発生する原因は2パターンあると私は考えています。

一つは先ほども説明したように、強い炎症反応の影響で神経機能に異常が出て運動障害や感覚異常が発生しているケースです。

この炎症が原因で症状が発生している場合は、治療やリハビリなどで炎症反応を抑える事が出来れば症状は改善します。

もう一つのケースは、神経細胞そのものにダメージが入ってしまい運動障害や感覚異常が発生してしまったケースです。

神経圧迫が長期間放置されたり強い症状が長期間続いてしまうと、その症状に関わっている神経細胞が破壊されてしまいます。

一度破壊された神経細胞の回復は難しいので、この神経細胞にダメージが入ってしまったケースは後遺症として残ってしまう事が多いんですね。

ちなみに運動障害や感覚異常が発生している場合、その症状が炎症が原因で発生しているのか?それとも神経細胞のダメージが原因で発生しているのか?は発生している症状の特徴によってある程度推測する事は可能です。

先ほども説明したように炎症は痛みの情報を脳に伝える特徴を持っています。

また、炎症の強さは患者さんの日頃の負担のかけ方によって常に一定ではなく変化します。

そのため、炎症が原因で運動障害や感覚異常が発生している場合は同時に強い痛みが発生する事が多く、また日によって発生している運動障害や感覚異常の症状も強く感じたり弱く感じたりなどの変化がある事が多いんです。

もう一つの原因である神経細胞のダメージによって運動障害や感覚異常が発生している場合は、痛みが発生していなかったり症状にほとんど変化がありません。

どういった条件でも変化がなく常に一定の運動障害や感覚異常を感じている場合は、神経細胞のダメージが原因の可能性が高く残念ながら改善は難しいです。

つまり、感じている症状に変化がある場合は改善する可能性が高いので早めに治療やリハビリを受けるようにして下さい。

症状を放置してしまうと神経細胞が破壊されて後遺症として一生残ってしまう事もあるので注意して下さいね。
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炎症の改善にはゆっくり動かす優しい治療がオススメ

ここまでは頚椎症や頚椎ヘルニアの症状と炎症との関係について説明させていただきました。

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の原因は強い炎症反応と言っても大げさではないですし、この炎症反応を抑える事ができれば症状が改善すると言っても決して大げさな表現ではないんです。

実際に私は頚椎症や頚椎ヘルニアの治療をそれなりに得意にしている人間ですが、この炎症反応をどうやって抑えるかという部分を治療の柱にしています。

それではどういった治療やリハビリが頚椎症や頸椎ヘルニアの炎症を抑える事が出来るのか?

私は頚椎症や頚椎ヘルニアの炎症の改善には弱い刺激でゆっくり動かす優しい治療が最も有効だと考えています。

なぜ弱い刺激でゆっくり動かす優しい治療が炎症を改善させるのか詳しく説明させていただきますね。

炎症という物質は体が負担を感じたり痛みを感じると血液の中に発生する物質です。

炎症は血液の中に発生する物質ですので、血行や血流が悪いと一か所に蓄積されて強くなってしまいます。

逆に血行や血流が良くなると、血液が一か所に溜まっている炎症を洗い流してくれるので炎症は少なくなります。

つまり血行や血流を良くする事が炎症の改善には必要不可欠なんですね。

血行や血流を良くするためには筋肉や関節を動かす運動が最も効果的な方法です。

筋肉を動かす時には栄養や酸素を筋肉に届ける必要があり、栄養や酸素は血液が運んでくれていますので、筋肉や関節を動かすと血行や血流は良くなるんです。

ただし、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんにとって筋肉や関節を負担なく動かす事は簡単な事ではありません。

先ほども説明したように、頚椎症や頚椎ヘルニアは炎症の影響で感覚が過敏になっています。

この感覚が過敏になっている影響で、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんは本当に些細な動作や姿勢で負担を感じやすくなってしまっているんです。

筋肉や関節を動かせば血行や血流は良くなるんですが、その時に体が負担を感じると余計に炎症は強くなってしまうため、ただ筋肉を動かすだけでは治療にならないんですね。

そのため頚椎症や頚椎ヘルニアの治療やリハビリで筋肉や関節を動かす時は、とにかく負担をかけないように弱い刺激でゆっくり動かす優しい治療が最も有効になるんです。

実際に私が頚椎症や頚椎ヘルニアの治療をする時は、とにかく負担をかけないように注意しながら患者さんの腕や肩などをゆっくり優しく動かします。

患者さんからすればただ腕や手を持たれているだけという感想をもらうぐらい弱い刺激を心がけています。

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が重症化している場合は、それぐらいゆっくり優しい刺激じゃないと炎症は改善してくれないんですね。

弱い刺激であってもゆっくりな動きであっても、負担をかけずに筋肉や関節を動かす事ができれば血行や血流は良くなりその影響で炎症も緩和してくれます。

炎症が落ち着けば強い痛みも少なくなりますし感覚の過敏性も低くなるんです。

その結果、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は改善します。

こういった理由から、頚椎症や頚椎ヘルニアはとにかく弱い刺激でゆっくり動かす優しい治療がオススメなんですね。

強い刺激で治療を行ってしまうと余計に症状が悪化してしまう事も多いので、もし治療院選びでお困りの人は参考にしていただければと思います。

まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきます。

炎症は痛みを強くしたり感覚を過敏にさせて痛みを感じやすくしたり、運動障害や感覚異常を発生させたりなど 頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の発生に大きく関わっています。

逆に言えばこの炎症をどうにかする事ができれば症状が改善すると言っても大げさではないんです。

炎症を改善するためには出来るだけ弱い刺激でゆっくり動かす優しい治療がオススメです。

治療院選びでお困りの人は是非参考にして下さい。

ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。

症状によっては限界もありますが頚椎症や頚椎ヘルニアの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。

また、この記事以外にも頚椎症や頚椎ヘルニアに特化した内容の記事をたくさん書いています。

このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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