頚椎症や頚椎ヘルニアなど、首や腕に神経痛を発生させている疾患の患者さんを治療していると
「先生、私って血行や血流が悪いんでしょうか?」
というような質問をよくいただきます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の中には、手が異常に冷たく感じたりなどの感覚異常を発生させる事もありますので、血行や血流が悪いと思う人がいてもおかしくありません。
また、血行や血流は痛みの発生にも密接に関わっています。
そこでこのページでは「血行や血流と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
スポンサーリンク
血行や血流の悪さは頚椎症や頚椎ヘルニアの悪化を招く
まず頚椎症や頚椎ヘルニアから発生する症状と、血行や血流が悪い事と関係があるのか?
結論を言えば血行や血流の悪さと、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は関係します。
ご存知の人も多いと思いますが、頚椎症や頚椎ヘルニアは頚椎(首の骨)での神経の圧迫が原因で発生します。
ですが、痛みの発生には炎症という物質も大きく関わっています。
炎症という物質は組織が損傷した細胞から「血管」の中に発生します。
この炎症物質を神経が感知すると、痛みの情報が脳に送られる事から発痛物質とも呼ばれています。
つまり、この炎症反応が強ければ強いほど頚椎症や頚椎ヘルニアの症状もひどくなるという事です。
先ほども軽く説明しましたが、この炎症物質は「血管」の中に発生します。
血行や血流の流れが悪ければ、血管の中に炎症物質はどんどん蓄積され症状は強くなってしまうんですね。
逆に血行や血流の流れが良くなれば、血管の中の炎症が血流によって流れてくれますので、その結果症状も発生しにくくなります。
このように、血行や血流の流れというのは痛みを発生させる炎症と非常に強い関係性があるんですね。
急に寒くなったり体が冷えたりすると頚椎症や頚椎ヘルニアの症状がひどくなるのも、血行や血流の流れの悪さが大きく関わります。
体が冷えてしまうと代謝(体の調整機能)が下がってしまい、血行や血流も悪くなってしまいます。
その結果、炎症が血管の中に蓄積されてしまい症状は悪化してしまんですね。
スポンサーリンク
血行や血流を良くする時の注意点
さて、血行や血流が悪くなれば炎症の特徴によって頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が悪化する事はここまでの文章で説明させていただきました。
こういった説明をすると患者さんは
「血行や血流を良くするにははどうすればいいんですか?」
という事が当然気になると思います。
実は最も簡単に血行や血流を良くする方法は「体を動かす」事です。
体を動かせば、動いた筋肉にたくさん酸素やエネルギーを運ぶために血行や血流は良くなります。
しかし気をつけて下さい。
頚椎症や頚椎ヘルニアの人は少しの動作や負担で痛みを感じやすい状態になっています。
もし負担や痛みを発生させずに体を動かす事が可能なのであれば、血行や血流が良くなり症状が軽減する可能性はあります。
しかし、頚椎症や頚椎ヘルニアの症状を発生させている人が、負担をかけずに体を動かすという事はとても難しく、場合によっては症状がより悪化してしまう可能性があります。
そのため、私はストレッチや体操を全否定はしませんがオススメする事は出来ません。
すごく消極的な考え方で申し訳ありませんが、頚椎症や頚椎ヘルニアの人の場合
「血行や血流を良くするためにどうすればいいか?」を考えるより「血行や血流を悪くしないためにはどうすればいいか?」を考えた方が良いと思います。
簡単に言えば安静にする事です。
負担がかからずに体を動かせれば、血行や血流は良くなりますが、負担がかかってしまうと余計に血行や血流は悪くなってしまいます。
症状を悪化させてしまうリスクを取るよりは、暖かい格好で安静にする事の方が無難だと思います。
また、ご自分の体温以上の物で温めすぎてしまうと余計に炎症が強くなり症状が悪化するリスクもあります。
温める場合は出来るだけ「保温」をする事にこだわって、ホッカイロや赤外線の機械などで温めすぎないように気をつけて下さいね。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
血行や血流が悪くなると、血管の中に炎症がたまりやすい環境になってしまいます。
炎症が強くなればなるほど頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は悪化します。
そのため、炎症反応を強くさせない為にも血行や血流は良くしなければいけません。
しかし、ストレッチや体操などを行うと頚椎症や頚椎ヘルニアが悪化する危険がありますので、症状が強い時は出来るだけ安静にしてこれ以上血行が悪くならないようにしましょう。
安静にしているだけである程度改善する症状も多くあります。
ご自分で工夫して治そうとする考え方は素晴らしいと思いますが、リスクもありますのでこのページを参考にして選択して下さいね。
もちろん、安静にしているだけでは改善しない症状も残念ながら存在します。
そんな時は出来るだけ早く信頼出来る病院や治療院に相談する様に心がけて下さい。
もしどこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してくださいね。
頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕や手の神経痛の治療には自信を持っていますので、きっとお力になれると思います。
以上で「血行や血流と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」のページの説明を終了させていただきますが、下記に頚椎症や頚椎ヘルニアに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
おすすめ記事
スポンサーリンク
関連するページ
「当院で行う頚椎症、頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕や手の神経痛の具体的な治療方法」
「頸椎症や頸椎ヘルニアの人が気をつける事、やってはいけない動作」
「病院で首の牽引をすると悪化の可能性がある頸椎症、頸椎ヘルニア」
「頸椎症や頚椎ヘルニアにおすすめの枕の高さ、楽な寝方や姿勢」
「頸椎症や頸椎ヘルニアなど首が原因で発生する神経痛は何科に受診するべき?」
「首のストレッチや体操後に悪化する頸椎症、頸椎ヘルニア、神経痛」
「頸椎症、頸椎ヘルニア、首からの神経痛の軽度、重症度チェック」
「首の筋肉を鍛える、筋トレ後に悪化する頸椎症や頸椎ヘルニア」
「再発を繰り返す頸椎症や頸椎ヘルニアなど、首、背中、腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニアを治す、緩和、改善できる治療院選びのポイント」
「レントゲンやMRIで異常なしと診断される頸椎症や頚椎ヘルニア」
「頸椎症や頚椎ヘルニアなど、腕や手の神経痛の予防法や注意点」
「坐骨神経痛や腰、背中の痛みと内臓の病気やガンとの関連について」
「運動で悪化する頸椎症や頚椎ヘルニアから発生する肩や腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、腕、背中が朝方に痛みが強くなる原因」
「頸椎症や頚椎ヘルニアなど、首の神経痛で痛む場所が変化する事」
「お風呂に入って温めるべき?頸椎症や頚椎ヘルニアなど首の神経痛の場合」
「鍼治療は頸椎症や頚椎ヘルニアなど、首や腕の神経痛に効果があるのか?」
「湿布(シップ)は頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛に効果はあるのか?」
「雨や天気によって悪化する頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「お酒、アルコールと頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、腕の神経痛」
「安静が大切な頸椎症、頚椎ヘルニアや首、肩、背中、腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛の人が痛み止めを常用するリスク」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首や背中や腕の神経痛は完治するのか?」
「鬱(うつ)やストレスと頸椎症、頚椎ヘルニア、首、腕の神経痛」
「放置や我慢をすると危険な頸椎症、頚椎ヘルニア、首や腕の神経痛」
「骨盤矯正やカイロで悪化する頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「ケアやメンテナンスが重要な頚椎症、頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「運動不足と頚椎症、頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕の神経痛」
「ロキソニン、ボルタレンが効かない事もある頚椎症、頚椎ヘルニア」
「ヨガやピラティスで悪化する可能性がある頚椎症、頚椎ヘルニア」
「タブレット、スマートフォン(スマホ)と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」
「更年期障害、自律神経失調症と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの人が重たいものを持つ、運ぶ時の注意点」
「マラソンやランニング、ジョギングで頸椎症や頚椎ヘルニアが悪化する理由」
「上を向くと頚椎症や頚椎ヘルニアなどの症状が痛くなる理由と注意点」
「頚椎症や頚椎ヘルニアから発生する神経痛の症状と筋肉痛との違いについて」
「同じ姿勢を維持する事が頚椎症や頚椎ヘルニアに良くない理由」
「右肩(腕や手)、左肩だけ頚椎症や頚椎の症状が片方に偏る理由」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの人が注意すべきカバンやバックの種類や持ち方」
「昔の交通事故によるむちうちが頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事がある?」
「顎が痛い、だるいなどの違和感と頚椎症や頚椎ヘルニアとの関係は?」
「猫背は悪いとは限らない?頚椎症や頚椎ヘルニアと猫背との関係」
「お香やアロマテラピーは頚椎症や頚椎ヘルニアなどの症状に効果はあるのか?」
「美容院や歯医者で悪化する可能性のある頚椎症や頚椎ヘルニア」
「頚椎症や頚椎ヘルニアから発生する長引く背中の痛みやしびれの特徴」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの症状にピップエレキバンは効果があるのか?」