長引く膝の痛みでお悩みの人の話を聞いていると
「先生、私の膝の痛みは呪いや生霊のせいとかじゃないですよね？」
といった質問を本当に稀ではありますがいただく事があります。
私はオカルト関係は全く信じていない人間ですが、いわゆる幽霊や悪霊、呪いや生霊のせいで膝が痛む事はあるのか？といった質問ですね。
あるかないかよく分からないモノに対して「ない」と断言するのもどうかと思いますが、まあこういった事が原因で膝に痛みが発生する可能性は限りなく低いと思います。
そもそも、患者さんがこういった事を心配してしまう最大の原因は、明確な原因が特定出来ないにも関わらず膝の痛みがなかなか改善しない為だからだと思います。
そこでこのページでは、明確な原因が特定出来ないにも関わらず膝の痛みがなかなか治らない理由について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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なかなか改善しない膝の症状は軟骨組織の損傷や変形が関わっている可能性が高い
さて、先ほども簡単に説明させていただいたように、皆さんがご自分の膝の痛みの原因に悪霊だとか生霊が憑いていると考えてしまう原因の一つは、「原因が不明にも関わらずなかなか改善しない膝」のせいでしょう。
もしあなたの膝の痛みの原因が単なる筋肉痛なのであれば、通常であればそこまで長続きする事は考えにくい疾患の一つです。
筋肉痛というのは誰もが経験した事のある痛みだと思いますが、通常であれば２、３日、長引いても１週間もあれば改善するはずです。
筋肉というのは人間の身体の中では比較的回復力の高い組織ですので、筋肉の問題で発生している症状が長続きするという事は通常では考えにくい現象なんです。
つまり、膝の痛みが何週間も何ヶ月もあまり変化せずに発生し続ける場合、その膝の痛みの正体は単なる筋肉痛じゃない可能性が高いんですね。
こういった長続きする膝の痛みの場合は、膝の関節の半月板など軟骨の損傷や変形が大きく関わっていると思われます。
逆に言えば、こういった組織損傷や変形が関わっていない限り、膝の痛みが長続きするという事は考えにくいんです。
そのため、長続きする膝の痛みにお悩みの場合は、呪いや幽霊のせいにするのではなくまずは軟骨などの組織の問題を疑うようにしましょう。
膝の異常はレントゲンでは分からない
膝の痛みがなかなか治らずに長引いている場合、その原因は単純な筋肉だけの問題とは考えにくく、半月板など軟骨などの損傷が関わっている可能性が高いという説明を上記ではさせていただきました。
この半月板や軟骨、靭帯の細かい損傷や傷はレントゲンでは写りません。
大事な事ですのでもう一度言います。
半月板や軟骨、靭帯の損傷はレントゲンでは写りません。
それなのにレントゲンだけを撮って
「異常なし」
というお医者さんが多すぎます。
別に病院やお医者さんの悪口を言いたくて書いている訳ではありませんが膝の痛みの主原因である半月板や軟骨、靭帯の損傷を調べるにはＭＲＩでの画像診断が有効です。
何故お医者さんは骨の異常を調べるレントゲンだけで診断を済ませるのか理解ができません。
その骨の異常すら、例えば「膝の骨壊死」などの病気も初期ではレントゲンで写らずＭＲＩなら診断可能なのに・・・
おそらくレントゲンに比べてＭＲＩは検査をするのに一人一人時間がかかるなどの病院側の業務的な理由があるんでしょうね。
このようにレントゲンだけでは膝の痛みの明確な原因を特定するのには不十分な場合が多いんです。
お医者さんにレントゲンだけを撮って
「異常なし」
もしくは
「骨と骨の間が少し狭くなっていますねー」
という様な加齢による当たり前の現象だけを言われた場合は病院を変えた方が良いかと思います。
その場合はＭＲＩ検査を行ってくれる膝の専門医を探して行かれる様にしてくださいね。
「整形外科なんてどこに行っても同じでしょ？」
という様な声が聞こえてきそうですが全然違います。
腰でも肩でも股関節でももちろん膝でもそうですが、やはり一つの関節を長年専門的に診られているお医者さんとその辺の整形外科とではかなりの差があります。
少々遠い場所にある病院だとしても、近所の病院を何度もはしごするぐらいなら膝の専門医に行かれた方が効率は良いと思いますので是非参考にしてくださいね。
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MRIも膝の診断に万能ではない
ではＭＲＩを撮ればあなたを苦しめている膝の痛みの正体が必ず見つかるものなのでしょうか？
申し訳ありませんがＭＲＩ検査も絶対ではありません。
レントゲンもＭＲＩもいわゆる画像診断は非常に有効な診断方法であると思います。
しかし撮る角度や問題点が発生している場所によっては写りにくかったり、判別できない事も多々あるようです。
実際に過去に私の患者さんで、明らかに半月板を損傷している症状を発生させているのに、どこの病院でＭＲＩを撮っても異常が見つからなかった例も存在します。
その人の場合は日常生活での膝の痛みは私の治療でほぼ完治していたのですが、体をぶつけ合うスポーツをされていましたので、そのスポーツでの痛みが取りきれず最終的には手術をされました。
後々その患者さんから聞いた話なんですが、ＭＲＩでは全く異常が見られなかったのに、実際に手術を執刀したお医者さんによるとやはり半月板が割れていたそうです。
この様に実際に膝に問題点があったとしても、画像診断では発見できない事はあるんです。
怪しい詐欺に注意
一番最初にも説明したように、私はオカルト関連の話を信じていない人間です。（単純に怖い話やホラー映画は好きですが）
実は我々が行っている治療院の業界は、患者さんが思っている以上に詐欺師のような人間がゴロゴロ存在している業界です。
中にはスピリチュアル系の話や、祟りや呪いのせいなどと患者さんを不安にさせて、高額の御払い料を請求したり、怪しげなお守りを購入させられたりなど、ほとんど詐欺に近いような事例がある事もたまに耳に届きます。
おそらくこのページを読んでいる人の多くは、「私の膝の痛みはお化けや祟りが関わっているのかしら？」と不安に感じている人が多いと思いますが、詐欺師の多くはそういった心の不安に付け込むような事を平気でしてきます。
近年は国が増え続ける社会保障費を抑えるために、整骨院など医療機関の保険収入の減額が続いています。おそらくこの流れは今後も続いていくでしょう。
こういった国の政策によって経営が苦しくなってしまった整骨院など治療院の中には、今後詐欺のような経営手法に切り替える輩も必ず増えてくる事が予想できます。
冒頭でも説明したように、ご自分の膝の痛みが幽霊だとか呪いだとかのせいだと考えてしまう原因は「原因不明の膝の痛み」という部分だと思います。
ただし、実際に軟骨の損傷などがあったとしても画像検査で発見できない事は決して珍しい事ではありません。
長引く膝の痛みで原因が不明な場合は、オカルトに原因を持っていくのではなくやはり軟骨などの組織損傷を疑うようにして下さいね。
そういった詐欺に近いような被害にあわない為にも、少しでもこのページを参考にしていただけるとありがたいです。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
私は変形性膝関節症など膝の症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「長引く膝の痛みは呪いや生霊のせい！？（信じていませんが）」のページの説明を終了させていただきますが、下記に膝の痛みに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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