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頚椎症や頸椎ヘルニアから発生する神経痛の症状と筋肉痛との違いについて

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頚椎症や頸椎ヘルニアの症状でお悩みの人の話を聞いていると

「先生、私は腕や手に筋肉痛のような痛みや肩こりのような症状を感じる事があるんですが、単なる筋肉痛と頚椎症や頸椎ヘルニアから発生する神経痛の症状の違いってあるんでしょうか?」

といった質問をよくいただきます。

症状の感じ方は人それぞれですので、区別するのは少し難しい部分もありますが、明確に症状の違いがある部分も存在しています。

そこでこのページでは、頚椎症や頸椎ヘルニアの症状と単なる筋肉痛との違いについて説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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頚椎症や頸椎ヘルニアから発生する神経痛と筋肉痛との違い

まずは簡単に頚椎症や頸椎ヘルニアの説明をさせていただきますね。

ご存知の人も多いかも知れませんが、頚椎症や頸椎ヘルニアとは首の骨や軟骨の変形によって近くの神経を圧迫してしまい、その神経が支配している領域に痛みや痺れといった症状を発生させる疾患です。

(神経を圧迫して発生する事から、その症状の事は神経痛と呼ばれています)

また、軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れないなどの強い症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。

このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頸椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状や軽い筋肉痛のような症状を発生させますので、ただの筋肉痛と勘違いされやすいんですね。

ただし、よくよく観察していくとただの筋肉痛とは少し違う症状を発生させていますので、ここからは頚椎症や頸椎ヘルニアから発生している神経痛の症状か筋肉痛かどうかを診断チェックする症状を、いくつか紹介させていただきますのでご自分の症状と見比べて確認してくださいね。

1 「点」ではなくて「ライン状」に痛む事が多く痛む場所がぼんやりしている事が多い。

例外もありますが筋肉の痛みは通常「ここが特に一番痛い!!」という様に、ある一点に痛みが集中する事が非常に多い印象を持っています。

それに比べて頚椎症や頸椎ヘルニアから発生している神経痛の場合は、首や肩や腕に伸びている神経のライン状に「このへん・・・」という様に痛みの場所がはっきりせずぼんやり痛む事が多い印象があります。

例えば、表面が痛いのか中が痛いのかよく分からないといった話や、痛む場所が微妙に変化する事が多いようです。

(頚椎症や頸椎ヘルニアは筋肉痛と比べて広範囲に症状を発生させやすい疾患ですので、痛む場所が変わるという事も珍しくありません)

あくまで傾向であって、神経痛でも一箇所にはっきりとした痛みが発生している事もありますが、単なる筋肉痛の場合で痛む場所がはっきりしていない事は珍しいと思います。

2 安静時に痛みがあるかないか。

筋肉痛の場合、異常に強い炎症が発生しないかぎり、安静時(寝ている時や座っている時など)に痛みを感じる事は少なく、動いて筋肉に負担をかけた時にだけ痛みを感じます。

それに比べて頚椎症や頸椎ヘルニアから発生している神経痛の場合は、安静時でも痛みを感じる事が筋肉痛に比べると多い傾向があります。もちろん動作時でも痛みを感じる事が多い様です。

頚椎症や頸椎ヘルニアは症状がある程度重症化すると、夜寝ている時などに強い症状を発生させる事が多い印象がありますので、こういった症状に心当たりがある場合は頚椎症や頸椎ヘルニアを疑うようにして下さい。

単なる筋肉痛で寝ている時に痛みが発生するなんて事はまず考えにくい現象ですので。

また、デスクワークなどで首や肩に負担をかけているのであれば筋肉痛や肩こりのような痛みを感じる事もあると思いますが、ただ座っているだけの状態で痛みを感じるのであれば頚椎症や頸椎ヘルニアを疑った方が良いかと思います。

3 何週間、何ヶ月も経過していてもとれない痛み。

毎日毎日、同じ筋肉の局所に負担を与え続けない限り、筋肉そのものが何週間も何ヶ月も痛み続けるというのは通常考えにくい現象です。

筋肉というのは人間の体の組織の中でも比較的回復力が高いのでそこまで症状は長続きしないんです。

筋肉痛は誰もが経験した事があると思いますが、通常だと2,3日、長くても1,2週間もすればまず改善するはずです。

つまり、症状が何週間も何ヶ月も継続する時点でただの筋肉痛で症状が発生している可能性はかなり低いんですね。

なかなか症状が改善しない場合は、近くの関節組織の損傷や変形が症状に関わっている可能性が高く、首周辺であれば頚椎症や頸椎ヘルニアから発生している神経痛の可能性が高いと思います。

