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頚椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛の人が痛み止めを常用するリスク

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頚椎症や頚椎ヘルニアなど首から発生する神経痛でお悩みの人の話を聞いていると

「病院で痛み止めの薬を毎回もらうんですが、毎日飲み続けても良いんでしょうか?」

といった質問をよくいただきます。

頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの中には、痛み止めの薬を毎日飲まなければまともに生活できない人もいるので、常用し続けて良いのか不安に感じている人は多いと思います。

そこでこのページでは、頚椎症や頚椎ヘルニアなど首から発生している神経痛の人が痛み止めの薬を常用するリスクについて説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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痛み止めの薬を常用するリスクや注意点

頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんが痛み止めの薬を常用するリスクや注意点は、私は大きく分けて3つあると考えています。

ここからは痛み止めの薬を常用するリスクや注意点についてそれぞれ分けて説明させていただきますね。

① 痛み止めの薬は胃や腸や腎臓など内臓へのダメージが大きい

痛み止めの薬を常用するリスクとして真っ先に思い浮かぶのは、胃や腸や腎臓など内臓へのダメージが大きいという部分です。

病院で痛み止めの薬をもらう時というのは、同時に胃薬をもらうことがほとんどだと思います。

胃薬を同時に飲まなければいけないという事は、それだけ痛み止めの薬の副作用によって内臓へのダメージが大きいという事でもあるんです。

まあでも、正直に言って痛み止めの薬を数回飲んだ程度で大きな問題が内臓に発生する可能性はかなり低いと思います。

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が重症化してしまうと、痛みのせいで眠れなくなったり、強い痛みやしびれの影響でデスクワークなどの仕事が出来なくなったりなど本当に厄介な症状を発生させますので、必要なタイミングで痛み止めの薬を飲む事は決して悪い事ではありません。

ただし、毎日のように痛み止めの薬を常用する状態を何ヶ月も続けるという事なのであれば話は別です。

痛み止めの薬を毎日飲み続ける状態が何ヶ月も続けば、大げさな話ではなくて胃腸障害や腎機能障害など内臓に何らかの問題が発生する事は実際にありえます。

実際に痛み止めの薬を長期間飲み続けて、内臓に何らかの問題が発生してしまった患者さんを今まで何人も診た事がありますので。

痛み止めの薬を全否定するつもりはありません。

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が強い場合は、要所要所で痛み止めの薬を飲む事自体は悪い事ではないと思います。

ただ毎日のように飲み続けるというのは内臓への副作用が大きいので避けた方が良いです。

こういった説明をすると

「でも毎日のように痛み止めの薬を飲まないとまともに生活できないんです」

といったお話をよく聞きます。

こういった患者さんのように、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの中には毎日痛み止めの薬を飲まなければまともに生活できないという人はたくさんいます。

少し厳しい言い方になってしまいますが、、、

もし痛み止めの薬を毎日飲まなければ生活がまともにできない状態が何ヶ月も続いてるのであれば、それはもう痛み止めの薬に頼っている場合ではないと思います。

適切な治療やリハビリを受けなければいけませんし、それでも改善しないのであれば手術なども真剣に検討するべきです。

何度も言いますが、痛み止めの薬を使う事自体が悪い訳ではありません。

毎日のように常用する事が良くないんです。

そのため、例えば休日だけは痛み止めの薬を飲むのを控えてみたり、その日の負担や調子の良し悪しによって飲む日と飲まない日などを作る努力をして下さい。

毎日飲み続けるというのは本当に内臓へのダメージが大きいので注意して下さいね。

② 痛みが和らぐと安静にできないので悪化しやすい

痛み止めの薬を毎日のように常用し続けていると、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が更に重症化してしまう可能性が高まると私は考えています。

もちろん私がそう考える理由もちゃんとあります。

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は重症化すると本当に辛い症状を発生させます。

激痛のせいで夜眠れなくなったりする事もありますし、わずかに体を動かすだけで首や上半身に痛みが発生して腕や手が動かしにくくなったりもします。

首を一定の位置で維持するのが困難になるとデスクワークなどの作業がまともに行えなくなる事もあります。

首周辺に強い痛みが発生する事も珍しくないので、強い頭痛のような症状が長時間続く事も珍しくありません。

このように頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は重症化すると、まともに日常生活を送れなくなるような厄介な症状を発生させる訳です。

そのため、少しでもこういった強い痛みをマシにする為に痛み止めの薬を飲む事は理解できます。

ただし痛み止めの薬を飲んで症状がマシになっている人の場合は、一つ注意してほしい事があります。

痛み止めの薬を飲む前の症状が、本来のあなたの今の状態である事を忘れないで欲しいんです。

人間の痛覚というのは脳が作っている防御反応で、人間の脳は体を守るために痛みという感覚を作り出しています。

皆さんは強い痛みを感じている時は、痛む場所に少しでも負担をかけないように慎重に動きますよね?

もしくは、できるだけ痛みを感じないような動作や姿勢を行うように意識しますよね?

