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首の筋肉を鍛える、筋トレ後に悪化する頸椎症や頸椎ヘルニア

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最近は書籍やインターネット上でも「頸椎症や頸椎ヘルニアを筋トレで治す!!」というようなキャッチコピーをよくみかけます

実際に頸椎症や頸椎ヘルニアなど、首が原因で発生する神経痛の患者さんから

「痛みを改善するためには、首の筋肉を鍛える筋トレをした方が良いんでしょうか?」

というような質問をよくいただきます。

お医者さんを含め、整骨院や整体院など我々治療家の中にも

「痛みを改善するために、首の筋肉を鍛える筋力トレーニングをするべき」

と勧める人が多いのも事実です。

私はこういった筋トレで症状を改善する考え方に、非常に危険性を感じています。

そこでこのページでは「首の筋肉を鍛える、筋トレ後に悪化する頸椎症や頸椎ヘルニア」について説明させていただきたいと思います。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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痛みに筋トレはあまり効果がない

さて、素朴な疑問ですが何故筋力トレーニング(筋トレ)をするべきと思われているのでしょうか?

おそらく、痛みの原因が「筋力低下」と認識されており、筋力を強化すれば痛みが改善すると思われているからでしょう。

私はそもそも筋力が強ければ痛みは感じにくく、筋力が弱ければ痛みは感じやすいという考え方そのものに対して疑問を持っています。

個人差は当然ありますが、デスクワークなどの仕事をしている人と、建築業などの肉体労働を仕事にしている人とでは、後者の建築業の仕事をしている人たちの方が、頸椎症や頸椎ヘルニアで苦しまれている人は多い印象があります。

そこで質問ですが、一般的にデスクワークの人と建築業の人ではどちらが筋力が強いと思いますか?

当然、建築業の人の方が一般的に筋力が強い人は多いと思います。

おかしいですよね。

もし、筋力が強い人が頸椎症や頸椎ヘルニアなどの症状が出にくいのであれば、普段から鍛えられている建築業の仕事の人の方が症状は出にくい傾向があるはずです。

でも実際は建築業の仕事をしている人たちの方が、頸椎症や頸椎ヘルニアが発生しやすい傾向があるんです。

(建築業の人の方がなりやすいというだけで、デスクワークの人がならないと言っているわけではありません)

この事実一つをとっただけで、「筋力」の強さと頸椎症や頸椎ヘルニアとの関連性が薄い事が分かるはずだと思います。

ご存じの人も多いと思いますが、頸椎症や頸椎ヘルニアは首の骨が変形し、近くの神経を圧迫してしまい痛みが発生する疾患です。

つまり原因は首にあり、筋力の強さや弱さではなく、どれだけ首に負担のかかる動作が日常生活の中で加わっているかどうかで決まるんです。

頸椎症や頸椎ヘルニアになりやすい人や、原因に関しては「頸椎症や頸椎ヘルニアの人が気をつける事、やってはいけない動作」のページで詳しく説明していますので興味のある人は是非ご覧くださいね。

建築関係の仕事をしている人で、頸椎症や頸椎ヘルニアの患者さんが多い理由は、仕事上で首に負担をかける動作が多いからだと考えています。

(例えば、天井の作業中などで上を見上げ続けて仕事をしているなどです)

もちろん、筋力の強さが頸椎症や頸椎ヘルニアの症状に全く影響がない!などと極論を言うつもりはありません。

ですが、単純に筋力の強弱だけで痛みが改善したり、症状が強くなったりなどという可能性はかなり低いという事を認識していただけるとありがたいです。
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筋トレの危険性

