頚椎症や頚椎ヘルニアの症状でお悩みの人の話を聞いていると
「病院で手術の提案をされたんですが手術はやはり怖いものでしょうか？」
といった質問をよくいただきます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの重症度によっては手術をしなければ改善しないケースも残念ながらありますので、手術のリスクや後遺症などについて興味のある人は多いと思います。
そこでこのページでは、頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクと後遺症について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です（ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます）
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクと後遺症
頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の重症度によっては、残念ながら手術をしなければ症状の改善が見込めないという人が一定数おられます。
とは言いながら、患者さんの話を聞いていても手術に対して恐怖心や不安感をお持ちの人は多い印象があります。
私は医者ではありませんが頚椎症や頚椎ヘルニアの治療をそれなりに得意にしていますし、実際に手術をした人も今までたくさん見てきました。
その経験から正直に頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクや後遺症についてそれぞれ説明させていただきます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術について恐怖心や不安感を持っている人はぜひ参考にしてください。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスク
まずは頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクから説明させていただきます。
手術の最大のリスクはやっぱり手術の失敗でしょう。
手術後に頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が余計に酷くなったというケースが一番多い手術の失敗例だと思います。
もしくは、手術で神経を傷つけてしまい半身不随になるというお話を聞いた事がある人も多いと思います。
この半身不随の噂話に関しては正直に言うとほぼデタラメです。
私もそれなりの年数を治療の業界で生きている人間ですが、頚椎症や頚椎ヘルニアの手術をして半身不随になった人を一人も見た事がないですし、同業者からもそういった事実を一度も聞いた事がありません。
そのため半身不随に関しての噂話に関しては都市伝説のようなお話なので、手術する時に考えるリスクとしては無視しても良い話だと思います。
では単純に手術が失敗する事によって症状が逆に悪化してしまうリスクはどれほどあるのか？
手術が失敗するリスクや確率は０ではありませんがそれほど高いとは思いません。
また、手術が失敗する確率も年々下がっている印象もあります。
これは単純に手術の技術が進化していて失敗する可能性が減っているんでしょう。
ひと昔前は稀に頚椎症や頚椎ヘルニアの手術が失敗した話を聞く事もありましたが、近年はほとんど聞かないですし手術の技術がもっと進化すればこの先は更に減るんじゃないでしょうか。
何度も言いますが、私は医者じゃないので決して病院やお医者さんの味方という訳ではありません。
私は手術をせずに頚椎症や頚椎ヘルニアの症状を改善する事を仕事にしている人間ですので、どちらかというと病院やお医者さんは仕事上のライバルみたいな関係です。
利害関係がないから言わせてもらいますが、患者さんが思っているほど頚椎症や頚椎ヘルニアの手術に高いリスクはありません。
もちろんリスクがゼロではないので、手術を避けて症状を改善できるのであれば手術をしない方が良いと思いますが、残念ながら手術をしなければいけないほど重症化している場合は早めに手術した方が良いです。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術の後遺症
ここからは頚椎症や頚椎ヘルニアの手術の後遺症について簡単に説明させていただきます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術の後遺症で多いのは感覚異常と運動障害の２つです。
どちらの症状も神経細胞が傷ついて発生している可能性が高く、手術をして神経圧迫を取り除いても神経にダメージがある場合は症状が残ってしまうと考えられています。
まずは感覚異常という症状から詳しく説明させていただきますね。
首や肩や背中、腕や手などが熱く感じたり冷たく感じたり、皮膚の感覚がぼやけていたり痛くはないしびれなどが感覚異常という症状です。
意外と思われるかも知れませんが、頚椎症や頚椎ヘルニアの手術の後遺症として痛みが残るというケースはそれほど多くありません。
しびれが残るケースはあるんですが、痛みに近いようなしびれではなくて感覚がぼやけているようなしびれが残るケースが多い印象があります。
この感覚異常という症状は気持ち悪い症状ではありますが、実は日常生活に支障が発生するような症状ではないんです。
体の一部が熱く感じたり冷たく感じたり感覚がぼやけているだけで、痛みもなければ動かす事にも支障がないんですね。
そのため、個人的にはあまり気にしなくても良い症状だと思っています。
ちなみに、手術前に感じていなかった感覚異常が手術後に感じるようになったというケースも実は珍しくありません。
こういった経過を辿ると手術の失敗ではないか？と考える人が多いと思いますが、手術後に発生する感覚異常に関しては手術の失敗の可能性は低いと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術前は強い痛みが発生している可能性が高く、強い痛みを感じている時というのは感覚異常のような弱い症状は発生していても気にならない事が多いんです。
つまり手術後に強い痛みが消えたので、今まで気がついていなかった感覚異常を感じるようになったというだけだと思います。
いずれにしても、この感覚異常という症状はそれほど怖い症状ではないのであまり心配し過ぎないようにしましょう。
中にはこの感覚異常の症状で苦しんでいる患者さんもいますが、そういった人たちの多くは不安障害やパニック障害などの精神疾患が関わっているケースが多い印象を持っています。
本来はそれほど気にする必要のない症状に対して、過剰に不安に感じたり恐怖心を持ってしまっている事が多いので、その場合は心療内科などに相談してカウンセリングを受けるべきだと思います。
次に運動障害について説明させていただきますね。
運動障害とは運動神経が傷ついてしまい、腕や手や指が動かしにくくなったり力が入りにくくなってしまう症状です。
重症化してしまうと握力が極端に低下してしまい、コップなどもまともに持てなくなってしまう事もあります。
