寒い日や季節の変わり目のように、気温が急激に変化する日は頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が悪化しやすい日でもあります。
そういった日、みなさんはどういった対策をしていますか？
もしかして単純にホッカイロなどで温めていませんか？
場合によっては症状をより悪化させてしまう可能性もありますので、このページでは寒い日などに気をつける事や注意点を説明しています。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が気温差で悪化する理由
さてまずは、寒い日に何故症状が悪化しやすいかを説明させていただきます。
寒い日や季節の変わり目の様に、急激に気温差が生じる日は人の体温調整が難しくなります。
簡単に言えば体温がいつもより下がってしまい、代謝が落ちてしまう訳ですね。
代謝というのは体の中の様々な機能に関わります。
痛みと関係が深い部分で言えば、血の流れが悪くなるのが代表的でしょう。
「血行が悪くなるといけないので、とにかく体を冷やさない様に気をつけましょう」
こういった事を、病院や整骨院の先生にアドバイスされた事がある人も多いのではないでしょうか？
私も全く同意見です。
では何故血行が悪くなると痛みが強くなったり、症状が悪化してしまうんでしょうか？
その質問の答えには「炎症」という物質が密接に関わります。
炎症というのは、組織が損傷した時に血の中に発生する物質で、この炎症を神経が感知すると痛みを感じると考えられています。
頚椎症や頚椎ヘルニアなどの疾患にも当然この炎症は密接に関わっています。
炎症は血の中に溜まれば溜まるほど痛みが強くなりますが、血行が良い時は一か所に炎症が溜まる前に血が流れる事によって洗い流してくれます。
逆に血行が悪くなると、炎症が一か所に溜まってしまい痛みが強くなってしまう訳です。
こういった事が、体が冷えて血行が悪くなると症状が悪化するメカニズムです。
そのため、寒い日や季節の変わり目の様に気温差が激しい日は、体が冷えない様に気をつけなければいけません。
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首を温めると症状が悪化する事もある
体を冷やさないようにしましょうとアドバイスすると
「では温めた方が良いんですね！」
という答えが返ってくる事が多いです。
しかし、痛い場所を温める行為も実はリスクが存在します。
特にホッカイロなど自分の体温以上の物で温める行為は賛成できません。
「体が冷えたらダメなのに何で？」
と疑問の声が聞こえてきそうですね。
先ほども説明させていただきましたが、痛みには「炎症」という物質が密接に関わっています。
炎症が発生する化学変化には熱が必要であり、もしホッカイロなどの様に普通の体温以上のモノで体を温めてしまうと、炎症反応が強くなってしまい症状が悪化してしまうんです。
こういった事が、私がホッカイロなどで体を温める事をオススメしない理由です。
（捻挫とかは温めるな！というのと同じ理由ですね）
つまり、寒い日や気温差が激しい日に気をつけなければいけない事は、体温を下げない為の「保温」が大切なんです。
決して自分の体温「以上」のモノ（ホッカイロや赤外線ヒーターなど）で、患部を温めすぎないように気をつけてくださいね。
体温を下げない為の具体的な方法は、いつもより多めに服を着る。腹巻きをする。靴下を二重に履く、肩掛けをかけるなどです。
意外とホッカイロなどで温めすぎて症状が悪化している人は、気が付いていない人も多いので是非参考にして下さいね。
どうしてもホッカイロを使いたいというのであれば、何重も服の上から温めるようにして、体温が平熱を超えないようにしてください。
体温が適温の範囲内であれば、温めても症状が悪化するリスクは下げれますので、くれぐれも温めすぎないように気をつけてくださいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
寒い日のように気温差が激しい日の場合、体温調節が難しく血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると血管の中に発生している炎症が一箇所に溜まりやすい環境が作られてしまい、その結果頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は悪化しやすくなってしまいます。
しかし、通常の体温以上の物で首を温めてしまうと、温めた事によって炎症が強くなり症状が悪化する事もあります。
そのため、体を冷やさない為に保温をする事は大事なのですが、決して自分の体温以上の物で温めすぎないように気をつけて下さいね。
また、どういった理由であっても頚椎症や頚椎ヘルニアの症状がなかなか改善せずに苦しんでいる人は出来るだけ早く病院や治療院に相談して下さい。
もしどこに行ってもダメだった。どこに相談して良いか分からないという人は遠慮なく私に相談して下さいね。
頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕や手の神経痛の治療には自信を持っていますので、きっとお力になれると思います。
以上で「急に寒くなったり気温差で悪化する頚椎症、頚椎ヘルニア」のページの説明を終了させていただきますが、下記に頚椎症や頚椎ヘルニアに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね
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