肩こりという疾患は、日本人の中でも最も多くの方が悩んでいる疾患の一つと言えるでしょう。
人によって症状に大きな個人差がありますが、中にはなかなか治らないでしつこい肩こりにお悩みの人も多く、そういった人達にとっては一体どこに相談すれば良いのか分からなくてお困りの人も多いと思います。
そこでこのページでは、もしお医者さんに相談するとすれば、なかなか治らないしつこい肩こりは、何科に相談するのがオススメなのかを説明させていただきます。
ちなみに私は医療系の国家資格である柔道整復師という資格を持っている人間です(ここをクリックすると私の柔道整復師免許証の写真が出ます)
お医者さんの意見ではありませんが実際に患者さんの話を聞いてきた経験則から説明をさせていただきますし、医療系の国家資格を持っている人間の端くれとして、出来るだけ丁寧で分かりやすい説明を心がけていますので、こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
スポンサーリンク
整形外科ではなくて脳外科がオススメ
体の痛みで病院に相談を考えた場合、真っ先に思いつく科は整形外科だと思います。この判断は決して間違っているとは思いませんが、私なら脳外科をオススメします。
「肩こりなのに脳外科?」と驚きの声が聞こえてきそうですが、もちろん私がそう考える理由は存在します。
そもそも、長期間に渡ってなかなか改善しない肩こりの症状は本当にただの肩こりなんでしょうか?
肩こりの原因の多くは、単なる血行不良が原因で発生する筋肉痛に近い症状だと考えられています。その人の生活環境も大きく関わりますが、単なる血行不良で発生している症状が何週間も何ヶ月も発生し続けるという事は、通常では考えにくい現象です。
皆さんの常識で考えても、筋肉痛がそんなに長期間に渡って痛み続ける事ってありますか?ありませんよね。
あまり極論は言いたくありませんが、こういったなかなか治らないしつこい肩こりの症状の正体の多くは、実は単なる肩こりではないんだと私は考えています。
なかなか治らないしつこい肩こりの症状は、頚椎症(けいついしょう)や頚椎ヘルニアから発生している可能性が高い
上記でも説明させていただいたように、本当にただの肩こりなのであれば、長期間に渡って症状が発生し続けるというのは少し考えにくい現象です。
私はこういった肩こりのような症状の多くは、頚椎症や頚椎ヘルニアなどから発生している神経痛の可能性が高いと考えています。
頚椎症や頚椎ヘルニアとは、首の骨や軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫し、その神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
軽症から重症例までの症状がかなり幅広く、重症であれば夜も疼いて寝れない、握力がなくなって手や腕や首を動かせないなどの症状を発生させる事もありますが、軽症であれば肩こりに似た痛みや筋肉の張り感だけを感じる場合もあります。
このように重症であれば、ただの肩こりでは考えられない症状を発生させますので分かりやすいんですが、頚椎症や頚椎ヘルニアなどで症状が発生していたとしても、軽症であれば肩こりに近い症状を発生させますので分かりにくいんですね。
ただし、ただの血行不良から発生している肩こりの症状が、長期間も発生し続けるという事は考えにくい現象ですので、肩こりに近い症状がなかなか治らない場合は、頚椎症や頚椎ヘルニアなどを疑った方が良いと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアの専門医は脳外科医
そしてここからが大事な話になります。
頚椎症や頚椎ヘルニアは頚椎(けいつい)と呼ばれている首の骨の問題で発生します。頚椎は脊髄の一部なんですが、実は脳外科医の専門は脳とこの脊髄の疾患になるんです。
つまり、頚椎症や頚椎ヘルニアの専門医は脳外科になるんですね。
あなたが感じている肩こりの症状を、頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している症状だと断定するつもりはありませんが、普通の肩こりの症状が長期間に渡って発生し続けるという事は考えにくい現象ですし、実際に初期の頚椎症や頚椎ヘルニアの症状で肩こりに近い症状が発生する事は珍しくありません。
そのため、何科に相談して良いのか迷っている場合は、脳外科でMRI検査を受ける事も選択肢に入れるようにして下さいね。
スポンサーリンク
そもそも手術をするつもりがないのであれば病院に行く意味はあまりない
オススメの科についての説明ページでこんな事を言うと本末転倒のような気もしますが、そもそも体に痛みを感じて病院に行ったとしても、手術をしないのであれば病院に行く意味はあまりないと思います。
別に病院の悪口ではなくて、現実的に病院が出来る事というのは痛み止めの薬を渡すか、シップ薬を渡すか、手術をするぐらいの選択肢しかありません。