ここまでは

「筋力トレーニング(筋トレ)が頸椎症や頸椎ヘルニアなど、首が原因で発生する神経痛の痛みの改善にはあまり意味がありませんよ」

という事について簡単に説明させていただきました。

しかし、筋トレには頸椎症や頸椎ヘルニアにとっては、より症状を悪化させる危険性があるんです。

ここからは、その筋トレの危険性について説明させていただきます。

まず筋トレとはどういった理論なのかを、簡単に説明させていただきますね。

筋肉に負荷や負担がかかると、その筋肉がダメージを受け筋繊維が損傷してしまいます。

その損傷した部分を修復する時に、同じ様な負荷や負担がかかっても次回からは壊れないようにより強い筋肉がつくられます。

このメカニズムが、一般的にみなさんも知っている筋トレのメカニズムです。

そして、負荷や負担が大きすぎると怪我などに繋がるわけです。

ここで覚えておいて欲しい点は1つ。

筋トレというのは、わざと負担や負荷を体にかけるという事です。

ではその点を踏まえた上で、頸椎症や頸椎ヘルニアの症状の人が、筋トレをした場合を考えてみましょう。

頸椎症や頸椎ヘルニアなどから発生する神経痛で、苦しまれている人の症状はかなり個人差があると思います。

ですが、多くの症状の中にある共通点があります。

その共通点とは、通常なら何でもない日常動作で痛みを感じるという事です。

言い方を変えれば、普通の状態ならなんでもないような少し首を動かしたり、腕を動かしたりなどの弱い負担や負荷が体にかかっただけで痛みが出る状態になっているという事です。

こういった症状は、頸椎症や頸椎ヘルニアのある特徴が関わっています。

頸椎症や頸椎ヘルニアは、先ほども上記で説明させていただいた様に首の神経の圧迫が原因でおこります。

圧迫された神経の周辺は、常に炎症反応が強い状態になります。

炎症反応が強いと、その周辺の神経が興奮状態になり感覚が過敏になります。

感覚が過敏になるという事は、簡単に言えば通常よりも負担を感じやすい体になってしまっているという事です。

この様に日常生活の中のわずかな負担や負荷だけで、痛みを感じやすい状況になっている人に筋トレをすればどうなるか?

答えは簡単です。

より症状が悪化します。

筋トレは多くの場合、日常生活よりも体にかける負担や負荷は大きいですから。

日常生活のわずかな負担や負荷でも、痛みを感じるような状態の人にとっては筋トレの負担や負荷は大きすぎます。

そして、そもそも上記で説明させていただいた様に、筋力の強さが頸椎症や頸椎ヘルニアなどから発生する神経痛の痛みの改善に繋がるとは思えません。

こういった事などが「頸椎症や頸椎ヘルニアの人が痛みを改善させるために筋トレをする」行為に、私が危険性を感じる理由です。

まとめ

簡単に結論を2つ言わせていただきます。

1 弱い負担や負荷だけで、痛みを感じやすくなっている頸椎症や頸椎ヘルニアの人には、筋力トレーニング(筋トレ)の負担や負荷は大きすぎるので、症状が悪化する危険性がある。

2 そもそも、筋力が強ければ頸椎症や頸椎ヘルニアの症状が改善する(症状が発生しにくい)という考え方自体が怪しい。

以上になります。

痛みや症状が改善した後に、予防策として筋力トレーニング(筋トレ)をする事に関しては否定はしません。

(再発のリスクはあると思いますが)

しかし、痛みや症状の改善を目的に筋力トレーニング(筋トレ)をする事に対しては、効果と危険性を考えた時に、頸椎症や頸椎ヘルニアの人にとって良い選択だとは思えません。

もし筋トレを考えている人はこのページを参考にしていただければありがたいです。

症状や痛みの発生には炎症などの有無が非常に密接に関わっている為、患者さんが出来る事で重要なのは一番楽な体勢で「安静」にする事です。

もちろん、そういった安静にしているだけでは取れない症状や痛みも存在します。

そういった時は、できるだけ早く病院や治療院に相談してください。

どこに相談していいか分からない、どこに行ってもダメだったという人は1度私にお気軽にご相談してください。

頸椎症や頸椎ヘルニアなど、首、肩、背中、腕や手に発生する神経痛の治療には、自信を持っていますのできっとお力になれると思います。

以上で「首の筋肉を鍛える、筋トレ後に悪化する頸椎症や頸椎ヘルニア」の説明を終了させていただきますが、下記に頚椎症や頚椎ヘルニアに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。

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