4 痺れを感じる。

すごく単純な理由ですが、痺れを感じた場合は単純な筋肉痛のような症状である可能性はかなり低いです。

痺れは神経の圧迫によって発生する可能性が高い症状ですので、首や肩、背中や腕や手に何らかの痺れを感じた場合は頚椎症や頸椎ヘルニアを疑うようにしましょう。

また、脳梗塞など他の病気によっても痺れを感じる場合もありますので、痺れの他に言葉を発しにくくなったりなどの言語障害や、食べ物や水を飲んだ時に口から物がこぼれるなどの嚥下障害が発生している場合は脳梗塞なども疑うようにして下さいね。

いずれにしても、痺れが出ている場合は筋肉痛の症状ではまずあり得ませんので注意して下さい。

5 握力の低下や手に力が入らない。

頚椎症や頸椎ヘルニアは首の骨の変形によって近くの神経を圧迫し症状を発生させる疾患ですが、圧迫される神経の中には腕や手を動かす運動神経も含まれています。

そのため運動神経を強く圧迫されて侵害されてしまうと、握力が極端に低下したり手に力が入らないなどの症状が発生する事があります。

コップを落としてしまう、ペットボトルのキャップやフタをはずせないなどといったお話をよく聞きますので、こういった現象に心当たりがある人は頚椎症や頸椎ヘルニアを疑うようにして下さい。

また、上記の痺れの症状とも同じですが、こういった極端な筋力低下も脳梗塞によって発生する可能性もありますので、心配な人は精密検査を受けるようにして下さいね。

少なくともこういった症状が単なる筋肉痛で発生する事はありませんので注意して下さい。

6 マッサージや指圧との相性が悪い。

全ての頚椎症や頸椎ヘルニアの症状にあてはまる話ではありませんが、頚椎症や頸椎ヘルニアの症状はマッサージや指圧などとの相性があまり良くありません。

頚椎症や頸椎ヘルニアのように症状の発生に骨や軟骨の変形などが関わっている疾患の場合は炎症反応が強く、その炎症の影響によって通常なら何でもないような弱い刺激で負担を感じやすくなっています。

そのため、体を強く押したり揉んだりするマッサージを負担に感じて逆効果になってしまう事が非常に多いんです。

実際にマッサージなどを受けてあまり改善しなかったり、逆に症状が悪化したという経験がある人も多いのではないでしょうか?

単純な筋肉痛なのであれば、マッサージや指圧は効果も即効性も高い非常に相性の良い治療法だと思います。

マッサージを受けてもあまり症状の改善を感じない場合は頚椎症や頸椎ヘルニアの可能性がありますので注意して下さいね。

(重症例であればあるほどマッサージとの相性はあまり良くありませんので)

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まとめ

ここで簡単にまとめさせていただきますね。

冒頭でも説明させていただきましたが、頚椎症や頸椎ヘルニアの症状であっても場合によっては筋肉痛のような張り感を出す事は決して珍しくありません。

しかし、このページで説明させていただいたように、筋肉痛と頚椎の問題によって発生する神経痛にはいくつか特徴的な違いが存在しています。

注意していただきたいのは、このページで説明させていただいた特徴全てが神経痛の症状に当てはまる訳ではありません。

頚椎症や頸椎ヘルニアは神経を圧迫している場所や角度によって、痛む条件や症状に大きな個人差が存在していますので。

ただし、単なる筋肉痛が原因でこのページで説明させていただいたような症状が発生する可能性は低いと思いますので、一つでも当てはまる人は注意して下さい。

また、上記でも説明させていただきましたが、頚椎症や頸椎ヘルニアは強い炎症反応の影響でマッサージなど比較的強い刺激で行う治療との相性があまり良くありません。

そのため、もし治療をお考えなのであれば出来るだけ刺激の優しい丁寧な治療を選択するようにして下さい。

世の中には様々な治療院が存在しますが、一つの参考意見として受け止めていただければありがたいです。

もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。

頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「頚椎症や頸椎ヘルニアから発生する神経痛の症状と筋肉痛との違いについて」のページの説明を終了させていただきますが、下記に頚椎症や頸椎ヘルニアに関連するページのリンクも載せていますので興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。

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