もちろん、中には手術をしなければいけないような疾患もありますので、病院は我々庶民にとって必ず必要な存在だと思います。
しかし、手術以外の方法で痛みを取り除く方法に関しては、痛み止めの薬以外で病院が出来る有効な方法論は残念ながら存在しません。
こういった現実は、実際に病院に通った事がある人なら詳しいと思いますが、首だろうが、肩だろうが、腰だろうが、膝であっても、どこの部分でも当てはまります。
そのため、現代の病院は手術をしないのであれば、「治してくれる場所」と言うよりも「検査をしてくれる場所」という認識が正しいと思います。
勿論、検査も大事です。
ですが、その検査も手術をするべきかどうかの基準で診断される事が多く、実際に問題点が見つかったとしても、手術するほどの問題点じゃなければ「異常なし」と診断される事も珍しくありません。(こういった事は実際にお医者さんに聞いた事のある事実です)
そのため、もし手術以外の選択肢で症状の改善を目指すのであれば、病院よりも整骨院や整体院の方がまだ改善の可能性は高いと思います。
頚椎症や頚椎ヘルニアから発生している肩こりの症状なのであれば、弱い刺激で行う治療が効果的
整骨院や整体院の方が改善する可能性が高いと説明させていただきましたが、どこでも良いという訳ではありません。
実際に何件もそういった所に通って、効果がなかった人も大勢おられると思います。
もしあなたの肩こりの症状が、頚椎症や頚椎ヘルニアなどから発生している神経痛なのであれば、出来るだけ弱い刺激で行う治療が効果的です。
頚椎症や頚椎ヘルニアのように、首の骨や軟骨の変形などが症状に大きく関わっている場合、その周辺には常に強い炎症が発生しています。
炎症は近くの神経を興奮させて、感覚を過敏にさせる特徴を持っています。感覚が過敏になると、簡単に言えば少しの負担やちょっとした動作でも痛みを感じやすくなってしまうんです。
つまり、こういった症状の方にマッサージなどの強い刺激で行う治療を行うと、あまり効果がない所か逆効果になってしまう可能性があるんですね。
逆に、優しく弱い刺激で行う治療であれば、治療行為が負担になりませんので改善する可能性があります。
弱い刺激の治療を行っている治療院は、あまり多くはないと思いますが、もしよろしければこのページで書かれている事を治療院選びの参考にして下さいね。
もしどこに相談していいか分からない、どこに相談してもダメだったという人は一度私にお気軽にご相談して下さいね。
どこに行っても治らないしつこい肩こりや、頚椎から発生している症状の治療にはそれなりに自信を持っていますのできっとお力になれると思います。
以上で「なかなか治らない肩こりは何科のお医者さんに相談するべきか」のページの説明を終了させていただきますが、下記に肩こりに関連するページのリンクも載せていますので、興味のある人はそちらも是非参考にして下さいね。
おすすめ記事
スポンサーリンク
肩こりの症状に関連するページ
「なかなか治らないしつこい痛みを発生させる肩こりの本当の原因」
「肩こりと同時に腕の痛みやだるさ、痺れが発生した時は要注意」
「レントゲンやMRIなどの画像検査で異常なしと診断された肩こりについて」
「肩こりの人がデスクワークやパソコン作業で注意すべき楽な座り方」
「思い込みや気のせいによって肩こりが発生する事はあり得るのか?」
「カイロプラクティックやバキボキ音を鳴らす整体は肩こりに有効?」
「悪い姿勢や同じ姿勢を維持する事が肩こりにとって負担になる理由」
「肩こりに喉の痛みや飲み込みにくい、喉の異物感を感じた時は注意」
「肩こりなのに骨盤矯正?骨盤や骨の歪みや捻れ、ズレが原因ではない」
「祟りや呪いなど、お化けや幽霊と肩こり(信じていませんが)」
「肩こりでお悩みの人が注意すべきカバンやバックの種類や持ち方」
「 抱き枕を使うと肩こりの症状が楽になる理由。抱き枕の高さについて」
「肩こりの症状が雨の日や振る前など、天気によって悪化する理由」
「肩こりや背中の痛みはガンや内臓の病気の可能性?内科に行くべきか?」
「ヒリヒリやビリビリ、ズキズキ、ジンジン感じるような肩こりは注意」
「肩こりの症状にマッサージをして悪化する。揉み返しが発生する理由」
「肩こりでお悩みの人で握力低下、手に力が入らない人は要注意」
「何もしていなくても一定の痛みや違和感をずっと感じる肩こりは注意」
「夏や冬、梅雨の時期など季節の変わり目に肩こりが発生しやすい理由」
「肩こりで手が上がらない、後ろに腕が回らなくなる事もある?」
「肩こりはお風呂や温泉で温めるのは有効か?悪化する事もあり」
「肩こりを感じる人と感じない人の違いは?無自覚、無症状の人もいる」
「磁気ブレスレットやネックレスなどの健康アイテムは肩こりに効果あるのか?」
「強く押したり揉む行為は肩こりに有効か?悪化する可能性もあり」
「整骨院や整形外科などの病院で治らない改善しにくい肩こりとは?」
「肩こりと同時に息苦しい、呼吸をすると痛い症状が発生した時は注意」