このように、人間は体の痛みを感じるとその痛みを少しでも回避する為に気を付けて生活するようになります。

つまり体の痛みというのは、少しでも体を安静にさせたり休ませる為に脳が作っている防御反応なんです。

そんな中、痛み止めの薬を飲んで痛みがマシになってしまうと、人間は普段の生活の中で慎重に動いたり安静にする意識がどうしても低くなってしまいます。

本来はまともに動いてはいけない状態なのに、痛み止めの薬を飲んでしまうと痛みがマシになってしまうといつも通りに動いてしまうんですね。

本当は安静にしなければいけない状態で動いてしまう訳ですから、その負担によって頚椎症や頚椎ヘルニアの症状はさらに重症化してしまう可能性が高くなります。

体の痛みというのは非常に厄介な存在ですが、体の痛みを感じているから安静にする事が出来るという側面も実はあるんですね。

そのため、毎日のように痛み止めの薬を常用して本来の痛みをごまかして生活する事はあまりオススメ出来ません。

痛み止めの薬はどうしても飲まなければいけないタイミングの時だけにして、我慢できる時は出来るだけ我慢した方が良いです。

③ 痛み止めの薬は飲み続けていると効果を感じなくなってしまうケースが多い

痛み止めの薬を毎日飲み続けていると、効果を感じなくなってしまうケースが実は珍しくありません。

理由は主に2つです。

痛み止めも「薬」なので、飲み続けていると体の中に薬の耐性がついてしまい効果が薄くなってしまうんですね。

もう一つの理由は、痛み止めの薬を毎日常用している場合は痛みを常にごまかして生活をしているので、安静にする事が出来ず症状がさらに重症化してしまい痛み止めの効果を感じにくくなってしまうんです。

この痛み止めの薬を常用していると頚椎症や頚椎ヘルニアの症状がさらに重症化しやすい話は先ほどしましたね。

このように、痛み止めの薬を毎日常用していると効果が弱くなったり感じなくなるケースは本当に珍しくないんですよ。

私は頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんが痛み止めの薬を飲むこと自体に反対するつもりはありません。

どうしても痛み止めの薬を飲まなければいけない場面というのはあると思います。

ただし、痛み止めの薬を毎日のように常用する事はオススメ出来ません。

我慢できる時は我慢した方が良いです。

毎日飲み続けて効果が感じなくなってしまうという事は、本当に痛み止めの薬が必要な時に頼れなくなってしまうという事です。

痛み止めの薬はどうしても外せない用事などがある時に限定してで使う事は良いと思いますが、毎日のように常用し続けると本当に必要な時に頼れなくなってしまうので、我慢出来る時は我慢しましょう。
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頚椎症や頚椎ヘルニアの人が痛み止めの薬を常用しても良いケース

ここまでは痛み止めの薬を常用するリスクや注意点について簡単に説明させていただきました。

ここからは少し矛盾した話になりますが、頚椎症や頚椎ヘルニアなど首から発生している神経痛の患者さんが痛み止めの薬を常用しても良いケースについても説明しておきます。

① 夜眠れないなら痛み止めの薬を常用して寝た方が良い

頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の重症度によって違ってきますが、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの中には夜眠れないほどの強烈な痛みが発生しているケースもあります。

場合によっては本当に一睡もできないような状態が何日も続く事もありますので、頚椎症や頚椎ヘルニアが重症化すると睡眠時間が極端に減ってしまう事は珍しくないんです。

睡眠時間が極端に減ってしまう状態は、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんにとってはかなり大きな問題になります。

頚椎症や頚椎ヘルニアの原因は首周辺での神経圧迫ですが、症状の発生には筋肉の緊張や炎症反応の有無や体の疲労状態、精神的なストレスなど様々なものが複雑に絡み合って発生しています。

簡単に説明すると、筋肉の緊張や炎症反応や体の疲れや精神的なストレスが取れないと頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は改善せずに悪化しやすくなります。

そして睡眠時間が極端に減ってしまうと、体の疲れは取れないですし精神的なストレスも大きく抱えてしまいますし、筋肉の緊張や炎症反応も取れにくくなってしまいます。

つまり、眠れない事によってさらに頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が悪化してしまい、その影響でさらに眠れなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうんです。

このページで説明したように、私は痛み止めの薬を毎日のように常用する事には反対しています。

ただし、もし痛み止めの薬を飲む事によって少しでも眠りやすくなるのであれば、痛み止めの薬を毎日常用しても良いと思っています。

痛み止めの薬を毎日飲み続けるリスクはあるんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんにとっては毎日まともに眠れていない事の方がリスクは大きいんですね。

もし夜まともに眠れていないという状態なのであれば参考にして下さいね。

② 徹底的に安静にするなら短期的に痛み止めの薬を常用するのはアリ

私は基本的に痛み止めの薬を常用するのは反対ですが、痛み止めの薬を飲んで徹底的に安静に出来るのであれば、症状の改善に役立つ可能性もあるので短期的に常用するのは試してみる価値があると考えています。

