頚椎症や頚椎ヘルニアなど、肩や背中、腕などに神経痛を発生させる疾患というのは、非常に幅広い年代の方々が発症しています。
しかし、やはり若い人に比べると高齢者の方に多い傾向があります。
実際にこういった症状で病院や治療院などに行くと
「加齢や老化のせいですね、我慢して下さい」
などと言われて嫌な思いをした人も多いのではないでしょうか？
そこでこのページでは「高齢者の加齢、老化で発生する頚椎症、頚椎ヘルニア」について説明させて頂きます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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頚椎症や頚椎ヘルニアが高齢者に多い理由
まず若い人よりも高齢者に頚椎症や頚椎ヘルニアを抱えている人が多い理由を説明させていただきますね。
ご存知の人も多いと思いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアというのは頚椎（首の骨）での神経圧迫によって発生します。
この神経の圧迫は、首周辺の骨や軟骨などの損傷や変形が原因でおこります。
こういった組織の損傷や変形というのは、一度発生すれば痛みが治まったとしても完全に元通りに戻る事は難しいと考えられています。
若い人に比べれば高齢者の方々は何十年も首を酷使してきている訳ですから、加齢や老化による影響で小さい損傷や変形などがどうしても多くなってしまうんですね。
（あらためて説明すると当たり前の話ではありますが）
こういった話をすると
「特別に首を痛めるような事に心当たりはないんですが」
と患者さんによく聞かれます。
実は首周辺の組織損傷や変形というのは、日常生活の負担が積み重なるだけでも発生します。
例えば慢性的に続く肩こりなどでも、首の骨を変形させてしまう原因になります。
筋肉というのは緊張すると縮みます。
筋肉が緊張して縮んでしまうと、その付着部である骨などを引っ張ってしまうんですね。
こういった状態が長期間に渡って続くと少しずつ首の骨を変形させてしまうんですね。
ただし頚椎での組織の損傷や変形など、神経の圧迫は元通りに戻す事は難しいですが、痛みの正体はその損傷部分から発生する炎症などが大きく関わっています。
炎症を改善するために血行の促進や首や腕の動きを邪魔している筋肉の緊張を緩和すれば、痛みはかなりのレベルで改善する事は可能です。
当然高齢者の人の場合は、若い人以上に神経圧迫の状態や組織損傷や変形の度合いが悪い場合が多いと思います。
しかし、痛みのメカニズムは若い人でも高齢者であっても変わる事はありません。
加齢や老化によって発生している頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、炎症や筋肉の過緊張を改善させる事が出来れば症状は改善します。
（もちろん神経圧迫の程度によっては改善にも限度はありますし、若い人に比べて改善に少し時間がかかる印象はあります）
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頚椎症や頚椎ヘルニアの原因は筋力低下ではない
気をつけて頂きたいのは、よく病院などで「筋肉を鍛えましょう」というアドバイスを受ける事が多いと思います。
もちろん、筋力低下が全く頚椎症や頚椎ヘルニアに関わらないなどと極論を言うつもりはありません。
しかし、筋力を鍛えれば痛みが改善するなんて簡単な事でもありません。
もし筋力を鍛えるだけで何でもかんでも痛みが発生しないのであれば、スポーツ選手や肉体労働をしている人は痛みを発生させる事はないでしょう。
彼らスポーツ選手は一般の人が思っている以上に筋肉の塊ですから。
しかし、実際にはスポーツ選手や普段から体を動かしている人だって頚椎症や頚椎ヘルニアで多くの人間が苦しんでいます。
こういったことからも分かるように、頚椎症や頚椎ヘルニアの改善に筋力の強化はさほど意味がありません。
むしろ筋力を鍛えるための運動の負担によって、更に症状を悪化させてしまう可能性があります。
（事実、無茶な筋トレや運動をして逆に症状が悪化される人は本当に多く存在しています）
先ほども説明したように、頚椎症や頚椎ヘルニアの大元の原因は頚椎（首の骨）の変形です。
変形というのは筋肉の持続的な緊張は関わっていると思いますが、筋力はさほど関係ないと思いますので筋トレには注意して下さいね。
（余計に悪化する可能性がありますので）
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
頚椎症や頚椎ヘルニアが高齢者に多い理由は、若い人と比べて頚椎（首の骨）の変形が進行している人が多いからです。
（当たり前の話ですが）
ただしあくまでも傾向なのであって、若い人に発生しないという訳ではありません。
また、老化や加齢による筋力低下によって症状が発生しているとお考えの人も多いと思いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアの発生と筋力低下はさほど関連性が高いとは言えません。
そのため、筋トレなどをして体に負荷をかけると余計に症状が悪化する可能性がありますので気をつけて下さい。
高齢者の頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、炎症反応や筋肉の過緊張をいかに抑えられるかが改善には最も重要な要素になります。
強い炎症反応を抑える事が出来れば症状を改善する事は可能ですので、患者さんに出来る事は「安静」にする事が最も効果的です。
軽い症状であれば、それだけで楽になる事も少なくありません。
もちろん、安静にするだけでは改善しない頚椎症や頚椎ヘルニアも当然存在します。
そんな時は出来るだけ早く信頼できる病院や治療院に相談するように心がけて下さい。
もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は１度私にお気軽にご相談してくださいね。
頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕や手の神経痛の治療には自信を持っていますので、きっとお力になれると思います。
以上で「高齢者の加齢、老化で発生する頚椎症、頚椎ヘルニア」のページの説明を終了させていただきますが、下記に頚椎症や頚椎ヘルニアに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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