「肩こりの症状が悪化、逆効果になってしまう可能性のある行為とは?」
「重いものを持つと肩こりがひどくなる理由と負担になりにくい持ち方」
「肩を冷やす行為やアイシングは肩こりに効果的か?温めるのは?」
「眠れなくて不眠、寝不足を発生させる強い肩こりは肩こりではない?」
「テニスボールのストレッチ体操は肩こりに効果的?悪化の可能性も」
このページを読んで頚椎症や頚椎ヘルニアの疑いがある人は以下のページも参考にして下さい。
「頸椎症や頸椎ヘルニアの人が気をつける事、やってはいけない動作」
「病院で首の牽引をすると悪化の可能性がある頸椎症、頸椎ヘルニア」
「頸椎症や頚椎ヘルニアにおすすめの枕の高さ、楽な寝方や姿勢」
「頸椎症や頸椎ヘルニアなど首が原因で発生する神経痛は何科に受診するべき?」
「首のストレッチや体操後に悪化する頸椎症、頸椎ヘルニア、神経痛」
「頸椎症、頸椎ヘルニア、首からの神経痛の軽度、重症度チェック」
「首の筋肉を鍛える、筋トレ後に悪化する頸椎症や頸椎ヘルニア」
「再発を繰り返す頸椎症や頸椎ヘルニアなど、首、背中、腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニアを治す、緩和、改善できる治療院選びのポイント」
「レントゲンやMRIで異常なしと診断される頸椎症や頚椎ヘルニア」
「頸椎症や頚椎ヘルニアなど、腕や手の神経痛の予防法や注意点」
「坐骨神経痛や腰、背中の痛みと内臓の病気やガンとの関連について」
「運動で悪化する頸椎症や頚椎ヘルニアから発生する肩や腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、腕、背中が朝方に痛みが強くなる原因」
「頸椎症や頚椎ヘルニアなど、首の神経痛で痛む場所が変化する事」
「お風呂に入って温めるべき?頸椎症や頚椎ヘルニアなど首の神経痛の場合」
「鍼治療は頸椎症や頚椎ヘルニアなど、首や腕の神経痛に効果があるのか?」
「湿布(シップ)は頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛に効果はあるのか?」
「雨や天気によって悪化する頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「お酒、アルコールと頸椎症や頚椎ヘルニア、首、肩、腕の神経痛」
「安静が大切な頸椎症、頚椎ヘルニアや首、肩、背中、腕の神経痛」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛の人が痛み止めを常用するリスク」
「頸椎症や頚椎ヘルニア、首や背中や腕の神経痛は完治するのか?」
「鬱(うつ)やストレスと頸椎症、頚椎ヘルニア、首、腕の神経痛」
「放置や我慢をすると危険な頸椎症、頚椎ヘルニア、首や腕の神経痛」
「骨盤矯正やカイロで悪化する頸椎症や頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「ケアやメンテナンスが重要な頚椎症、頚椎ヘルニア、首の神経痛」
「運動不足と頚椎症、頚椎ヘルニア、首、肩、背中、腕の神経痛」
「ロキソニン、ボルタレンが効かない事もある頚椎症、頚椎ヘルニア」
「ヨガやピラティスで悪化する可能性がある頚椎症、頚椎ヘルニア」
「タブレット、スマートフォン(スマホ)と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」
「更年期障害、自律神経失調症と頚椎症、頚椎ヘルニアとの関係」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの人が重たいものを持つ、運ぶ時の注意点」
「マラソンやランニング、ジョギングで頸椎症や頚椎ヘルニアが悪化する理由」
「上を向くと頚椎症や頚椎ヘルニアなどの症状が痛くなる理由と注意点」
「頚椎症や頚椎ヘルニアから発生する神経痛の症状と筋肉痛との違いについて」
「同じ姿勢を維持する事が頚椎症や頚椎ヘルニアに良くない理由」
「右肩(腕や手)、左肩だけ頚椎症や頚椎の症状が片方に偏る理由」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの人が注意すべきカバンやバックの種類や持ち方」
「昔の交通事故によるむちうちが頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になる事がある?」
「顎が痛い、だるいなどの違和感と頚椎症や頚椎ヘルニアとの関係は?」
「猫背は悪いとは限らない?頚椎症や頚椎ヘルニアと猫背との関係」
「お香やアロマテラピーは頚椎症や頚椎ヘルニアなどの症状に効果はあるのか?」
「美容院や歯医者で悪化する可能性のある頚椎症や頚椎ヘルニア」
「頚椎症や頚椎ヘルニアから発生する長引く背中の痛みやしびれの特徴」
「頚椎症や頚椎ヘルニアの症状にピップエレキバンは効果があるのか?」