肩こりの症状でお悩みの人の話を聞いていると
「先生、私は若い時からずっと肩こりの症状で悩んでいるんですが、肩こりが発生しやすい年齢層とかってあるんでしょうか?」
といった質問を稀にいただきます。
実は若い時からずっと肩こりでお悩みの場合は、その症状がただの肩こりじゃない可能性もあり注意が必要です。
そこでこのページでは、肩こりが発生しやすい年齢層について説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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長期間に渡って肩こりが発生している場合は頚椎症や頚椎ヘルニアが関わっている可能性もある
さて、まずは簡単に肩こりの説明をさせていただきますね。
肩こりというのはどんなに強い症状を発生させていたとしても、その正体は首や肩周辺の血行不良によって疲労物質が溜まった事によって発生する筋肉痛です。
筋肉痛というのは誰もが経験した事があると思いますが、通常であれば2,3日、長引いても1,2週間もすればほとんどの症状は改善します。
(筋肉は人間の関節の中でも比較的回復力が高い組織ですのでそう長続きはしません)
ただし、中には数週間、数ヶ月以上も肩こりの症状がなかなか改善せずにお悩みの人も多いのも事実です。
そういった人の場合は、おそらくその症状の発生に頚椎症や頚椎ヘルニアなどが関わっている可能性が高いんだと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れない、握力がなくなって手や腕や首を動かせないなどの症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので勘違いされやすいんですね。
そのため、若い時からずっと肩こりに悩んでいるという人の多くも、首の骨の変形の程度はそれぞれでしょうけども頚椎症や頚椎ヘルニアが関わっている可能性が高いと思います。
若い人でも頚椎の変形が関わっている肩こりが増えている?
上記では長期間に渡って改善しない肩こりの場合は、頚椎症や頚椎ヘルニアなどが関わっている可能性が高いという説明をさせていただきました。
頚椎症や頚椎ヘルニアが発生する年齢層で言えば、当然みなさんが思っているようにお年寄りの方が多い傾向はあります。
神経の圧迫は頚椎の変形や軟骨の変形などで発生するため、お年寄りの人の方が長年蓄積された負担の影響で変形は大きくなります。
ただし若い人に発生しないという事ではありません。
軽い症状であれば、20代30代の若い人でも発生している人は少なくありません。
また、頚椎症や頚椎ヘルニアの発症の年齢層が最近若くなってきている印象を持っています。
頚椎症や頚椎ヘルニアは首の関節の変形が主な原因であるため、首の関節に大きな負担をかけている人であればあるほど変形は進みやすい傾向があります。
おそらくですが、頚椎症や頚椎ヘルニアが関わっているであろう肩こりの年齢層が年々下がってきている最大の要因は、携帯電話やスマホ、タブレットやゲーム機など、首をずっと下に向けている事が多い生活環境が関わっているんだと思います。
気をつけてほしいのは若い人の頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は軽症である事が多い為、「気がついていない」人が非常に多いんです。
例えば何をやっても治らない肩こりなどですね。
先ほども説明しましたが、肩こりというのはどんなに強い症状だとしても、正体は単純な筋緊張と血行不良です。
運動をして血行を促進したり、マッサージなどで筋緊張を緩和できれば簡単に改善します。
もしそういった事でも治らない肩こりがあった場合、その症状は単なる肩こりではなくて頚椎症や頚椎ヘルニアの初期症状の可能性が非常に高いと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアであっても症状が軽症であれば、そこまで日常生活に支障は出ませんので若い時はそれで良いかもしれません。
ただし若い時に頚椎症や頚椎ヘルニアの症状が発生しているという事は、その人が年を重ねた時に症状が重症化する可能性が高いんです。
そうならない為にも、肩こりが何を行っても改善しない場合は頚椎症や頚椎ヘルニアを疑うようにして下さいね。
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頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、初期であれば異常なしと診断される事が多い
もし頚椎症や頚椎ヘルニアを疑った場合、病院へ行ってレントゲンやMRIなどの画像検査をされると思いますが、初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は「異常なし」と診断される事も決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
しかし、運動やマッサージを行っても改善しない肩こりのような症状の場合は、やはり頚椎症や頚椎ヘルニアなどから発生している神経痛の可能性が高いと思いますので、放置せずに治療をするように心がけて下さい。
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりの症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい肩こりや、頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「肩こりは若い人にも発生?年齢層とは?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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