なかなか治らないしつこい肩こりの症状でお悩みの場合、長年に渡って色々な病院や治療院に行かれている人も多いと思います。
そういった医療機関に通っても改善しなければ、人によっては「気のせいだよ」だとか「思い込みじゃないの?」といった言葉でショックを受けた事がある人もおられると思います。
体の痛みや不調というものは、なかなか他人には理解してもらえにくい部分の一つでもありますので、場合によってはそういった事が痛み以上にストレスになる事もありますよね。
そこでこのページでは、肩こりの症状が本当に思い込みや、気のせいなどによって発生する事があり得るのか?について説明させていただきたいと思います。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
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思い込みや気のせいで肩こりが発生する事はあり得る
さて、まずは結論を先に言わせて頂きますね。
実際に思い込みや気のせいなどで肩こりが発生する事はあり得ます。
痛みという感覚は脳が作り出している感覚ですので、皆さんが思っている以上に精神的なストレスは痛みの発生に大きく関わります。
肩こりだけではなくて、体の痛みや不調といったどういった症状であっても、精神的なストレスなどが原因で発生する事もあり得ます。
ただし、思い込みや気のせい「だけ」で痛みが発生している人は非常に稀なはずです。思い込みや気のせい、もしくは心配性な性格や不安感などから、必要以上に痛みを強く感じている人は多いと思いますが、こういった事「だけ」で痛みの全てを発生させるには、鬱(うつ)やパニック障害などの精神疾患がない限りは考えにくいと思います。
逆に言えば、鬱(うつ)やパニック障害などの精神疾患に心当たりがある場合は、そういった病気の影響で肩こりの症状を発生させている可能性もありますので、精神安定剤などの投薬治療をするべきでしょう。
もしこういった精神疾患に心当たりがないのであれば、あなたの肩こりの症状を思い込みや気のせいといった事が原因と考えるのではなく、別の可能性を考えた方が良いかと思います。
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もしかしたら頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニアの初期症状かも知れない
こういったなかなか治らないしつこい肩こりの症状の事を、「思い込み?気のせい?」と考えてしまう最大の理由は、検査をしても異常が見つからない、もしくは色々な医療機関に通っても改善しなかったからだという人は非常に多いと思います。
いわゆる「原因がはっきりしないから私の気のせいなのかしら・・・」と考えてしまう訳ですね。
あくまでも私の経験則も含めた個人的な考え方ではありますが、検査をしても大きな異常が見つからない、色々な医療機関に行ったけど症状は改善しなかった、精神疾患に心当たりはないと感じている人の肩こりの症状の原因は、頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニア、ストレートネックなど、首の骨や軟骨の変形などによって、神経を圧迫して発生する神経痛の可能性が高いと私は考えています。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れない、握力がなくなって手や腕や首を動かせないなどの症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので分かりにくいんですね。
通常の肩こりの症状の場合であれば、単なる血行不良から発生する筋肉の緊張が原因である事が多いため、運動を行ったりマッサージなどを受ければ簡単に改善するはずです。
こういった事を試してみて、尚且つ精神疾患に心当たりがないのに肩こりの症状が治まらないのであれば、その症状は肩こりではないと考えた方が合理的であり、似たような症状を発生させる疾患で最も可能性が高いのは頚椎症や頚椎ヘルニアだと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアであっても、初期であれば異常なしと診断される事が多い
もし頚椎症や頚椎ヘルニアを疑った場合、病院へ行ってレントゲンやMRIなどの画像検査をされると思いますが、初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの場合は「異常なし」と診断される事も決して珍しくありません。
お医者さんの診断基準はどうしても手術をするべきかどうかで判断される事が多く、首の骨や軟骨の変形、神経の圧迫などの問題点があったとしても、手術するほどの大きい問題じゃなければ「異常なし」と言われる事が多いんですね(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある話です)
そのため、異常なしと言われたとしても本当に異常がないとは限らないんですね(決してお医者さんを否定するつもりはありませんが)
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりの症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
さて、ここまではどこに行っても治らないような肩こりの症状や、病院で異常なしと言われた事のある肩こりの症状でも、頚椎症や頚椎ヘルニアなどが関わっている可能性が高いという事を説明させていただきました。
実は頚椎症や頚椎ヘルニアの症状は非常に治療が難しく、お悩みの人が非常に多い疾患でもあります。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージやバキボキするような、比較的強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
どこの治療院やマッサージに通っても改善しなかったという人は多いと思いますが、そのほとんどの治療が割と刺激量の多い治療である事が多いと思います。(そちらの方が患者ウケは良いと思いますので)
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、骨や軟骨の変形や神経の圧迫が痛みに大きく関わっていたとしても、その症状には筋肉の緊張状態や炎症の有無も痛みにはかなりの部分で関わっています。
強い刺激で行う治療では、強い炎症による過敏性が邪魔をして改善する可能性は低いと思いますが、弱い刺激で行う治療であれば、しっかり首周辺の筋肉を動かし、血行を促進する事が出来れば炎症や筋緊張は軽減して症状が改善する事も珍しくありません。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい肩こりや、頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「思い込みや気のせいによって肩こりが発生する事はあり得るのか?」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
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