ここまで痛み止めの薬を常用するリスクについてたくさん説明してきたので混乱するかも知れませんが、私がそう考えている理由について説明させていただきますね。

痛み止めの薬のお話をしていると

「痛み止めの薬は痛みをごまかしているだけで、根本的な治療には何の役にも立たないんじゃないですか?」

といった内容の質問を、頚椎症や頚椎ヘルニアなど首から発生している神経痛でお悩みの患者さんからよくいただきます。

この患者さんが言っている事は半分は正解で半分は間違いというのが私の本音です。

痛み止めの薬は一時的に痛みをごまかしているだけで何の意味もない!というような意見もごもっともだと思います。

ただし、一時的であっても体の痛みをマシにする事が、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の改善に役立つ部分も実はあるんです。

少し難しい話になりますが人間は体の痛みを繰り返し感じてしまうと、その痛みの情報が脳に記憶されてしまうと考えられています。

脳に痛みの記憶が作られてしまうと、体の痛みを感じやすくなったり症状が改善しにくくなってしまうんです。

この脳に記憶されてしまった体の痛みを解消するためにはどうすれば良いのか?

体の痛みを繰り返して感じた事によって脳に記憶されている訳ですから、痛みを感じていない状態を長時間維持することができれば、脳の中の痛みの記憶はなくなってくれるんですね。

そして脳の中の痛みの記憶がなくなってくれた方が、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状も改善しやすくなります。

つまり、一時的であってもごまかしであっても痛み止めの薬で痛みがマシな状態を長時間維持する事ができれば、 頚椎症や頚椎ヘルニアの根本的な症状の改善に役立つ事もあるんです。

ちなみに、頚椎症や頚椎ヘルニアの治療として行われる事があるブロック注射が、この脳の痛みの記憶の仕組みを利用した代表的な治療法の一つです。

ブロック注射は麻酔を患部である首に打つ事で、痛みの情報を遮断して脳の中の痛みの記憶を解消することを目的にした治療法です。

痛み止めの薬にブロック注射ほどの効果はありませんが、痛み止めの薬で痛みを感じていない時間を維持する事ができれば似たような効果が発生すると考えられます。

このように痛み止めの薬を飲む事は頚椎症や頚椎ヘルニアの治療として全く意味が無い訳ではないんです。

当然ですが注意点もあります。

痛みの記憶は頚椎症や 頚椎ヘルニアの症状の発生に大きく関わってはいますが、他にも筋肉の緊張や炎症反応など色々なものが複雑に絡み合って頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は発生しています。

そのため頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が重症化して筋肉の緊張や炎症反応が強い場合は、ブロック注射や痛み止めの薬で痛みの記憶を解消してもほとんど効果が出ない事も珍しくありません。

また、痛み止めの薬を常用する事はこのページで説明したようにリスクもあります。

痛み止めの薬で痛みがマシになったとしても、安静にできなければ逆に症状が悪化してしまう事も多いんです。

そのため、もし痛み止めの薬を常用して症状の改善を目指すのであれば、せめて安静にする事は最低条件にして下さい。

効果があるかどうかは個人差も大きいですが、徹底的に安静に出来るのであれば短期的に痛み止めの薬を常用するのは試す価値があると思います。

短期的な期間というのはだいたい3週間ぐらいです。

この期間に関しては正直に言うと私の経験則ですね。

おそらく ですが、人間の脳の中の痛みの記憶や情報が切り替わるのには、およそ3週間前後の時間がかかるのだと私は予想しています。

これは実際に頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんの治療をしていて感じる事なんですが、治療で痛みが楽になった状態を3週間ぐらい維持する事が出来れば、その後に症状がぶり返す確率は極端に下がる印象があるんです。

逆に症状がだいぶ改善していたとしても、3週間以内であればちょっとした事がきっかけでまた症状が再発してしまうケースは非常に多いんですね。

もし痛み止めの薬を常用するのであれば、 3週間ぐらいの短期的な期間に限定して使用して下さい。

3週間も痛み止めの薬を毎日飲んで安静にしていて症状が改善しないのであれば、残念ながらあなたの症状は痛み止めの薬での改善は難しいと思います。

その場合は痛み止めの薬を常用する事は避けて、信頼できる医療機関でしっかり治療やリハビリを受けるようにして下さい。

まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきます。

痛み止めの薬は内蔵へのダメージが大きいという副作用もありますし、痛みをごまかして生活する事による負担で頚椎症や頚椎ヘルニアの症状がさらに悪化してしまうリスクもあります。

痛み止めの薬は本当に必要な場面に限って服用してもらうのは良いですが、毎日のように常用する事はリスクも大きいので避けた方が良いです。

痛み止めの薬を飲んで安静にしていれば頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が改善する事もありますが、症状の重症度によっては難しいと思いますので必ず信頼できる医療機関で治療やリハビリを受ける事を忘れないでくださいね。

ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。

症状によっては限界もありますが頚椎症や頚椎ヘルニアの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。

また、この記事以外にも頚椎症や頚椎ヘルニアに特化した内容の記事をたくさん書いています。

このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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