この運動障害に関しては日常生活に大きな支障が発生してしまう非常に厄介な後遺症です。
ただし手術をする前に運動障害が発生していないのであれば、手術後に後遺症として運動障害が発生する可能性はかなり低いです。
運動障害が後遺症として残ってしまう場合は、手術前に元々あった運動障害が手術をしても改善しなかったというケースがほとんどだと思います。
言い方を変えれば、手術前に運動障害が発生していない場合は頚椎症や頚椎ヘルニアの手術後に大きな後遺症で悩まされる事はまずないという事です。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術後の後遺症で最も重要なのは運動障害であり、手術前に運動障害が発生している場合は早めに手術しないと後遺症として残りやすくなるので注意して下さいね。
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手術をしなければいけない人が手術を遅らせる事が最大のリスク
ここまでは頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクや後遺症について簡単に説明させていただきました。
はっきり言って皆さんが思っているほど頚椎症や頚椎ヘルニアの手術は怖いものではありません。
ただし手術のリスクがゼロになる事はあり得ないので、もし手術をしなくても症状が改善するならそちらの方が良い事は間違いないです。
それでも残念ながら手術をしなければ症状の改善の可能性が見込めないほど重症化している場合は、早めに手術した方が手術の失敗や後遺症が発生するリスクは抑えられます。
手術をしなければいけないほど神経圧迫が進行している状態を放置してしまうと、その影響で神経細胞そのものが大きなダメージを負ってしまうと考えられています。
一度傷ついてしまった神経細胞は基本的に回復はしません。
そのため、手術をしなければいけない状態で長時間放置し続けてしまうと神経細胞が大きく傷つけられてしまい、手術後に症状が取れなくなったり強い運動障害などの後遺症が残りやすくなったりしてしまうんです。
つまり、手術をしなければいけない状態を放置していればいるほど、手術の失敗や後遺症が残るリスクを大きくしてしまうんですね。
手術の失敗や後遺症などを恐れて手術から逃げている人は結構多いんですが、手術をするリスクよりもその状態を放置するリスクの方が私は圧倒的に高いと思っています。
私が今まで見てきた患者さんの中で、手術をした事を後悔している人の多くはもう手術をした時点で手遅れになっている人が非常に多いんですね。
もっと早く手術をしていれば、手術後に痛みや後遺症が残る事もなかっただろうなというケースはいっぱいあるんです。
勘違いしてほしくないのは、頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は何でもかんでも手術をするべきと言ってるわけではありません。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術のリスクはそれほど大きいものではないと思っていますが、それでも失敗のリスクはゼロではないので避けられるのであれば避けた方が良いでしょう。
ただし、手術をしなければ症状が改善しない人も確実に世の中に存在しているんです。
手術をしなければいけないほど症状が重症化している場合は、早めに手術した方が手術が失敗するリスクも後遺症が残ってしまう可能性も少なくて済むんですね。
もし日常生活をまともに送れないような状態が続いていて、手術以外の方法で症状の改善が全く見込めないのであれば手術する事も真剣に検討するようにして下さい。
頚椎症や頚椎ヘルニアの治療は弱い刺激で行う優しい治療がオススメ
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術について私が思っている事を正直に説明させていただきました。
何でもかんでも手術するべきと言うつもりはありませんが、手術をしなければ改善する可能性が少ないのであれば早めに手術した方が良いです。
ただし、もしかしたら良い治療院に巡り合えていないので症状が改善していないケースもあると思います。
そこで頚椎症や頚椎ヘルニアの症状を改善するには、どういった治療がオススメなのかも説明させていただきますね。
頚椎症や頚椎ヘルニアの治療やリハビリは、できるだけ弱い刺激で行う優しい治療が私は最も有効だと考えています。
頚椎症や頚椎ヘルニアは炎症反応というものが強く発生する特徴を持っている疾患です。
炎症反応は近くの神経を興奮させて感覚を過敏にさせてしまう特徴を持っています。
感覚が過敏になると、通常であれば何でもないような弱い刺激や少ない負担でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
この感覚の過敏性の影響で治療で発生する刺激すらも負担に感じてしまい、治療の効果を大きく下げてしまう事が多いんですね。
そのため、頚椎症や頚椎ヘルニアの治療やリハビリはとにかく負担をかけないように弱い刺激で行う優しい治療がオススメになります。
もしどこに相談すれば良いのか分からないという場合は、できるだけ弱い刺激で行う優しい治療を行っている治療院を探して相談するようにして下さいね。
ただし何度も言うように何事にも限界はありますので、やはり手術をしなければ改善しない頚椎症や頚椎ヘルニアの患者さんも残念ながらおられます。
もし手術以外の方法で症状の改善が全く見込めないという事なのであれば、早めに手術した方がリスクは少ないと思いますので手術する事も検討するようにして下さい。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの手術の失敗や後遺症のリスクは患者さんが思っているほど危険なものではありません。
むしろ手術をしなければいけないほど症状が重症化している人の場合、手術をするタイミングを遅らせれば遅らせるほど手術のリスクや後遺症が残る可能性は大きくなってしまいます。
そのためもし手術以外の方法で症状が全く改善しないのであれば、できるだけ早めに手術する事を検討した方が良いです。
もし手術以外の方法で頚椎症や頚椎ヘルニアの症状の改善を目指すなら、出来るだけ弱い刺激で行う優しい治療がオススメなので、治療院選びでお困りの人は参考にして下さいね。
ただしどんな事でも限界はありますので、何度も言いますが手術以外で症状の改善が見込めない場合は手術する事も検討して下さい。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
症状によっては限界もありますが頚椎症や頚椎ヘルニアの治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、この記事以外にも頚椎症や頚椎ヘルニアに特化した内容の記事をたくさん書いています。
このページの下の方にリンクを貼っていますので、興味のある人は是非ご覧くださいね。
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