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肩こりや首の痛み、背中の痛みに行う肩甲骨はがしの悪化の危険性

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肩こり、首の痛み、背中の痛みでお悩みの患者さんの話を聞いていると

「先生、肩甲骨はがしという方法が肩や首、背中の痛みには良いと聞いた事があるんですが本当ですか?」

といった質問を稀にいただきます。

インターネットなどで調べてみても、個人で出来る方法などが紹介されていたりするので興味を持っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、首や肩、背中の痛みでお悩みの人にとっては、この肩甲骨はがしという方法は場合によっては悪化の危険性が伴う行為でもあります。

そこでこのページでは、肩こりや首の痛み、背中の痛みに行う肩甲骨はがしの悪化の危険性について説明させていただきます。

ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)

医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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肩甲骨はがしとは?

そもそも、「肩甲骨はがし」とは一体どういったものなのか?についてまずは簡単に説明させていただきますね。

とは言っても、私も「肩甲骨はがし」の定義をはっきりと説明する事は出来ません。

「肩甲骨はがし」という名称は医学用語ではなく、誰かが勝手に作った造語です。そのため、人によって方法論や考え方が微妙に異なっており、正しい定義を説明する事は不可能でしょう。

共通している事は、肩甲骨の動きに関わっている筋肉の緊張をほぐし、首や肩や背中周辺の症状を改善するという考え方が多いようです。

この肩甲骨の動きに着目している事に関しては何の文句もありません。

肩甲骨には首の動きに関わる筋肉や、腕や手を動かす筋肉も付着しており、首の動きや上半身の動きのほぼ全てに関わっています。

つまり、肩甲骨がしっかり動いているという事は首や肩、背中や腕に関わる筋肉が正常に動いているという事になり、肩こりなど痛みの発生の予防に繋がります。

逆に普段から肩甲骨があまり動かない状態が続くと、肩こりの原因にもなってしまうんですね。

治療においても肩甲骨の動きは非常に重要です。多くの上半身の動きの起点になるのは肩甲骨ですから、肩甲骨の動きが筋緊張などによって阻害されている状況は、痛みなどの発生にも大きく関わっている事が非常に多いんですね。(ちなみに下半身の動きの起点は股関節になります)

そのため、「肩甲骨はがし」の目的である肩甲骨の動きを邪魔している筋肉をほぐすという考え方自体は非常に理にかなっていると思います。

私も含めて多くの治療家が肩甲骨に言及する事が多く、世の中に出回っている肩こりの体操も肩甲骨を動かす系統のものが多いのもこういった理由があるんですね。

肩甲骨はがしの問題点はやり方が強引すぎる事が多い

上記では「肩甲骨はがし」の考え方に関しては決して大きく間違っていないという事を説明させていただきました。

ただし、だからと言って「肩甲骨はがし」という行為自体を推奨する事は残念ながらできません。

肩甲骨の動きを邪魔している筋肉の緊張をほぐすという考え方は間違っていませんが、私が知る限り「肩甲骨はがし」と呼ばれている方法は強引すぎる事が多く、その負担によって症状が逆に悪化してしまう人が非常に多い方法でもあります。

誰かが治療として行う「肩甲骨はがし」では、指などを肩甲骨の内側に指し込んで無理やり動かしたり、セルフで行う方法ではテニスボールなどを使って強引に肩甲骨を動かそうとする事も多いんですね。

良い例え話かどうかは分かりませんが、薬でも強すぎる成分は体にとって毒となってしまいます。

治療も同様に、強すぎる刺激はその人にとって大きな負担になってしまう事が多く、逆に症状が悪化される事が多いんです。

勿論、こういった強引な方法で症状が改善する人も一定数いますが、逆に症状が悪化される人も非常に多い方法ですので、治療を検討している場合は是非参考にして下さいね。
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そもそも長引く首、肩こり、背中の痛みは頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニアの可能性がある

首や背中に痛みが発生した場合、多くの人は肩こりなどを想像すると思います。

肩こりの症状は人によって個人差はありますが、その症状の正体は血行不良から発生するただの筋肉痛です。

筋肉痛は誰もが経験した事のある症状だと思いますが、通常であれば2,3日。長引いても1,2週間もすれば大抵の症状は改善する症状のはずです。

つまり、もし首や肩、背中の痛みが何週間も何ヶ月も継続している場合、その症状の正体は単なる肩こりじゃない可能性が非常に高いんですね。

こういった症状の正体で一番可能性が高いのは頚椎症や頚椎ヘルニア、ストレートネックなど、首の骨や変形によって近くの神経を圧迫して発生している神経痛だと思います。

頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。

軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れない、握力がなくなって手や腕や首を動かせないなどの症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。

このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので分かりにくいんですね。

ただし、単なる血行不良などによって発生している肩こりが、長期間に渡って改善しないという事は考えにくい現象ですので、こういった症状に心当たりがある場合は、頚椎症や頚椎ヘルニアなどを疑った方が良いかと思います。

頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニアから発生している症状と肩甲骨はがしとの相性は最悪

上記では長引く首、肩、背中の痛みは頚椎症や頚椎ヘルニアの可能性が高い事を説明させていただきました。

実はあなたを悩ましている症状に頚椎ヘルニアなどが関わっている場合、その症状と「肩甲骨はがし」の相性は最悪なんですね。

頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。

炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。

つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。

そして「肩甲骨はがし」という治療法は、私が調べた限りでは非常に強引に肩甲骨周辺を動かす事が多い療法でもあります。

そのため、長引いている首や肩、背中の症状に「肩甲骨はがし」を行うと症状が悪化してしまう人が多いんです。

ただの肩こりが何週間も何ヶ月も継続するという事は考えにくい現象であり、そういった症状の場合は何かしらの組織の変形などが大きく関わっている可能性が高いです。

首の骨の変形などが大きく関わっている頚椎ヘルニアなどであれば、「肩甲骨はがし」を行うと明らかに症状が悪化してしまう可能性が高いため、長引く症状に心当たりがある人は気をつけて下さいね。

以上で「肩こりや首の痛み、背中の痛みに行う肩甲骨はがしの悪化の危険性」のページの説明を終了させていただきますが、下記に背中の痛みに関連するページのリンクも載せていますので興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。

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「レントゲンやMRIで異常なしと診断される頸椎症や頚椎ヘルニア」

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豊中市の整体、整骨院
よしだ柔整治療院

【住所】大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
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【ご相談・ご予約】06-6858-3458
※当院は予約制です 【営業時間】月~金 9:00~12:00 / 13:00~20:00 土曜 9:00~12:00
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〒561-0882 大阪府豊中市南桜塚2-7-1-114 ユニハイム桜塚
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06-6858-3458
代表者
吉田 隼